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子供に英「会話」の英才教育したい人へ

幼いころから子供に英語を話させたいといって、スパルタ教育をしようとする親がよくいます。英語コンプレックスがある人に多いようです。

英語ができない親は、アメリカ発音に騙される

では一体、「英語を話せる」とはどういうことなのでしょうか。よく考えてみてください。アメリカの州立大学に通うパーティー好きの滑らかな発音で物理の説明はちんぷんかんぷんだけど女性への口説き文句をすらすら話せること、ですか。違うと思うんですよね、ぼーっと思っていることって、日本語で修めた学を 英語 「で」 話せる  ではありませんか。

英語力は、会話のことではない。自分の知性を英語変換できる能力のこと。

日本語という母語で充分に知性が育っていなければ、表現できる内容が途中で止まってしまいます。小学生、中学生、高校生と、毎日1時間の貴重な時間を、例えば日本史でも、物理でも、数学でもに充てたら、楽器の習得に充てたら、いったいどんな可能性が拓けるでしょう。

この時間を英語だけに充てたら、発音だけがネイティヴのちょっとおバカ に止まってしまいます。ほかの子は、その時間別の勉強に充てているからです。

一昔前はそれでもよかったのですが、

グーグル翻訳が出た今、「平易な内容の文章」の翻訳では食っていけない。学力も磨いてさらにそれを英語に変換できなければならない

企業が翻訳家や部署で英語のできる人に頼みたいのは、難しい内容の文章の翻訳であり通訳なのです。それは契約書であったり、IT技術であったり、おそらく日本語であっても理解するのに相当な知力と経験が必要なものであることでしょう。

会話は大学に合格してからでもできる。楽しいから。

通訳や翻訳家を目指すわけじゃない、人生のプラスアルファの武器として英語力を上げたい、という人もいることでしょう。なおさらそれなら単語・文法を座学として若いうちにしっかりやって(ネイティヴの子女が「国語」としてやるように)置くほうが無難です。日本語で考えるとわかりますが、おしゃべりのほうが圧倒的に楽で、楽しい。語彙力や文章力を大人になってから磨き上げるのはほとほと困難だからです。自分のかあちゃんの電話口の会話が英語だと思って見てみなよ。ずっと話してるけど向上してるけ?

日本語で会社の業務が十分できなければ、会社でも「使えない人」になる

語学力が武器にしろ、とビジネスマンに言う場合+アルファの技能として求められているわけです。大前提として、日本人として完全体であること、があるわけです。


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