唐溪 悦子_etsuko karatani

島根のお寺出身・関西在住の2拠点暮らしのお坊さん|当たり前になってしまう大切なことをす…

唐溪 悦子_etsuko karatani

島根のお寺出身・関西在住の2拠点暮らしのお坊さん|当たり前になってしまう大切なことをすくいとれる人でありたい|自然|環境|死|モデル|尼僧|生き博(旧:生き方見本市)|noteは備忘録

最近の記事

みんな忘れてしまったとき残るものはなんだろう

おばあちゃんは認知症で数年前から施設に入っている。 そんなおばあちゃんが久々に家に帰ってくるという。 新型コロナウイルスの影響で面会の制限があったり 面会すらもできなかったりするなかで 5類に移って施設からおでかけの許可が出たということだった。 おばあちゃんが来るのは午後。 午前の法務を終えた父が帰宅し わたしのお昼ご飯をつくった後 バタバタと草刈りに行ってしまった。 晴れてるときは外仕事に行く父。 夕方からまた法務なのにタフだなー とお昼ご飯をのんびり食べていた。

    • 子どもがいなくてもわたしはわたしらしく生きたらいいんだってそんな強い心持っていられないから、わたしは選挙に行く

      ※このnoteには妊娠や不妊に関することが記載されています。 気分を害する可能性があるかもしれませんが、わたしの気づきとして書かせていただいたのでご了承ください。 結婚することと、出産することはなんでいつもセットなんだろうと思う。 今年の4月、3回目の流産をし、均衡型相互転座と診断された。 予定日を一週間過ぎ、検査薬は陽性、だが胎盤は確認できない。 「5週目ですか。6週目で確認できなければなんらかの原因があるかもしれないので来週来てください。」 お願いだから無事でいてくれ

      • 爆音と悩みの2日間で感じたのは強烈な無力感だった

        2020年から関わらせてもらっているニコニコ超会議は 3回目にしてやっとリアルの開場へ行くことができた。 ニコニコ動画ってなに?ってとこから始まって 出演者として、運営として、その時々でいろんな角度で関わらせてもらって いろんな方とご一緒させてもらったことはほんとに感謝しかない。 そんな中で今年は寺社フェス向源が主催している 「お坊さんと話そう」のコーナーに参加させてもらっていた。 リアルで参加者さんの顔が見れたこと 会って話ができたこと、そんな違いはもちろんあるけど 一番

        • その時まで、しばしの別れ!

          2022年1月21日 18年間ともに生きてくれたにゃんこが亡くなった 「耳をすませば」か「猫の恩返し」か記憶にないがそこから「バロン」の名をもらった(女の子なのに男爵なの?ってさんざん言われた気がする) お寺はお料理を出す場所だから猫は飼えない そんな実家で家族になってくれた最初のにゃんこだった なにか心が動くとき、ひとつの感情をもっていることはあまりない 人の前で話をするときも、緊張、嫌悪感、高揚感、わくわく、不安などいろいろんな感情が重なり合っている 彼女の死を聞

        みんな忘れてしまったとき残るものはなんだろう

          名前のない職業を生きる

          1月18日は2022年になって最初の満月 1月の満月はウルフムーンというらしい 月ごとに満月には名前があることを知った ストロベリームーンは赤いから苺とつけられたわけではないことも知った ほんとに知らないことだらけで恥ずかしくなる 家までの明るい夜道に思ったことを 久々に書いてみることにした これはいったい誰がやりたいことなんだろう 最近一番自分に問うことの多い質問だ もんもんと問い続けて、結局よくわかっていない 自ら強いエネルギーを持ってやりたい ということでないこ

          名前のない職業を生きる

          大事にしてきたものは、自分にかけ続けてきた呪いかもしれない

          あっという間に8月がはじまりました 5月から書き置いておきたいことがあるな〜 と思いながらでしたが3ヶ月も経っていました、、 やりたいことを後回しにしていたことに反省…。 7月はお誕生日で、ありがたいことにたくさんの方にお祝いの言葉やお花をいただきました。 ブランドものをもらうよりも、花のある時間をいただけたことがなにより贅沢な気がします。 お花をいただける年齢になってきていることがなんだか感慨深いけど、歳をとるのも悪くないなーと思います。いつもありがとうございます。

          大事にしてきたものは、自分にかけ続けてきた呪いかもしれない

          今日も自分を嫌いになるような理由を探している

          ・やろうと思っていた仕事が終わらなかった ・ハンバーグが上手につくれなかった ・一日中ごろごろしていた ・メイクがうまくできない ・不摂生で肌のトラブルがつきない ・部屋が散らかっている 自分がダメだと思うところを探すとキリがない あーーー、こんなダメな自分を見るのは嫌だーーー。 と、一日中鬱々としてしまっているのだけど 自分のダメな部分がたくさん見えてしまう日だから鬱々とするのか 自分をダメな人間にしたいからダメだな理由を探しているのか 多分これは後者だろうと思う

          今日も自分を嫌いになるような理由を探している

          よかったこともわるかったことも自分の中での評価でしかない ‐ 2020年の振り返りと2021年へ ‐

          あけましておめでとうございます みなさんの年末noteをのぞき見しつつ 2020年内に想いを綴れる方々はすごいなぁと 年越しに間に合わなかったおそばを食べておりました 新しい土地で新しい環境でいろいろ模索しながら めちゃめちゃ迷惑をかけながらでしたが 本当にたくさんの方に助けていただいたなと思います ありがとうございました 2020年に自分におこったこと 悲しかったこと 嬉しかったこと 憤ったこと 楽しかったこと 表現しきれないほどの感情がたくさんあって その

          よかったこともわるかったことも自分の中での評価でしかない ‐ 2020年の振り返りと2021年へ ‐

          尼崎に住み始めて1年が経ちました。尼崎を愛しているという話。

          尼崎に引っ越してきて1年がたったので 記念に想いをつづっておこうと思います。 今の自分を変えたい 理解できないことに寛容でありたい そして優しい人間になりたい そんなような想いを抱きながら約4年間働いた職場を辞めて せかせかと尼崎に引っ越してきたような気がします。 尼崎での日々たち・・・ ・来てすぐの尼崎ツアーはamareとhinataのオープンの日で 東京からの人たちにたくさん会いました ・鹿児島で開催されたサイバー南無南無に行って 鹿児島別院でおつとめさせて

          尼崎に住み始めて1年が経ちました。尼崎を愛しているという話。

          わたしのことが大嫌いなわたしに、誰かを愛することなんてできないだろう

          最近、ポートレートモデルをはじめました。 お仕事としていただくこともあり、ありがたいなと思っています。 自らが被写体になること 実はこれまでにも何度かありましたが 自分を見ることが嫌でお話をいただいても断ってきたし 避けてきました。 心に変化があったのは自分を愛したいと思ったこと それ以上に誰かを、人を、愛したいと思ったことです。 自分を愛することができれば、誰かを愛することができる。 愛するってなんだろうを考えた時わたしの中にわいてきたのは 可能性を見つめることと美し

          わたしのことが大嫌いなわたしに、誰かを愛することなんてできないだろう

          言葉でつうじ合えないモノとどう生きてゆくか

          突然ですが、馬と対談してきました。 対談…とは少し違うかもしれませんが… 先日、山下勉さん(べんさん)が運営する淡路島のシェアホースアイランドにて「尼僧酒場」ならぬ「尼僧酒馬」の配信を行いました。 もうもはや尼僧酒場の型がなさすぎてなんなのかよくわからなくなっていますが、わたしが好きな人たちとわたしの興味のあることをただただ喋りたいというエゴでしかないプロジェクトで進めております。 べんさんは「くらしに馬を」のコンセプトのもと馬との暮らしをつくっています。 今回、べん

          言葉でつうじ合えないモノとどう生きてゆくか

          愛し方を考えるばかりで、愛したいは後回しだった

          相手の見ているものを 相手の感じていることを 言葉にならない表現を見つめながら 共に時間をすごす中で関係性って紡がれていくような気がしていた だけど時間を過ごすだけでは紡げない関係があるのだと知った それは悲しいことではない 新たな気づきを得られたことは人生にとって大きい 今後その気づきをどう還元していくかを選ぶことができる 選択肢が増えることはきっと喜ばしいことだ だけどどうして悲しいと思うのだろう 紡げなかったという無力感は確かにある 自分にがっかりしている でも

          愛し方を考えるばかりで、愛したいは後回しだった

          武器を身につけて強くならなきゃ生きていけない

          ありのままでそのままで生きたらいいよ そんなの綺麗ごとじゃないか そんな場所本当に存在するんだろうか できることを増やして 知識を身につけて いろいろなものを生み出して ときにいい子のふりをして 重たい装備品を持たないとたっていられない 思いがけない方向から攻撃されることも少なくない そんな状況の中で鎧を脱ぎ捨てろなんてとてもじゃないが言えない わたしが、あなたが生き抜くために必要だったんだ 恐れをまといながら今日も生きていかないといけない 恐れに押し

          武器を身につけて強くならなきゃ生きていけない

          いつも一番最後にお祝いをくれる彼女

          毎年なんだかんだお誕生日はできるだけ予定を入れずに 自分を振り返る時間をとっています。 今年はなんだかばたばたとお誕生日がすぎてしまって 気づけば一週間がたとうとしている。 メッセージが返せていなくて申し訳ないと思いつつ…。 バースデードネーションの件は本当にたくさんの方にお礼が言いたい。 ありがとうございました。 今年一番最後に(一日の終わりに)「おめでとう」メッセージを 贈ってくれたのは母だった。 誕生日かどうかも忘れそうな時間帯に。 実は、母は毎年7月9日が終

          いつも一番最後にお祝いをくれる彼女

          「わたしの伝える道」という壮大なテーマ-仏教井戸端トークにて-

          そういえば…コロナ禍の間、執筆依頼をいただきました。 執筆ってなんだかかっこいいですね(笑) そんな、私なんて…と思いつつ、せっかくいただいたお話なので…と僭越ながら「わたしの伝える道」という壮大なテーマで書かせていただきました。 生臭坊主といわれかねない文章を受け入れてくださった増田さんには本当に感謝したい(笑)ありがとうございます。 仏教井戸端トーク ※こちらのサイトで紹介いただいています。 お寺のひとり娘として生まれてきたわたしは小さいころから受け入れられているよう

          「わたしの伝える道」という壮大なテーマ-仏教井戸端トークにて-

          "あんな風”になれないうしろめたさと寂しさを抱えて

          友人の挙式の後、参列した彼女は泣いていた とっても感動したんだねー そんな声がした。 感動した 確かに感動したんだと思う。 綺麗だねって、幸せそうだねって。 だけどそのひと言にはおさまりきらない 声にできない声が確かにそこにはあった気がする あんな風にはなれない そうなりたいと思う自分と そうなれない、そうできない自分との間の葛藤 なれないことへのうしろめたさ できなかったことへのくやしさ そうしたかったといううらやましさ できないのだという寂しさ そしていまなぜ考

          "あんな風”になれないうしろめたさと寂しさを抱えて