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窮鼠日記37 夏の百冊(ミクシィに過去に書いた日記)

2007年07月29日15:38
小学6年生の頃に、友達で本を読むのが好きなのがいて、漫画しか読まなかった自分に『鞍馬天狗』を貸してくれた。漢字が読めず、従ってストーリーも半分以上わからなかったが、言葉から映像を想像する面白さは病みつきになり、読書が習慣化した。
何時の頃からか、夏になると本屋に文庫が100冊並ぶというキャンペーンが始まり、これを見る度に、その表示カバーのデザインの壮観さに惹かれてしまう。
いつか、100冊全部読んで見たいと思うのだが、一度も達成できたことがない。
何か、道につまずいたり、ウツになってどうしようもない時は本を読むことで気を紛らわした。そこに、迷っている自分への指針みたいなことが見つかるわけではないのだけど、煮詰まってる時は思考が負の回路をグルグル回ってしまってダークな気分が延々続いてしまうので、読書することで、そのマイナス回路を断ち切り、思考力とか想像力とかを攪拌することが出来る。すると違う考え方にシフトできるのでウツの気分からは脱することが出来る。そうして精神の危機からは回避して来れたので先人の言葉には長年助けられてきてます。
ハウツーとかエッセイより、うきよ離れした小説の方が効能が高い気がする。
今、高野秀行さんの『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)というのを読んでるのだが、貧乏だけどテンションの高い日々活写されてて、とても面白いです。

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