見出し画像

とにかく信頼度が100『お別れホスピタル』

安達奈緒子×NHK×岸井ゆきの×松山ケンイチ。今期一番の盤石布陣なだけあって、NHKらしい丁寧を尽くした良作。ではあるけれど、一話、しんどかったなあ……。

療養病棟でみな後を追うように亡くなってしまう展開に続いて、ショッキングな出来事があり、岸井ゆきのが休みを取るんだけど家庭にも深刻な問題があって「この子全然休めてないじゃん……」となる。

患者自身の軽口やキャラの濃さ、何だかんだ芯が太そうではある岸井ゆきのの出で立ちでぎりぎり見られるバランスを保っているけど、あくまでシリアスに「死」そのものと向き合う物語なのでかなり重かった。でも画面から目を離せない没入を確かに組んでいるので本当に良いドラマだとは思う。

それにしてもNHKの「医療モノ」は定期的に出てくるけど、民放との差が一番大きい分野だな……。同じクールに並ぶと、いかに民放「医療モノ」が単なるエンタメ装置としてしか医療および命を捉えてないかが顕になってしまう……。柄本佑の『心の傷を癒すということ』、清原果耶の『透明なゆりかご』と切り口の意義も含めて粒揃いなんですよね。今作もここに並ぶ作品となるはず。

ちょっと見てて苦しいとこはあるけれどもこれは継続して見ようと思います。何せ岸井ゆきのと松山ケンイチ、そして映像がとてもとても良いです。


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

過去作品のDVD-Boxを買うための資金にいたします。レビューにしてお返しいたします!