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八重山たびにっき いちにちめ

朝4時、平和島天然温泉で目覚め。お風呂はとても良いのだが、寝るスペースがいまいちでほとんど寝られないまま羽田行シャトルバスへ。東京はまだ寒いので、リゾートなワンピースの下にがっつりズボン履いちゃう。スニーカー。

6時10分の直行便フライト。フライングGWは意外とお仲間が少なめでガラガラの機内。9時過ぎに石垣着。前回食べた石垣空港の八重山そばが美味しかったので今回もリピート。第1八重山そばにありつく。ちまきも美味しい。

暑い。ズボンとスニーカーを脱いでサンダルへ。離島ターミナル行のバス。昔は石垣空港がターミナルから10分のところにあったらしい。遠くなってしまったのは残念なことだけど、行きのワクワク感は悪くない。

ターミナル着。早速西表島に行きたいところだが、「西表島のある商店へ日本酒と肉を持っていくと焼いてもらえる」という情報にもとづいて日本酒を探す。ユーグレナモールに日本酒がない。いくら探してもない。泡盛、泡盛、オリオン、オリオン、オリオン、泡盛。

ユーグレナモールを離れて酒屋さがし。何とか日本酒を発見し、「とある商店」「民宿」宛に1本ずつ購入。

今回も安栄観光にお世話になる。西表、小浜、黒島、とぐるぐるするのでアイランドホップパス5日券を購入。

大原行きの船がでかい。屋上に上がれるしくみ。船員さんが一組一組、「あの辺で波が高くなるんで、濡れるの覚悟でね」と声を掛けてくれる。

案の定、めっちゃ揺れる。ジェットコースター。後ろにいた若いカップルも大騒ぎ。楽しい。

西表島に到着。レンタカー屋さんが迎えにきてくれる。島で何かを予約すると、必ず「船乗る前に連絡くださいねー」という。レンタカーでもツアーでもお宿でも。癖にしておけばよし。

民宿へ。今回はサガリバナが咲いていないけど、月下美人が咲きそう。パパイヤと黒糖で出迎えてくれる。おばちゃんはいつも可愛い。

車で前回行けなかった南風見田の浜へ。6kmと聞いて徒歩で行こうとした一年前の自分たちを蔑む。それは無理。

普通にぐにゃりと落ちてしまったなら、文字も逆になってしまうと思うのだけど。つけ直したのなら、矢印はこの方向になるものでしょうか。不思議。

無事に浜。

海に入ろうとするけど、砂がやわらかすぎて足がずぶずぶになる。不安なので入らず。

地層が凄い。

第1アダンを発見する。お連れさんの旅の趣旨「アダンの実を食す」を実行しようとするも、あまりの硬さに断念する。実は岩のように硬い。とてもじゃないけど手ではどうしようもない。

自然だらけのなかに妙にくっきりしたのが見えて不思議。よく見たら人工物。何を思った状態かは不明。

時間もないので、昨年見つけた蟹スポットへ。干潮になっている干潟へ降りられる階段を探すが、一本間違える。去年のカヤックで降りてきた階段でした。

もう一本先へ。無事蟹スポ発見。

昨年なぜか完全に撮影を忘れたシオマネキの撮影。重要ミッションを一つ終える。

シオマネキは本当に可愛い。みんなでめちゃくちゃ招いてくれる。足音がしないと、いっぱい出てくる。かわいい。

前回行かなかった由布島に挑戦する。水牛がひいてってくれる。

名前忘れちゃったなあ。遅れ気味の水牛くんでした。運転手のおじさんの「いくよお!」が分かる。おじさん、安里屋ゆんたを歌ってくれる。上手いかどうかはよくわからないけど、ユイユイ、と思う。

由布島の写真撮影はなんかすごい。流れるように撮られる。ポーズが強制的で参る。高いので買わず。島唯一の観光ぽいスポットなのでは。

蝶々園を見てみたかったので嬉しい。オオゴマダラは毒があるので急ぐこと無くひらり、ひらりと優雅に飛ぶ。止まっていることが多く、とっても撮影しやすい。

金のさなぎを見せてくれる。他のとこから集められている。不思議。

アオスジアゲハ、であってるかな。ツマベニチョウがいてとても可愛いけれど、忙しい蝶だったのでカメラに収まらず。蝶の名前はぼくなつでしきりに覚えたのが役に立つ。ツマベニチョウは星がついている希少種だったと思うし、見られて嬉しい。

はやめに切り上げて帰りの水牛車へ。貝の展示を見忘れたので、数年後くらいに行きたい。

2つ目の蟹スポへ。地元の兄弟が遊んでいる。お兄ちゃんと、真ん中のお姉ちゃんと、妹。つかまえた蟹をひとところに集めているらしい。お姉ちゃんは留守番をさせられがちだけど、明るく声をかけてくれる。干潟の目の前のおうちに住んでいるらしい。巨大な庭で毎日あそべるなんてうらやましい。

コメツキガニは足音がなくなると、ぷつぷつ言い始めてだんだん干潟にあがってくる。大量の群れをつくって謎の方向に動いていくけど、足音がしたとたんにすん、と潜る。というふうに昨年思っていたけれど、今回の気づきは「隠れるのが結構下手」。人間慣れしていないからか、どんくさいやつが多くて、案外最後までぱたぱた歩いているのがいたりする。潜って隠れたふりをするけど隠れが甘く、ちょっとぐりぐりするとすぐ出てしてしまうかわいいやつ。コメツキガニと遊ぶのは本当に楽しいので何時間でもできると思う。

蟹スポから帰ろうと車を出したら地元のおじちゃん車にぶつかりそうになる。普段人がこないだろうところから出てきたから、見てなかったよう。次回は気をつけよう。

今回も民宿のご飯がすごい。沖縄のお魚は骨が多いけどおいしい。海草の名前を忘れた。

パウダーリーフ安立さんのナイトツアー。ここからは安立さんが撮ってくれる写真。強い懐中電灯をわたされて、車に乗り込む。車から懐中電灯でいきものを探すスタイル。やったことなくて楽しい。

電線にふくろう。リュウキュウアオバズク。おふたり見つける。

イリオモテヤマネコが見たいので、車に乗っているあいだじゅう、ライトをくるくるする。暗いところで目がぴか、となったらヤマネコ。ヤギや牛にちょくちょく騙される。

安立さん、「でか!」と言って車を停める。何も見えなかったので、はてな。と思ったら巨大ヤシガニが橋の欄干に。

まじで大きい。ヤシガニの前足はばかぢからで、超重い岩とかも持ち上げて逃げたりする。カニではなくヤドカリの仲間だけど宿は借りない。橋の欄干に堂々と居座っているようにも見えるけど、カナヅチなのでこのまま落ちると溺れて死ぬ。一匹8000円とかの高値で売れるので、大きいのは島の人が採ってしまうことが多い。

イリオモテヤマネコは草原ぽい開けたところ、田んぼの畦道によくいる。車道に出てくることもある。車に慣れてなくて、出てきてぽん、と停まってしまいがちだから轢かれちゃうことがある。ツアーガイドをやっていて轢いてしまったら村八分に遭いそうなくらい、轢いてしまうと非難轟々。2019年にはいってからいまのところ、まだ一匹も死んでいない。常々200匹が島内に生息していて、通年同じくらい。学者によっては、西表島の環境条件だと200匹が数の限界という説をとなえる。縄張りがあるので、ちょうど200に分けたくらいだ、という考え。ヤマネコにはまだ会えない。

「この道をずっといくと島の反対側に出られる。徒歩8時間コース。地元の中学生が修学旅行で歩く。生徒も苦行だが先生も苦行。同行させられる保護者も苦行」という道へいく。ライトを照らすとコウモリがいっぱい、ぶわーといく。「コウモリは超音波で避けてくれます」という言葉どおり、すれすれを飛んでいく。ぶら下がってるのは残念ながら見られず。

「では電気を消しましょう」で消すとふわーりとたくさんのホタル。キイロミスジというホタルが無数にふわふわしていて、ぽわーとなる。とてもきれい。

ガイドさんに一番テンションが上がるいきものを聞いたところ、なんとかというとても大きな蛾。ここで見たことがあるという。はじっこの模様が蛇みたいになっているとか。今回は見られずだけど見てみたいところ。怖そう。

移動。「こっからが勝負ですからね!」と真剣に探してくれたリュウキュウアカショウビンスポット。何と、つがいで発見。

とても可愛い。鳥は鳥目なのか、夜は動かない。ライトをがっつり当てても、かなり長い間飛ばずにいてくれる。可愛い。昼に見ると真っ赤な鳥だけど、夜のあかりだと体が紫に見える。可愛い。

ガイドさんも「見せてあげたかったので嬉しいです!!」とぶちあげ。ガイドさんも見せてあげたいものなのだなーと思う。自然を相手にしていると上手くいかないこともあるだろうし大変なお仕事だなあと思う。

夜空は快晴、新月で星がめちゃくちゃ見える。星スポットにも連れて行ってくれて、星が多すぎて星座が見えない。全部がオリオン座の三連星に見える。天の川も見える。

ヤマネコを最後までめちゃめちゃ探したけれど、今回は出会えず。とはいえいっぱい良い思いをできた最高ツアーだったので、ヤマネコは次回にまわして楽しみにしておく。最後、「初めてのお客さんだったのです」と聞く。どうりでネットで検索しても見つからなかったのかと思ったけれど、とても良いツアーで毎回かならずお願いしようと決める。去年の昼間ツアーの方に紹介してもらえてうれしい。島で独立、どきどきするだろうなあと思う。

移動もあり、蟹観察もあり、ナイトツアーもありで盛り沢山のいちにち。疲れはしているけど、オリオンビールの誘惑には耐えられず。ミミガージャーキーとかと一緒に一杯のむ。民宿で飲むオリオンビールは異常においしい。ふだんはあまり飲めない、酒飲みてえという気分にならない私だけど、毎日「今日オリオンビール飲むの楽しみだなー」となる。不思議。くたくたで就寝。

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