入り、もうめちゃくちゃに『Nのために』意識してるじゃん。つまり『最愛』の遺伝子じゃん。過去のリリカルな青春時代と大人になったシリアスな現在との行き来。その間に横たわる謎、そして秘めた愛。そうゆうやつ。

と思ったわけですが、一話を最後まで見た感想としては「大味すぎる！テレビ朝日版・Nのために＆最愛」ということで良いのではないでしょうか。良くも悪くも、大味ではある。でもちゃんとツボは抑えていて面白い。不自然さに突っ込んで、え？どうかな？と思ってるうちにちゃんと次の気になるワンシーンにテンポ良く切り替わっていくので何だかんだ最後まで飽きずにいけます。大石静的な大味ならではの良さがあるというか。ちゃんとドラマ的。

逆に言うと静謐で品の良い今風でおとなしい恋愛ドラマ……的なものからは遠いので、そこが好き嫌いの分かれ目かなと思います。まあでも石原さとみも亀梨和也も、ドラマチックがちゃんと似合うから、作品と俳優の色がちゃんと噛み合っているとも言えそう。宮澤エマのキリッとした感じも好きです。

それにしても、田中みな実。田中みな実。田中みな実……笑　いやあ、目がキマってておもろかったですね。怖いよ。「なるほどこういう役ね。笑」と思いながら演じたんだろうなあ。気を引いてはならないタイプのメンヘラ、お上手というよりはイメージ配役という感じでそれもまた大味さに繋がっている気がしますが……まあでも面白かったので良いと思います。

ところどころめちゃくちゃ不自然なのはわざとなのか何なのか。「みんな、ずっと友達でいようね！」と叫んで夕日を見る流れから、突然石原さとみが激重自己開示(父親の自殺！)を滔々とし始めるのですが、田中みな実が手持ち無沙汰でブラブラしちゃってて笑った。ああいうのはせめて夜も更けて焚き火とかして、深い話をぽつぽつするような時間帯に始めてくれ！重いんだわ！

30代後半の俳優たちが大学生キャッハーやってる違和感問題は結構まじであって、一回こっちが飲み込まないといけない。それはもう、飲み込みましょう。いやー、思ってる以上に見えないんだよなあ。別に老けてるとかでもないんだけど。矢本悠馬単体でもっと実年齢若い俳優たちに混ざってたらいけただろうなあ。一人ぐらい20代後半で年上に見える人とかが入っていればもう少し自然だったかな……。まあいいんですけど。なんか、トランポリンまでしなくて良かったよね。トランポリン？トランポリンって大学生キャッハーの代名詞なんでしたっけ？何でトランポリンしてたんだろう。トランポリン……何故。トランポリン考察したくなってきた。

石原さとみと亀梨和也の恋愛が、恋！っていうよりはエロ！って感じなのはかなり徹底してプラトニックを貫いていた『Nのために』との最大の違いですね？だから何だ？という気もしますがテレ朝っぽいな(適当)という感想。

とりあえず退屈しない作品なので観て損なし！最初からネトフリ作品なので見やすいね！

dev.56