走っている時にめちゃくちゃ話しかけてくる

小学校の教室
隣の男子「見て、鉛筆削りじゃなくてカッターでめっちゃ尖がらせた」
それ書けなくない?

中学校の教室
隣の男子「シャーペン使う時に、ちょっと回して違う面使って尖ったままに出来る!」
私は丸っこくなった面が好き。そして数年後にクルトガが発売される。

UNISON SQUARE GARDENの新曲『Phantom Joke』が鋭利過ぎる。
『fake town baby』をさらにブラッシュアップさせている。
させ過ぎて、上記の学生時代を思い出したくらい。

このブラッシュアップ、理解は出来るが果たして良いのかどうか未だに迷う。

初めて聴いた時「ちょっと何言ってるかわからないです」と思えるか程のスピード感で曲が終わってしまった。
何があった?何を伝えられた?

センターオブジアースで「落ちる直前に見える景色が良いんだよ」と言われたものの、全く景色を楽しめずいつの間にか垂直落下していた気分
駆け抜けて、駆け抜けて、たまに洞窟見て、駆け抜けて、落ちて終わった。

ユニゾンらしいといえば、らしい。
超速で細かいキメに溢れたメロディ・展開。
イントロでスタートダッシュ決めて、ABメロで少し息を整えて、
サビでバーン!と走り抜ける。

言葉を詰めに詰め込んで。

歌詞を確認した。田淵感溢れる良い感じに狂ったものだった。

-全部嫌になった それさえも幸せな結末
だめだそんなことを言うな まだ世界は生きてる 君が泣いたって生きてる-

全然諦めさせてくれない。走り過ぎた足を止めて労うどころか、現実見せてくる。

-「このままがいい」だとか「生きたい」も願うだけじゃダメってこと
大切なフレーズをこぼすな 物語がゴミになる-

行動を伴わない願いなど、これから紡ぐ人生において不要だと教えてくる。

-だけど忘れないでほしい 旅はまだまだ終わらない
納得するまで終わらない-
-悲しくちゃ終われない-

忘れないでほしいと言う割には聞き逃してしまうんじゃないかというスピード感。ランナーにめちゃくちゃ話しかけてくる(応援ともいう)感覚だ。
メンタルに鞭打って、加速させようとしてくる。

そこまでしなくていいじゃないか、そこまでこだわる物事はなんなんだと疑問に思うが、最後に言う。

-まだ愛していたい まだずっと愛していたい-

愛しているものを手放さない為の物語だった。死に物狂いになって。
誰にでも、持っているものだった。
疑問が弾けて、私も走り出した。


CD代、ライブ代からのレポ費用にします。今のところ。