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Profile / ペトロールズ

ハッとするような涼しさ、瑞々しさを感じる曲だ。心地良く流れる音は化粧品のコマーシャルに合いそうだ。

ペトロールズの語り過ぎない歌詞が、とても好きだ。しっかりと楽器の一部として機能していて、無駄なところがない。
それは最近の作品のコーラスワークから証明されている。
以前はシンプルなバンドサウンドのサビにアクセントとして添えられている程度だった。今や音源作品だけの表現ではなく、ライブでもしっかり奏でている。

注目すべきは引き込まれていく間奏だ。

レコーディングで"デジタルな遊び"を施しているかと思いきや、
ライブで"アナログ"にしっかり演奏していたのは舌を巻いた。
これがどれほどすごいことか。

まず、わかりやすいメロディがあるわけではないから"なんとなく"・"ノリ"で演奏出来ない。
しっかり拍を数えていないとダメだ。当たり前のことだけど、手を抜こうとすると、どこかで歌に頼ったり、何か楽器のフレーズを頼りに演奏してしまう。
それが出来ない。

絶対に、表と裏の拍を意識しなければならない。

そんな難易度高めの曲を、本人たちは飄々と演奏している。
「自分たちの曲なんだから当たり前じゃない?」
違う。絶対に違う。
数多の経験を積んだミュージシャンだからこそ出来る、曲だ。
とても簡単に真似できることではないのだ。
息をのむほどの美しさの中身は、恐ろしい。


CD代、ライブ代からのレポ費用にします。今のところ。