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畳の縁を踏んではいけない理由

畳にはサイズがあります。 京間とか色々と言われていますが、そういったサイズはおいておいて。畳のサイズは 「6尺3寸 × 3尺1寸5分」であると昔から言われており、長方形となっています。 その畳のサイズに合わせて家を建てていたという歴史があります。

この畳のサイズにはとても大きな意味があります。

6尺3寸 × 3尺1寸5分 は・・・
6+3  と 3+1+5
6+3=9 3+1+5=9
不思議ですね。
どちらも答えは9になりますね。

数字の9の意味

数字の9の意味 をもっと深く追求をしていくと、9という数字は最高位の意味があり、神道でも9は最高の数字。中国での9は、九天、九重天の意味があり、実は皇帝のこと。

本尊を守る結界

仏教というか、密教では九字を切って結界を作ります。陰陽道にも精通する九字護身法です。結界を張って邪悪な魔(邪魔・邪念)から本尊を守るという意味があります。

九字を切る

九字を切って結界というのは、両手で形を作って、臨(りん)兵(ぴょう) 闘(とう)者(しゃ)皆(かい)陳(じん)烈(れつ)在(ざい)前(ぜん)とか、おまじないみたいな感じです。

映画とかで見たことあるかもしれません。
九字は流派によって少し異なることがあります。

私も子供の頃に習ったことがありますが、もう忘れました。
臨!兵! 闘!者!皆!陳!烈!在!前! と 唱えて、えいやぁー!!! と 刀印で切れば、結界が作れます。できるできないとかではなくて、そういう教えです。刀印とは、人差し指と中指を立てて刀みたいに見立てることです。

仏間と結界

仏壇の置いてある家の人は聞いたことあるかもしれないし、知っているかもしれませんが、仏壇の置いてある部屋の畳には、畳結界というのがあります。併せて、仏壇そのものに結界が張られています。仏壇の中には結界敷というものがありますが、宗派によって異なります。

家を建て替えたり、家を選ぶときには、仏壇を受け継がなければいけないので、畳の部屋があると良いというのは、この辺りの思想が受け継がれていると思います。

昔の日本は、畳を使える人は位の高い人、身分の高い人だけでした。位の高い人を神として扱うような習わしがあったからなのか、その神(位の高い人)を守るという意味で、はじめから畳に結界を張っておこうということで、6尺3寸×3尺1寸5分のサイズにして、9という最高位の数字を畳の中に隠すかのように取り入れていたのかもしれません。

日本古来では位の高い人、身分の高い人は神とされていて、そういった神と呼ばれる人たちの周りには、特殊な能力を持った人たちが仕えていて、上述した様々な知識を伝えていたと言われています。それが、陰陽師という人たちです。念力とか神通力とか使えたみたいです。

後天定位盤

さらに数字の9を深く究明していくと 後天定位盤 というものがあります。魔方陣と呼ばれていることもあります。九星・気学などで使われることが多いです。

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縦の数字を足すと15になります。
横の数字を足すと15になります。

これが基本で色をつけて五行(木火土金水)十干、十二支を配置すれば八卦です。東西南北を付けて数字の位置が変わっていきます。九星です。占いとか詳しい人には判るかもしれませんが、真ん中が五黄土星。このあたりは小難しくなっていくし、宇宙だとか、占いだとか複雑なことになっていくので、深く追及するのは今度にします。 占いの基になった学問というか哲学です。

武田信玄と五行

風林火山で有名な武田信玄も五行を取り入れていましたからね。
お前は水、お前は火。水と火、2人は仲が悪いがチカラを合わせて戦うことができるというように人心掌握に長けていましたか。

つまり、相手の特質、気質を知ることができます。つまり、気。それが、判れば気心知れるし、気が知れないなんてこともないし、気が合うようになるから、喧嘩もしなくなる。 現代は、こういった学問が無いので、気を勉強しないので、気が知れない、気心知れない、喧嘩する、争いするとか、そういうことです。

レッドクリフと諸葛亮(諸葛孔明)と五行

レッドクリフという映画がありました。諸葛亮(諸葛孔明)が数日で何万本の弓矢を用意するときに船を出陣させるシーンがあり、諸葛亮(諸葛孔明)が亀の甲羅を見て、亀が汗をかいていると言うシーンがありました。後天定位は、亀の甲羅の模様を基に考え出されたといわれています。レッドクリフの映画は、それを知っていて亀を登場させたのだろうと思いますし、諸葛亮(諸葛孔明)は九星・気学を使っていたということです。

日本古来には様々な知恵がありました。
日本人ってすっごい頭が良いんです。
その賢さは私達が受け継いでます。
凄いことですよ。
ただ、昔から現代へ受け継がれていないだけなんです。

日本古来の習わしは戦争で負けて失った

悲しいかな日本の昔の伝統、慣わし、風習というのは廃れつつあります。戦争で負けてGHQが設置されてから、日本の過去のことを葬り去られたと、大婆様が言っていたけど、本当にそうなのだろうと思います。

海外の文化がたくさん日本に入ってきて、海外の文化を踏襲しているけど、私たちのDNAには日本人としての伝統、慣わし、風習が刷り込まれていて、除夜の鐘をついたり、初詣に行ったり、七五三で氏神様(産神)のところに行ったり、お盆は墓参り行ったりしていますからね。

合格祈願で神社などに行く人も多いし、お守りとか護符とかを買う人も居ますし、合格できるようにと祈るはずです。お守りとか護符を買うということは、ご利益があると思って買うはずですし、それって神頼みですから、日本古来からの八百万神の名残のようにも感じます。

祈ることが、既に念力ですし、合格できるようにと念じているわけです。だから、昔に活躍していた陰陽師が念力が使えたというのは、本当なのかもしれませんね。

ということで、畳の縁を踏まないという話しから、畳の結界、仏壇の結界、九字護身法、陰陽道五行思想、陰陽師、念力まで一気に書き綴ってしまいました。上述した様々な要素を取り入れて、畳の縁は踏んではいけないということです。

でも、昔の人は誰でも知っていた学問なんですけどね。そいうった学問、知識を取り入れた生活が普通だったということです。現代に伝わっていないだけです。

目に見えないチカラ

そんな目に見えないチカラなんてあるわけないと思われるかもしれませんが、昔の人たちは研究をしていたのだと思いますし、そういった思想が日本には根付いています。目に見えないチカラが在るとか無いとかというよりも信じる気持ち、信じる心が大切なんだと思います。 

お墓参りにいって、自分の家のお墓を粗末にしている人なんて見たことが無いです。どんな乱暴者でもそんなことをする人は見たことが無いです。それって、お墓を粗末にしてはいけない、ご先祖様を敬う気持ちがあるからです。もしかしたらバチが当たるかもしれないと思っている人も居るかもしれません。それこそ目に見えないチカラに対する畏怖の念があるからだと信じているからだと思います。

畳の話から遠くまできましたが、知ると興味を惹かれる点は多いです。
日本は本当に不思議な国です。

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