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コーチングについて

今学んでいるコーチングについてご紹介します。

一般的にコーチングというと、「共感・質問・傾聴という手法を使って、相手の悩みを解決していく、あるいは成長を支援していく」というようなイメージがあるかもしれませんが、これはカール・ロジャーズを原点とするカウンセリング、あるいは来談者中心療法で、実はコーチングではありません。

私がいま学んでいるのは、「クライアントが意識下で本当に望む現状の外のゴール設定」と、「設定したゴールを実現するためのマインドの使い方を覚えてもらい、よりよいサイクルを作っていくのを支援する」というもので、認知科学で立証されている手法を使いながら、クライアントを現状から解き放って、クライアントの最大限のポテンシャルを引き出すのを支援するものです。

オリンピックで金メダルを23個獲得している競泳選手のマイケル・フェルプスや、プロゴルファーでトリプルグランドスラムを達成したタイガー・ウッズなども、このコーチングプログラムを取り入れています。

もちろん、遺伝や環境などの要因はありますが、この良いサイクルを会得することができれば、社会・経済的な成功にかぎらず、誰でも成功する余地がある、というのがこのコーチングの良いところだと思っています。つまり、能力というのはその人そのものに固定されているものではなく、純粋にうまいマインドの使い方を知っていてそれを実現しているかしていないかによるものだという前提です。

少し長文になってしまいますが、下記に、コーチングで大切な概念をお伝えします。もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、モニターセッションなどを実施させていただきますので、いつでもご連絡ください。

■ ゴールがすべて ~ストコーマとRAS~

痩せる!家を買う!など、人は覚悟して何かを決めると、決めたことに関係することが突然目に飛び込んでくるようになります。たとえば、これまで何度も通っていた通り沿いにジムがあったことに気づいたり、ネットで出てきた不動産の広告が気になってクリックしてみたり。また一方で、興味を失ってしまったことは目につかなくなります。以前よく通っていたレストランがなくなっていたことに気づかなかったり。

これは、脳科学でRAS(Reticular Activating System)という、いま心の中で重要度が高いものをフィルタするシステムの働きによるものです。これは、重要ではない情報は入らないようにするシステムともいえます。
たとえば、森でクマに襲われた人が逃げる間に負った切り傷や打撲の痛みはまったく感じません。これは、「逃げる」という目的のほうが、細かいケガをケアするよりも人間にとって重要だからです。

このRASの働きによって、重要なことに意識が集中する一方、それ以外のことには意識がいかなくなります。意識のゲートが閉じてしまっている状態で、このことを心理的盲点、ストコーマといいます。
このストコーマを外して、閉じているゲートをアクティベートする唯一のものがゴールで、ゴールに対して責任感があるときにゲートが開きます。責任感なく「痩せよう」と思っていても行動も認識も全然変わらないですが、たとえば3か月後の結婚式や、ボクシングの試合のために痩せる、と決めたらそのゲートが開いて自分の中の物事の重要性が入れ替わってゴールに向けて脳が勝手に動き出します。

画像1人は自分の中の重要度に応じて物事を見る
スケボーをやっている人はボードや人の姿勢が気になるでしょうし、お腹が空いている人なら真ん中のバーガーが、タバコを吸う人ならタバコの銘柄の看板、筋トレをしている人なら足や腕なんかに注目するでしょう。


■ コンフォートゾーン ~現状に引き戻す力~

ゴールが設定できていざ行動しようとしても、常にいろいろな誘惑があって、ゴール達成に向けた行動をサボってしまったり、知らず知らずのうちにいつもの自分に戻ってしまうことがあります。ダイエットを途中で断念したり、一度はダイエットできてもリバウンドしたり。

これは人間としては自然なことで、人間の体内温度は外気温に関わらず一定なのと一緒で、脳の機能として、慣れ親しんだ快適な場所という一定した状態を維持しようとするものだからです。この、慣れ親しんだ快適な場所のことを、コンフォートゾーンといいます。これは人間の性質なのでその力はとても強く、地球の重量のように人を安定させて生きられるようにする一方、しばりつけるものでもあります。

重力をつねに意識して生活しているような人がいないように、コンフォートゾーンはあなたの無意識にとって快適な場所なので、どんなに自分を変えようとしても、強い力で常に、自然と引き戻されていきます。
コンフォートゾーンから出ていくのは相当に難しく、新しいチャレンジを妨げることにもなります。

ではコンフォートゾーンから抜け出して、現状の外の未来のゴールを実現するためにはどうしたらよいでしょうか?

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それはシンプルに、未来のゴールの世界へコンフォートゾーンをずらして、そっちのほうが快適になってしまえばよい、ということです。未来のゴール世界の臨場感のほうが高まってしまえば、いまのコンフォートゾーンにいること自体が気持ち悪くなってしまい、自然と未来のゴール世界にそぐう認知・行動が引き出されてきます。

目を閉じて、何でもよいので自分の興味のある領域で世界一になるというゴールを設定してみてください。そして、その世界一の人がどんな世界を見ているかを想像してみてください。朝何時に起きて、朝一番に何をするだろうか。体つきや身体の動かし方はどうで、どこに住んでいて、何に囲まれているだろうか。誰と一緒に過ごして、気分はどういう気分で何を考えているだろうか。それは、今のあなたとは全然違うはずです。

■セルフエフィカシーとは~ゴールに達成にもっとも大切なもの~

未来のゴール達成に最も必要なものは、セルフエフィカシーです。

セルフエフィカシーは心理学の用語で、ゴール達成能力に対する自己評価、自己確信のことで、とほうもない、実現方法のイメージもつかないような現状の外側のゴールであっても、自分ができると思えることです。これは、自身の成功体験、代理学習(他人がゴールを達成しているのを観察すること)、言葉による励まし、その時の情緒によって高まることがわかっています。

たとえば、小学生の時を思い出してください。九九や逆上がりを学んだとき、一回でもできれば、できた自分のことを信じて繰り返しできるようになります。これは、成功体験によってセルフエフィカシーが高まった状態。あとは、周りの同級生ができているのを見たら、自分もできる!と思えてくるし、自分が信頼している人が「君なら絶対できるから」と言い続けてくれたらできるような気がしたりします。

これは逆もそうで自分で「できない」と思ってしまったらその認知を変えるまで絶対できなくなってしまいます。いまあなたが、ほかの人にはできても自分には絶対できない、と思っていることがあるなら、それをやろうとしてみてください。できそうな感じはやっぱりしないですよね?

たとえば、一番最初に人類を月に送り出した人、月に降り立って戻ってきた人は、それを実現する前には、周囲の人は誰もが無理だと言ったでしょう。でも、実際にはチャレンジしてやってのけました。彼らは「自分たちにはできる」と確信していたから実現できたし、人類の歴史を変えることができました。「それは彼らの知識と技術があったからでは?」という人はいるかもしれませんが、はたして、やろうと思ったその瞬間に十分な知識と技術があったでしょうか?はじめに「やりたい、やれる」とおもったからその方法を考えて知識と技術を獲得していったのです。

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セルフエフィカシーは、あなたの無限の可能性を解き放ち、とほうもないゴールを達成するための一番大事なカギです。コーチとしての私の役割は、あなたのとほうもないゴール達成に向けて、あなたのセルフエフィカシーを極大化すること。どんなに困難と思われること、現状からギャップがあることであっても、私はあなたがそれを成し遂げられることを確信して応援したり、成功体験を引き出したりコーチングの場で小さな成功を経験してもらったり、とほうもないゴールを達成している人の事例をお話したりして、世界中のすべての人ができないといっても、私はあなたが自分でそれを成し遂げられると確信できるようにします。

「これまでできなかったから今回もできない」と人はどうしても思いがちです。ただ、未来は過去や現状とは関係ないです。たとえばコイントスを何度かやってみたときに、次に表が出るのか裏が出るのかは、これまで表が出た回数や裏が出た回数とは関係ありません。確率論ではコインの表と裏が出る確率は大量に繰り返すと1/2に収束されるといわれますが、人生では実際にコイントス、つまりチャレンジできる回数は限られているので、次どうなるかの参考には全然なりません。100回失敗したからと言って101回目も失敗するかどうかは全然わからないということです。

■ ゴール設定~現状の外のゴールとは?~

コンフォートゾーンをずらして現状の外に行くための第一歩が、ゴール設定です。ゴールとの現状とのギャップがストコーマ(心理的盲点)を外し、エネルギーと創造性を生みます。ゴールの実現可能性を気にしていると、絶対に現状の延長線上にしかいきませんが、決断したらプロセスが見えてきます。本当に目指したい、とほうもないゴールを設定することが大切です。

現状の外のゴールが設定できたら、自分の中で何が重要かが変わってRASが発火し、これまでに入ってこなかった情報が入ってきます。そして、未来のゴール世界の臨場感をもち続けていけば、ゴールがあなたを想像もしないような未来に連れて行ってくれます。

ゴール設定の大切なポイントは、①現状の外であること、②本当の自分の欲求であること、③複数のゴールを設定することですが、記事も長くなってしまったので、その詳しい方法は、また別途とさせてください。(モニターセッションに参加いただける方にはその場で詳しくお伝えしていきます)

ここまでお読みくださりありがとうございました!

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