見出し画像

憲法記念日に 【井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法】を読んだ。

ロシアのウクライナ侵攻が始まってもう2ヶ月以上が経つのに停戦の見通しもたっていません。
ロシアは、日本にとっても隣国。
日本は、大丈夫なんだろうか?
侵略国家から守れる国にするには、どうしたら良いのだろうか?
憲法9条は、変えるべきなのか?
いろんな意見がある中で
私は、
井上ひさしさんが書いて
いわさきちひろさんが絵を描いている
「子どもにつたえる日本国憲法」という本を読みました。

本文によると
日本国憲法のなかでも
これだけは、読んでほしい と思う
前文と第9条を小学生でも読めるようにやさしくしてみました。と、書いてあります。


ここに ちひろ美術館公式の朗読動画があります。



この日本国憲法の前文を読めば
日本国憲法が公布されたのは、
1946年11月3日。
第二次世界大戦に無条件降伏をし
日中戦争.太平洋戦争の戦没者が約3百万人になってしまった事実への真摯な反省をひしひしと感じます。
日本国憲法三原則の平和主義は、
戦後これからの時代に戦争で失う命がないように
日本が世界に宣言したように思えます。

私自身は、この日本国憲法に守られて今まで
平和に能天気に日々を過ごすことが出来ています。
当然ですが私の次の世代の人にもその次の次の世代の人にもその次の次の次の世代の人にも
誰ひとり戦争による弾丸で亡くなることのないようにと切実に思います。


でも
"もう第9条を水戸黄門の印籠の如く
この印籠が、目に入らぬか‼︎と言っても誰も納得しないよ。"
"ロシアによるウクライナ侵攻を見たら
日本もいつか攻撃されるかもしれないんだから
平和主義を守る為にも第9条を変えるべき。"
そんな意見も多く聞かれるようになりました。
武器を持たず 戦わずに自国の国民を守る
それは、そんな簡単なことじゃないのは、
今回のロシアのウクライナ侵攻を見れば
私みたいな能天気な人間でもわかります。


もしも今後
日本も自国を守る為に武器を持って戦えるように
する。憲法9条を変えていざとなれば国民も戦うようになれば
日本国憲法の三原則のもうひとつ
基本的人権の尊重も守れなくなります。
国を守っても個人が健康で文化的な最低限度の生活をいとなむ権利を奪うことになります。
人が自由に生きていくという当たり前の権利が奪われてしまう。
この矛盾をどう考えれば良いのでしょうか?

私の父は、海軍兵学校を卒業し海軍に入隊しました。敗戦後
父は、太平洋戦争から無事に帰還しましたが
自分は、BC級戦犯として裁かれるのではないかと戦後数年間は、生きた心地がしなかったと言ってました。
お国の為に生死をかけて戦ったのに
戦争に負けた結果
自分は、裁判にかけられたら死刑になるかもしれない恐怖に襲われた続けたのです。
国のために戦うとは、鬼畜米英、より多くの敵の兵士を殺すことだったはずなのに。。。


戦時中、国民学校の生徒だった
井上ひさしさんは、この本で
先生から
「兵士となって戦地に行くのか、防衛兵士として本土で戦うのかわからないが、とにかく二十歳前後というのが君たちの寿命だと」
言い聞かされていた
とあります。
ところが敗戦の翌年日本国憲法が公布されると
これから先の生きていく目安が、全てこの百と三つの条文に書いてあります
と朗らかに伝えたそうです。


やはり私の願いは、ひとつです。
誰ひとり、戦争で死んでほしくない。
戦争で人生を狂わせられることのない未来を築きたい。

憲法9条を変える前に
やるべきことは、まだまだあるのではないでしょうか。

日本国憲法 前文の締めにはこう書かれています。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげて
この崇高な理想と目的を達成することを誓う。

この前文を誇りに想い
まず、他国から侵攻されない国になるように
侵攻されたウクライナを日本が日本らしいやり方で支援出来るように
今日本が戦後守ってきた平和主義の実践が世界から試されているように思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?