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「育休夫」の観察日記#ep.4 サンタ業

私は、若い頃から、いつか子どもができたら、絶対にサンタになりたいと思っていた。
でも、子どもの頃にサンタ文化に馴染んでこなかった夫は、全然乗り気ではなかった。いや、乗り気でないどころか、「サンタはうちには来ないんだ!」と語気強く申していたこともあった。

だから、ムスメAが生まれてから3回のクリスマスは、私がひとりでひっそりとサンタをしていた。


今年、ムスメAにとって4回目、ムスメBは初めてのクリスマスを迎えた。
ムスメAは3歳になり、欲しいおもちゃも出てきた。どうやら、いつのまにかサンタのシステムも理解したようだ。
1か月も前から欲しいものをお願いし、サンタがやってくる日を心待ちにするようになったのだ。

そんなムスメAの健気でかわいらしい姿に心打たれたのか、夫は、ついに今年、サンタになることを決意したらしい。

ネットで購入した、奮発したおもちゃは、ラッピングされずに届いたため、雑貨屋にラッピングを買いに行った。夫が。

組み立てがうまく行かず、ホームセンターに部品を追加購入しに行った。夫が。

そして、まだ字が読めないムスメたちに、サンタとツリーが飛び出るメッセージカードまで買ってきた。夫が。

クリスマス当日、プレゼントを開けるムスメAの姿を、ビデオに収めていた。夫が。


もらったプレゼントでひたすら遊ぶムスメAの姿は愛おしく、そしてせっせとサンタ業に勤しむ夫の姿もまた、愛おしかった。

私、幸せなクリスマスを過ごしたなぁ。

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