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仕事もスキーみたいに

朝、旦那さんの目覚ましが鳴ってぱちりとする。止めるのはわたしじゃない。
ベッドから少し離れたところにある目覚まし時計に歩いていき、止めてまた寝に入っていった。
わたしは、まだ眠いけどどうしようか、と布団の中で悩んだ末に起きることにする。

わたしだけの用事が早くにあるとか、そういうとき以外自分で目覚ましをセットすることはなくなった。
起きられるときに起きる。でもだいたい7時とかそんな。
嫌なことが待っていなければ、起きたいという気持ちがあれば、そんなに遅くはならないんだよな。
「目覚ましを止めなきゃいけない」からはじまる一日が嫌になってしまった。お勤め時代と比べると、大分ぜいたくなことだな。

いつも朝シャワーを浴びるけれど、昨晩お風呂に入っていたのでそのままパンをあたためる。ラスト一個だったので、また作らなければ。
コートとマフラーを着込み、朝食セットをトレイにのせて玄関に出る。

この家で朝日を見ながらごはんを食べるのも、あと少しだ。5月には引っ越してしまう予定だし、だんだん日が出るのも早くなって、間に合わなくなってしまう。

そのあとは、仕事まで家のことをやってしまう。ゴミを出し、きのこ類とカブを切って干し、たくさんのカブの葉をふりかけにし、朝食用のパンづくり。やりたかった家のことがどんどん回っていくのは気持ちがいい。

いつもパンはフライパンで焼いているけど、今回はオーブンにしてみよう。

きのう、「プラダを着た悪魔」を見た。なんとなく年明けから洋画が見たい気配がしていたので、時間をつくれて嬉しい。やっぱり映画を見る時間は非日常で、現実が遠のいていくかんじがあっていい。案外、何を見るというよりその時間がほしくて見てるのかも。

好きな女優、メリル・ストリープが出ていた。いろんな映画でいろんなキャラクターを演じているけれど、どれも魅力的で目で追ってしまう。
「マディソン郡の橋」が久々に見たくなったな。

そして、これから仕事をしようという前にこれを書いている。
家のことが終わったままはじめるのが、なんとなく気分がのらなくて。
最近は、そういう気持ちの動きに注意して、無理やり進めていかないようにしている。気持ちのコントロールというのかな。というよりも、気持ちのいい方向を探すというか。

この冬はよくスキーに行っているので、それに例えて気持ちのイメージをすることがある。
今は結構仕事があって(現在進行系のものも、控えもある状態)、前のわたしならそれだけで滅入ってしまうと思うのだけど、
滅入ってしまうのはどれだけやらなきゃいけないかが漠然としているからで、そこがはっきりすれば対処できる。

山の上にいて、そこから下を見ているだけだとこわい。ここから滑り出すなんてとんでもない、という気持ちになる。
けど、ちょっと滑り出すと次はどうするべきか、どこに体重をのせるべきか、右に行くべきか…が見えてくる。目の前の一つずつに夢中になっているうちに、下まで降りれてる。

だからたくさん仕事があるときもそんなイメージで、ひとまず手つかずの仕事をちょんちょんちょん、と触るようにしている。そうするとススーッとすべっていき、恐れるほど大変ではないことが分かる。
…って文章で行ってもむずかしいな。絵にしたいなーと思っている。

今日のうちに、なんとかひとつ終わらせたいものがあるので、なんとか滑りきるぞ〜!

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