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良い空気につつまれて

2024/04/14(日)

朝は6時半に、ぱちりと目が覚めた。昨日から初夏の陽気が続いていて、今日も朝から空が白んでいる。
良い日がはじまる空気感があった。

今日は休む日だけど、昨日提出したデザインの修正依頼がきていて、すぐ終わりそうだったのでやっておく。
海に行きたくなるような良い陽気なので、yogee new wavesを流しながら。やってみたかった、本当に楽しいお仕事で全然苦じゃない。
仕上がりも自分で気に入っていて、何回も画像を見てはワクワクニコニコ。形になるのが楽しみ。

修正が終わってソファで一息つく。今週はリビングの大胆な模様替えをしたので、すぐくつろぎたくなる。
もうすぐ引っ越すし、気になるところがあってもやり過ごそうとする自分がいたのだけど、ソファの位置的に二人でテレビを見づらいことがきっかけとなって。

リビングの一角にあった仕事机を、旦那さんの仕事部屋になっている部屋にお引越し。空いたスペースを使って、テレビとソファはおもいきって斜めに置いてみたら、結構しっくりきた。無難じゃない選択、というかんじで、新しい風が吹いた。

テレビは見やすくなったし、一番は仕事机を移動したことがよかった。窓に向かって仕事机があって、一日のほとんどを部屋を背にしているのがなんとなく引っかかっていて。それに、リビングにあったからいつでもモニターが目に入ることも気になっていた。
それらがかなりストレスだったんだな。

旦那さんと一緒のかたちだけど、仕事部屋とリビングがきっかり分けられてメリハリがついた。リビングが、ちゃんと「憩いの場」になって、ソファに座ることも増えた。
滞っていたものが流れ出したようなかんじがする。あと二ヶ月くらいだけど、最後まで今の暮らしを愛せそうだ。

今日は、久しぶりの友人とランチの予定があったので準備をして出かける。
トレンチコートを羽織ったけど、日差しが暑くて半袖でもいいくらいだ。

予約しておいたお店に少し早めに着き、頼まれていたものを納品する。納品と、次つくるものの取材のためランチしに行きたくて、引越し前に会っておきたかった友人を誘ったんだ。
少しあとに彼女がやってきて、2年ぶりの再開にわ〜っとなる。近況報告をし合っているとあっという間に料理がきた。

その友人(Yさんとする)は、2年前にしていた短期のアルバイトで知り合った。お互い正社員を辞めた直後で失業保険をもらっていたり、同じような境遇だったのですぐ意気投合したんだ。
シフトがかぶったのは一日だけだったけれど、その後偶然会えて、その場でごはんの約束をして、次の週くらいに決行したと思う。今思うと魔法のようだった。

「かりそめ」という名前で活動することを決めたばかりで、イラストの仕事なんてしたこともなかった。そんなときから見守ってくれているから、今の仕事ぶりをすごいね、頑張ったね、と本当に喜んでくれた。

Yさんはサバ定食、私はスパイスカレーを食べながら、好きな雑誌の話や良いお店の話なんかもする。Yさんは母より年上の女性だけれど、とにかく趣味が合う。
そして繊細な感性を持っていて、自分の好き・嫌いという感覚をとても大切にしている人だ。話を聞いてると、それ以上に大事なものなんてないんだ、と思える。そして誰かの好きなものの話を聞くとき、最近なんだかきゅんとする。

ランチだけでは名残惜しく、お茶もすることにした。歩いて、知り合いが最近オープンしたカフェへ向かう。

途中、Yさんがたまに行くというすてきな花屋に寄った。街の花屋にはないようなセンスの良いセレクトだった。
一見、生けづらそうな口の大きいふっくらとした花瓶に、「たとえばこんなふうに」とぱっぱっと生けて見せてくれて、それがすごく素敵だった。

お店全体にぴんとした空気が張っていて、店主の方が真剣にお花と向き合ってきたことが伝わってくるような、心地よい緊張感があった。
近々、家に人を呼ぶ予定があるからお花を生けたいと思っていて、クリスマスローズと、ブルーレースを買おうかなと迷っていたけれど、他のお客さんがきて対応で忙しそうだったので店を出る。

道中、季節の花や変わった建物を見つけて盛り上がる。道を歩いて着目するところが同じでうれしい。
みんな、天気が良いからどこかへ遠出しているのか、住宅街は日曜日とは思えないほど静かだった。初夏の暑さと、新緑と、モッコウバラ。

たくさんのジャスミンが蕾んでいる場所があった。こんなにたくさんあるのは見たことがない。満開の時期に見たいなあと思いながら、行きづらい場所なのでとなんとなくあきらめている自分がいた。
でも、行こうと思ったら行けるんだ。ジャスミンのために、出かける予定を立てるのもいいかもしれない。そうしたら、今度はあの花屋にもう一度行って花を買おう。

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