アピール

6月13日、日曜日。
統計史上、最も早く?梅雨入りしたものの、その後それらしい天気になることはほとんどなく、1ヶ月がたってしまった。
が、昨日あたりから雲がたちこめ、この時期らしいどんよりと重苦しい空気になってきた。

休日くらい、やはり外に出歩いてしゃきっとしようと、京都駅のヨドバシカメラまで出向き、大垣書店にて書籍を購入。
その後梅小路公園のスタバで2時間ほど読書にいそしんだ。

気分良く、駅まで帰ろうと歩いてみたが、もう少し本を読んで帰ろうかと、京都タワーのスタバに立ち寄ることに。
店内に入るとき、4人組の中国人らしき観光客とタイミングが重なり、彼らの直後に入店した。

カウンターにはもう一組の客がレジ前のケーキを品定めしており、中国人らしき彼らは迷うことなく、楽しそうにおしゃべりしながらぐるっと回り込んで先客を追い越し、注文を始めた。

追い越された先客はその後もしばらく思案していた様子で、彼らのことを気にすることもないようだった。

私はというと、特に腹を立てることもなく(その理由もない)、のんびりと後ろにたたずんでいたのだが、店員が気を遣って、「お決まりでしたら奥のレジでお伺いします」と声をかけてきた。

中国人というと、電車内で周囲を気にすることなく大声で通話をするとか、基本的に会話のボリュームが大きいだとか、列に並ばないとか、そういった”野蛮な”イメージが有るかと思う。

野蛮という表現は正確ではないし、一面的な見方であるとは思うが、日本人からすると思わず眉をひそめたくなる行動は、まちなかでもしばしば見かけるし、職場や学校で彼らと接したことがある人は、ある程度うなずけるところはあると思う。

気になったのは、店員が”気を遣って”前述のように声をかけてきたシーンだ。なんだか申し訳なさそうな表情にも見えた。
勝手に店員の心情を妄想してみると、「あ、中国の人ってこうですよね、すみません。けど大丈夫、ご覧あれ我々の対応力をば!」的な。

スタバは大好きなのだが、しばしば、あのちょっとお腹いっぱいな笑顔をまっすぐ見ることができないときがある。
徹底されているがゆえに、むしろ業務的に感じてしまうような。


今日の声掛けも、中国人の彼らの行動に対し、彼らの対応力というか、おもてなしというかそのようなものをアピールするためのものだったのではないかというか。
普段おもてなしのトレーニングされているからこそ、彼らの瞬間的な行動にはそういった打算が入り混じっていたのではないかと邪推してしまう。
今日も快調にひねくれている、今日このごろである。

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