かりのすけ

1990年生まれ、映画観て、ラジオ聞いて、コーヒー飲んで生きる日々です。

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最近の記事

いることへの評価

職場における、ただ「いること」への評価。 今読んでいる「マチズモを削り取れ」(武田砂鉄著)から印象に残った箇所だ。 簡単に言うと、「会議にいること」「飲み会にいること」「休日会社にいること」「緊急時、緊急的に職場に残ること」などへの評価である。 独身男女、特に男性の側に有利な評価であり、結婚して家庭がある場合でも、大概の場合女性には圧倒的に不利となる悪しき評価基準である。 と書いてはいるが、31歳独身男性である自分にとって、これまで大いに活用しようとしてきたものだと気づい

    • イングロリアス・バスターズ

      久々に。 最近は刺激を求めて派手なアクションものを見漁っている。 そんな中、タランティーノ作品をば。 ん〜これ、タランティーノ最大のヒット作なのだけれど、その理由がもし、アメリカ人のスカッと感にあるのだとしたらちょっと不気味だけど、それはさすがにないだろうな、と思うのは、タランティーノの徹底したグロ感とこれに呼応するブラピ始め俳優陣の力量。 ナチに思いっきりリベンジする連合国側の人々を描いたフィクション。 制作側は、タランティーノは何を意図してこのストーリーに仕立て上

      • 戻ってほしくない日常

        高橋源一郎さんの「楽しい知識」を読んだ。 もう1回、2回と読み直したいと思った本だったが、今感じていることを書き残しておきたいと思う。 この本を読んで、少しはっきりと、自分の中に浮き上がってきたものがある。 それは、タイトルにも書いた、「戻ってきてほしくない日常」だ。 コロナ禍になって、1年半。 始まった頃はフィリピンにいて、そのまま在宅ワークが始まった。 半年後にはオフィス勤務に戻ったけれど、日本に戻ってからまた半年は完全にリモートワーク。 実家にも帰れず、縁のない関

        • なんでスタバが好きかということ

          コーヒーが好きである。 豆は、豆のまま買う。 ペーパードリップで自分でいれる。

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        いることへの評価

          待つということ

          鷲田清一さんの本のタイトルである。 BOOK・OFFでタイトルに引かれて買って読んだ。 読んでみて、どんな言葉が自分から出てくるのかが興味があった、というより、内容が哲学的で(哲学者の本だから当たり前だが)難しかったので、自分がどんな風に取り込んだのかが知りたくて、これを書いている。

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          待つということ

          6月18日(金)

          日記である。日記に挑戦するのは2年ぶり4度目くらいだろうか。 まあ毎度ながら、やってみよう。

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          6月18日(金)

          SKATER GIRL

          インド出身の監督による映画。 TBSラジオ たまむすびで、町山智浩さんが紹介していたので観てみた。 これが素晴らしく、今の所2021年のおれ的ベスト作品である。 インドといえば人口が中国に次いで多く(中国は今後人口減少するが、インドはまだまだ爆発的に増えるのでいずれ追い越す)、近年経済的にもどんどん力をつけているイメージ。 それだけに、貧富の格差は大きく、映画でもテーマになるのはこの点にスポットを当てたものが多い、というか自分が観たインド映画といえばそういうものだった。(

          Baby Driver

          なんとなく気になっていた作品。 観てみると、リリー・ジェイムズが。ジーザス。 さて、クールな作品。よく作り込まれてる。 音楽が流れるように生きているベイビー。 けれど心はどこかうつろ。 無謀な運転を繰り返しながら、母の思い出に生きている。 そんなちぐはぐで今にも壊れてしまいそうな、ベイビー。 リリー・ジェイムズはまさに天使。 彼を救い出す。 そんなお話。 音楽を爆音で流し、身を任せているベイビー。 流れるように生きているというより、流されているだけなのかもしれない。

          アピール

          6月13日、日曜日。 統計史上、最も早く?梅雨入りしたものの、その後それらしい天気になることはほとんどなく、1ヶ月がたってしまった。 が、昨日あたりから雲がたちこめ、この時期らしいどんよりと重苦しい空気になってきた。 休日くらい、やはり外に出歩いてしゃきっとしようと、京都駅のヨドバシカメラまで出向き、大垣書店にて書籍を購入。 その後梅小路公園のスタバで2時間ほど読書にいそしんだ。 気分良く、駅まで帰ろうと歩いてみたが、もう少し本を読んで帰ろうかと、京都タワーのスタバに立ち

          Sing Street

          本日はシング・ストリートについて。 2016年の作品で、倉敷にいたときDVDで鑑賞したのがもう5年前。 ジョン・カーニーの作品がとても好きで、中でもこの映画が一番好きだ。 メッセージ性がありそうでないというところがその理由だ。 あらすじ自体は非常にシンプルで、言葉を選ばずに言えばなんの変哲もない青春もの。 物語を映画足らしめているのは、ダブリンという街、風景、俳優、そして秀逸な音楽ということになる。 あらすじをありふれたものにすることで、それ以外の映像作品の各要素を際立

          ホテル・ムンバイ

          観るのがとにかくつらかった。 2008年にインド・ムンバイで起きた同時多発テロ。 この映画は、その中でも多くの死者を出した、タージマハル・ホテルの無差別攻撃、立てこもり事件をリアルに描いた作品。 ホテルの従業員、客が容赦なく殺されていく場面が続き、無表情でどんどん人を撃ち続けるテロリストの少年たちが恐ろしく、電話で指示を続ける指導者的人物とともに彼らへの怒りがこみあげてくる。 だが、やはり頭を離れないのは、なぜ、彼らのような恐ろしいグループが生まれてしまったのかというこ

          ホテル・ムンバイ

          Green Book 〜差別と勉強〜

          今週末の新規映画は、3本。 ・AVIATOR ・Green Book ・ホテル・ムンバイ まずはGreen Bookから。 まず、とても良くできた話だったなという印象。 伏線が多く、一つ一つ、割と分かりやすく回収されていくので、いい意味で映画を細部まで味わえるなと思った。 全体的には、イタリア系のトニーとアフリカ系のドンが、徐々に互いへのリスペクトを高めていき、影響しあい、友情を育むという内容。 60年代前半ということで、黒人差別が露骨で日常となっている。 トニーも例

          Green Book 〜差別と勉強〜

          The Clapper

          いやー好きな映画。アマンダセイフリッドのせいもあるけど、好きな話だ。 アマンダ、うまいでしょ。どう考えても。 だっさい服があんなに似合ってると、だっさい服こそいけてるように見えてくる。 あんな可愛い俳優は役に合わないとか、最初はちょっと思ったけど、実はそこが意図されたキャスティングだったのではないかな。 だって舞台はハリウッド。華やかな世界の隅で、その脇のおこぼれをいただくみたいな生活をしながら(博物館デートのシーンは象徴的)、ささやかなプライドを持って明るく生きる普通の人た

          A Perfect Day

          邦題は「ロープ 戦場の生命線」。後半は余計。 原題でいいと思うんだけど。 とにもかくにも、かなり面白かった。いや、めちゃくちゃ面白かった。 紛争後のNGO活動と住民とのやり取りや矛盾、憤り、、だけだとシリアスで重苦しくなるし、それはリアルで大切なんだけど、登場人物のプライベートなエピソードやブラックユーモアをふんだんに織り交ぜることで一つのエンタメ作品にも仕上がっている。このバランス感覚というか、二面性の両立が見事。 インターナショナルな出演陣、そしておそらく地元のエキストラ

          五月の終わり、映画

          The Dig Rebbeca ともにリリージェイムズ出演の映画。 いや、素敵ですね。 the digはなかなかいい映画だった。 遺跡の発掘を通して古代から続く人の営みと時代時代を生き、死んでいく個人の人生の儚さを対極的に描いている。 人の一生は歴史の中で見れば一瞬に過ぎない。 そしてその一瞬は選択のできない時代の趨勢に大きく左右される。 しかし、それが幸不幸に直結するかといえばそうではない。 限られているからこそ、与えられた時間をどう生きるか。 どの時代でも、それが人生

          五月の終わり、映画

          リアルおっかなびっくり

          今日は東京の街をおっかなびっくり歩いてきました。 10月から新宿の営業所配属となり、初めての関東暮らし、といっても住んでいる横浜でひたすらリモートなので、これまで都内に出社したのは10回ほどだろうか。 今日は訳あって神田まで行ってきました。 室町町、という知らなかったエリアをフラフラ歩くはめになったのですが、すごいですね。ビルが。でかい。 銀行がたくさんあって、バカにでかい。 アメリカの連邦議会みたいな建物は三井住友信託で、国連本部みたいなのは、なんでしょうか。(ワシントンに

          リアルおっかなびっくり