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プレゼントは「私の生きた時代」

5月の初めに30歳になった長男。

夕食後、急に夫と私が座っている食卓の横に立ち、

「自分も無事に30歳を迎えることができました。
これもお二人のおかげです」

などと芝居じみたことを、棒読みで言う。

え?なになに?

と思ったら、
風呂敷に包まれた大きな桐の箱をそれぞれに差し出す。

開けてみたら・・・

それぞれの生まれた日から2020年までの誕生日の新聞の1面とテレビ欄の縮刷版!

長く生きてるのでそこそこの枚数!

アポロ10号とかソ連とか、そんなこともあったな~、と歴史の教科書を見るようだ。

テレビ欄にはすでに鬼籍に入られた芸能人のみなさんの名前がずらりと並ぶ。

文字が小さいので読むのが大変だけど面白い。

何の記念日でもなく、誰の誕生日でもないのに、なぜ今日?という疑問は残るけれど、楽しいし嬉しいし感慨深い。

私はこの時代を生きてきたのだ、と実感する。

なんでもない土曜日がちょっと特別な日になった。

どうもありがとう!




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