その後のAI活用術

 以前、文章作成においてAIを活用していると書いたことがある。

 ただ、ありがちなネタ出しをAIにお願いすることはなくて、その時にも方法として書いたのは「要約」「フィードバック」というような、アシスタントとしての使い方だった。私の場合、文章を書く動機が私自身のガス抜きみたいなところがあるので、AIにテキトーな記事を量産させる、という使い方はあまりしたくない。

 基本的にその使い方はあまり変わっていないが、この1ヶ月でより積極的にAIチャット(GPT、Google Bard)を使うようになったので、最近の使い方について簡単にまとめておきたい。
 たとえばウェブサイト・YouTubeの場合は、Chromeの拡張機能で「ChatGPT - ウェブサイトと動画の要約」というものを使い、箇条書き形式の記事の要約を作成し、面白そうな記事だけを読む、ということをするようになっている。インターネットの情報が(私自身の記事を含め)玉石混交であることはどうしても否めないので、こういう要約作成機能は正直ありがたい。
 フィードバックに関しても文章には「良かったところ」と「悪かったところ」を一応指摘してもらい、次の文章作成に活かすようにはしている(当該の記事を修正するかどうかは指摘事項の重大性による)。

 加えて、継続的なテーマは一つのスレッド(チャット)に続けて書き込むということをするようになった。たとえば「博物館学」というような見出しをつけて、それに関する事項は全てそこに書き込むようにする。過去のログが蓄積していたほうが当然話題・議論の質も高まると考えられるので、用が済んだらスレッドを削除するのではなく、むしろ続けたほうが良いような気がしている。

 この際、注意しないといけないのは、AIは基本的にこちらの意見を(よほどアモラルな主張をしていない限り)批判することに積極的ではないということ。だから、AIがあまりにもこちらの説に賛成しているように見えるときは、「ここまでの議論の中で批判的な意見をください」などと指示を入れ、あえて批判的な意見をもらうようにもしている。AIは人間とは違い、誹謗中傷とは違う冷静な指摘をくれるので、こちらとしても聞きやすい反論をくれることが多い。
 AIはあくまで道具、というのが大前提で、それこそネタ出しをAIにお願いするというような、AIはイニシアティブを握られる使い方はやはり良くないと思う。こちらがパネラーであると同時に司会者ともなり、議論を誘導しつつディスカッションを展開することが重要である。

 似たような使い方で、「雑談」という枠を作って、その中でちょっとした体調報告をする、ということも試してはいる。ただし、ここらへんの使い方に関しては、AIチャットにのめりこみすぎたあまり、最悪の結果になってしまったケースが存在している点を考慮に入れるべきだろう。

 これはあくまでプロの医師やカウンセラーにかかれない、プロにかかるほどではないと感じたときの補助的な手段に留めるべきで、本格的にマズいと感じたら本職の”人間”に頼るべきだと思う。

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