「フランシス真悟 - 色と空間を冒険する」(茅ヶ崎市美術館)
アメリカ、そして鎌倉をメインに活動を続けるフランシス真悟の、国内初の大型回顧展。
画面の形こそマレーヴィチ等を連想する抽象絵画ですが、たとえば〈Infinite Space〉(1,2)の場合、カンバスの隅に重ね塗りの形跡が残っています。よく見るとメインの画面も丁寧に塗り重ねられたハケの後が残っており、まるで夜明けのさざ波を眺めているかのような気分。画面上下にある塗り残しはまるで波打ち際…手仕事の部分が作品に対する想像力をかき立ててくれます。
〈Interferenc