ari

いろんな辞書のその日のWord of the Dayで出てきた単語の語源や気になること…

ari

いろんな辞書のその日のWord of the Dayで出てきた単語の語源や気になることを書いています。それ以外は、本やアプリのことなど。好きな食べ物は、ティラミス(関係ない)。

最近の記事

WD#35 jun7

siblingという単語がある。兄弟を意味するのだが、実はこの単語は、日本語と意味的に似ていて、男女を問わず兄弟(姉妹)のことをsiblingと呼ぶ。これよく考えると、sib + -lingと分解でき、sibは血縁や関係、平和という意味を持ち、-lingは接尾辞である。 今日はこの語と関連する単語がMWのWord of the dayに載っていた。詳しく見ていたい。 (続きは明日)

    • WD#34 jun6

      今日、慶應の堀田先生のVoicyを聞いていたら、Xの意味の社会学意味の変遷についての話題で、聞きながら、ふとniceの意味の変遷を振り返りたくなった。時として、善悪の意味を持つ単語はその意味が逆転したりする。niceもその1つであり、もともとはラテン語のne- "not" + scire "to know"で「無知な」と言う意味だが、フランス語を経て英語に入り、中英語では「愚かな」という意味が中心で、それからだんだんと変化し、「親切な」→「良い」となった歴史もまた、堀田先生の

      • WD#33 jun5

        一度会社で、用事があっていつもと違う階でエレベーターを降りたときがある。その時は、すぐにわからなかったのだが、なんだかいつもと違って、ホテルかどこかに着いたような気がした。一緒にいた同僚にそのことを言うと、「この階だけ天井が高いんだよね。ほら、ここ偉い方々の部屋がある階でしょ?」とすぐに教えてくれた。「ここだけの話、高級感を出すために、天井は工夫されたって聞いたよ」 だからと言うわけでないが、その後、天井が高い部屋などに行くたびに、ここは高級な場所なんだと思うようになった。

        • WD#32 jun4

          割と早めの飛行機に乗り、さっさとホテルに着いて、窓から外を見ると、真っ青な空が見える。街は太陽の光を浴びて輝いている。昼に食べるつもりで買ってきたサンドイッチを、割と有名なコーヒーショップで買ったカフェラテと一緒に食すと、そこは見知らぬ街だけれども、なんとなく力が入った肩をふっと落とすこともできる。そんなとき、世界はそんなに悪い場所ではないと感じることも多い。ちょっと出掛けて、近くの店を揶揄い半分に周り、夕方になったら、お風呂をためてゆっくり本でも読みながら入る。そして風呂上

        WD#35 jun7

          WD#31 jun3

          いろんな街を歩いていて、ふと小道に入るのが好きだ。それが外国の道だと、もう異世界である。この間のOEDのWord of the dayもまさかの「isekai=いーせかい」だったけれども(本当にそんな風に発音していた)、知らない街の知らない道の雰囲気を感じながら、歩くのが好きだ。 そんな今日はstreetという語に眼を向ける。KDEEによると、streetは、もともとラテン語strata "舗装された道"について、大陸のゲルマン人がローマ軍団と遭遇したことから古英語stræ

          WD#31 jun3

          WD#30 jun2

          Tadashikoizumiさんの画像をまた拝借した。いつも味のある作品だと思う。 「・・・あのさ、俺、もう帰んなくちゃ」 「だめよ、あの店に一緒に行ってくれるって先月約束したじゃない。また約束破るつもりなの?」 「でも、もう駅に向かわないと、電車が出る時間なんだ。これ逃したら、次は2時間後だしさ。ね。今度は絶対だから。絶対」 などと会話しているのかもなと思ってしまう。 そんな絵や写真を意味するpictureだが(と無理やり語源につなげる)、ラテン語のpictūraに由来す

          WD#30 jun2

          WD#29 jun1

          今日も今日とて、Word of the day(WD)の 29日目。今日の写真は、Baker Streetの地下鉄の駅の写真をお借りした。Baker Streetはロンドンにある。Sherlock Holmesの家がBaker Street 221B番地という設定だったため、地下鉄の駅のタイルにはHolmesの図が描かれていたのを思い出す。もちろん映画などでにわかSherlockianとなった筆者も、221B Baker Streetを訪問した。懐かしい思い出だ。 あと、B

          WD#29 jun1

          WD#28 may31

          今日も今日とて、Word of the day. 28日目。 foist (v) foist sth on/upon sbという形式で用いられ、意味は、押し付ける、偽物などをつかませる。fistと姉妹語であり、もとは、手のひらに隠すことを意味した。 barbecue (v) BBQシリーズのおそらく最後はそのままずばりな語。語源は、タヒチ語から、スペイン語に入って、そして英語になったようだ。もともとは「焚き火」の意味らしい。 TLC (n) "It's an old

          WD#28 may31

          WD#27 may30

          今日も今日とてWord of the day. 27日目。 dynasty (n) 王朝。説明の中に、"Dynasty has had quite the run in English."とあった。「かなり長い間」という意味か。語源は不明とのこと。あと、説明の中にRoyalsやKingsだけでなく、Ducksもdynastyになれるなどと書いてあったので、なぜアヒルが?と意味不明だったが、調べたらアメフトのチーム名だった。この場合のdynastyは覇者とか黄金時代と考えて

          WD#27 may30

          WD#26 may29

          今日も今日とて、Word of the day. 26日目。 obstreperous (adj) 上品な語。使用する場所を間違えないように気をつけるべきとMWに何故か載っていた。 yakitori (n) BBQシリーズもついに日本語に。CollinsにLeCompteのMOON PASSAGE(1990)からの例文"In Japan the small yakitori sticks are a little like lollipops."があったが、like l

          WD#26 may29

          WD#25 may28

          今日も今日とて、Word of the day。25日目。 gadfly (n) 英和辞典では、「あぶ」などとされているが、figurativeには、"one who irritates another". 歴史は割と古く、etymonlineでは1640年ごろからとされている。gadはほっつき歩くという意味があるが、おそらくは「突っつく」から取られたのではないかと多くの辞書が示唆している。Collinsは、"One of history's most famous gad

          WD#25 may28

          WD#24 may27

          今日も今日とて、Word of the Day. 24日目。 glean (v) 「拾い集める」からfigurativeに「少しずつ収集する」。MWには、もともとcropとかの刈り損ねたものを集めるという意味なので、figurativeに使うのは良くない!という人もいますが、別にいいですなどと書いてあった。何かあったのだろうか。ただ、Etymonlineでは、比喩的な意味の方が、英語には早く入ったなどとの記述もあり、奥深い感じがした。 sausage sizzle (n)

          WD#24 may27

          WD#23 may26

          今日も今日とて、Word of the day. 23日目 symposium (n) 語源的にはsyn- "together" + posis "a drinking"なので、飲み会をもともと指していたというのは割とよく聞く話。syn-はsymbol, syndrome, synecdoche, synergy. synonym, syntaxなどかなり多くの語に使われている。また、posisは印欧祖語*po(i)- "to drink"に遡るとされ、その派生語には、be

          WD#23 may26

          WD#22 may25

          今日も今日とて、Word of the day. 22日目。 countermand (v) to revoke or cancel an order or command. 見ると朝令暮改という諺がいつも頭をよぎるこの単語、contre- "against" + mandare "mandate" が由来とされている。Longmanに"The magicians may counterfeit, but they can not countermand."という例文あり。

          WD#22 may25

          WD#21 may24

          今日も今日とて、Word of the day. 21日目。 ebullient (adj) エネルギーに溢れたという意味。もともとはex- + bullire "to bubble"で「沸騰した」の意。転じて、1660年代には元気一杯のという意味になったようだ。MWには例文として、"Akua's ebullient personality made her the life of the party."が載っていた。この場合のthe lifeは活力で、the life

          WD#21 may24

          WD#20 may23

          今日も今日とてWord of the day. 20日目。 panoply (n) (印象的なほどの)大集合。pan-"all"は、pandemicのpan-と同じ。後半はhoplite "重装歩兵"に由来し、panoplyは鎧・兜などの一揃い(array)の意味。転じて、完全装備や大集合などの意味となっている。etymonlineでは大集合などの意味は1830年代からとされている。 scopa (n) pollen brush。ハチシリーズは続く。花粉を集める腹部または

          WD#20 may23