軽部 猛

軽部猛(カルベタケシ)はペンネーム。 インターネットの海に漂う、とりとめもなく書かれて…

軽部 猛

軽部猛(カルベタケシ)はペンネーム。 インターネットの海に漂う、とりとめもなく書かれている、けれども濃い長文が好きだからnoteを始めました。 誰が読むのか、あるいは、誰にも読まれないかもしれない。どこかの誰かに漂着すればいいな、と思いつつ。

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    知識と知識が結合して連鎖反応を起こすマガジンを目指しています。 分野としては主に文化、歴史、芸術を中心に。 著者の仕事は、文化領域の実制作をしています。

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映像作品:WINDY NIGHT感想

人が創った作品へ感想文を書くことは気を付けるべきだと私は常々、思っている。 なぜなら、常に作品とは作者の個的な体験が表現されたものだからだ。だから、他人がいくらその作品を読み解いたとて、それを完全に受け止めることはできないどころか、作者からすれば、頓珍漢なことだったりもするだろうし、だいたい「あんたがどう受け止めようが勝手さ」ということだとも思う。(だからこそ、批評は感想の枠を越えていかなければならないのだ。) さて、昨日、友人の映像作家が、映像作品を送ってくれた。 Yo

    • クリエイティブとは道をつくることである

      クリエイティブとは道を創ることだ。 道が開かれれば、そこに人が集まり、その道を活かして各々勝手に露店を出したりして、商売を始める。その内、商店街ができ、神輿の通り道にもなったりして賑やかになる。賑やかになれば益々人が集まってきて活気づく。そうなれば、とても良い道だったのだろう。 しかし、どうだ、例えば、道を創った当の僕本人が、その道を自分の作品だからと云って我が物顔で占拠封鎖してしまえば、人が通ることはできず、その道はたちまちにして死んでしまうだろう。そうなってしまえば、

      • 死について

        昨年、30歳を迎えた。そしてここのところ、僕は毎日、死を意識するようになった。 理由は、時々、心臓が痛むのだ。明らかな頭痛もある。父は血管が弱く、心筋梗塞や脳梗塞にかかったことがあるので、遺伝を気にせずには居られない。 一方、一日に仕事のできる時間が徐々に減ってきたことも感じている。集中力が保たないことと、前述の心臓の痛みと身体の怠さが原因である。 年を経るとは、どういうことか身をもって実感するのだった。 例えるなら、べっとりと背中に死が張り付いている。そんな感覚を、こ

        • コンセプチュアルアートと、NFTアート

          私はコンセプチュアルアートとNFTアートについて否定の立場を取っている。理由を書こう。 芸術とはなにかアート(ART)とは、アルテ(ARTE) ー 即ち、技術を意味するラテン語を語源とする。技術とは、アーティストの努力や資質で成しうるものである。アートには内容・形式・伝達の3本の柱がある。内容とは表現したい思想または感情を指し、表現形式とは内容をどのような形式で表現するか、伝達とはそのままの意味である。 例えば、俳句の「古池や 蛙飛び込む 水の音」を例に挙げよう。 この

        映像作品:WINDY NIGHT感想

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          デミグラスソースを使わないビーフシチュー

          所要時間:4時間~5時間程度。一晩寝かすならその分の時間が必要 デミグラスソースを使わずにビーフシチューを料理してみた。 なぜ、デミグラスソースを使わないかというと、ハインツ社などの市販デミグラスソースはそれだけで十分美味しい。だから、それを使って料理をしてしまえば美味しいものができて当たり前なので、デミソースを使わずに美味しいビーフシチュー作りに挑戦してみようと思ったのだ。 初めての試みだったのでいくつかのYoutubeやネットの文献を組み合わせて自分でアレンジをしてみ

          デミグラスソースを使わないビーフシチュー

          九紫火星の特長

          九紫火星の宿命一白水星の「水」と同様、九紫火星は「火」という独立星である。位置は南で、季節は真夏、時刻は正午だから、陽光をたっぷりと浴びている姿を想像することができる。  九紫火星の紫とは、古代から尊い色とされているように、九紫火星は「天子の星」ともいわれている。そのため、名誉や地位を求める体質が非常に強く、唯我独尊つまり、自分がいちばん正しいといった思い上がりの気質が生まれる。  最大の欠点である『思いやりのなさ』が出てしまうと、親しい友人や親戚縁者が離れていってしまい

          九紫火星の特長

          八白土星の特長

          八白土星の宿命 自然象意は、「山」で、位置は東北、季節は晩冬から初春、時刻は午前一時~五時で眠る時間を指す。山は不動産をあらわしているところから、八白土星は 「相続星」とか「不動産星」と呼ばれ、宿命的に相続する傾向がとくに強い。極端な晩年運というのも末広がりの山の形を見れば理解していただけるだろう。  長男でもないのに、遺産を一人で相続するといったことが多く、また、養子に出されることが多いのも持って生まれた宿命なのである。しかし、相続にはどうしても肉親の醜い争いがつきもので

          八白土星の特長

          七赤金星の特長

          七赤金星の宿命 自然界の象意は、流れる水が溜まってできる「沢」や「池」、「水溜まり」。位置するところは陽の沈む西であり、時刻は夕方の五時~七時で、夕食と団らんという、一日でもっとも楽しい時間帯を示す。季節も実りと収穫の秋である。  以上のことから、「飲食」「談話」「遊興」、そして「金融」などの象意が、七赤金星の人の体質として大いに強調されることになる。「沢」や「池」は『潤 い』を意味しており、潤えばそれを散財したくなるのは人間の常である。同じ金星でも、六白金星の金は土中から

          七赤金星の特長

          六白金星の特長

          六白金星の宿命自然界では「天」を司り、すべてを覆う尊厳の星である。西北に位置し、季節は晩秋、時刻は午後七時~十一時と、くつろぎを意味している。  他のものを包み込むという象意から、「施し」「援助」「後援者」などが体質としてつくことになる。  「天」の星である六白金星には人の上に立つという宿命があるが、人の上に立つといっても、命令したり何かをやらせたりというよりも、他人に援助したり奉仕するという関わり方が中心となるだろう。  「人や社会のために」という気持ちが非常に強く、

          六白金星の特長

          五黄土星の特長

          五黄土星の宿命 九星の中で、この五黄土星だけは特異な存在である。他の八星は、自然八象意(水、大地、雷、風、天、沢、山、火)を司っているのだが、その自然界に後天的に出現した『生物』を象徴しているのが五黄土星であり、この生物とは人間そのものを指す。  人間というのは自然(他の八星)を破壊し、取り込まなければ生きていけないことを表しているともいえよう。  そのため、五黄土星は「帝王の星」ともいわれ、その象意をみても「破壊」「腐敗」「強欲」「天災」「人災」など、あまり歓迎したくな

          五黄土星の特長

          四緑木星の特長

          四緑木星の宿命 自然界では、さわやかに吹く「風」を象徴している。季節は晩春から初夏、時刻は午前七時~十一時、方位は東南だから三碧木星同様、運気も成長も早く巡ってくる。  「信頼」「調和」「縁談」という象意が強く、そのため古い時代には、大変おめでたい結婚星、信用星として尊敬されていたものである。  この星は、風のように飛んでいくことから、子供の頃から故郷を離れて暮らす宿命がある。そして、新しい土地で商売や事業を始めて成功するタイプなのだ。  二十代後半から三十代で名を成す

          四緑木星の特長

          三碧木星の特長

          三碧木星の宿命 自然界では「雷」を意味し、季節は春、時刻は午前六時、方位は東となる。したがって、一番先に陽光を浴びることから非常に成長が早く、九星の中では四緑木星と並んで、もっとも『早熟』な星で、二十代後半から三十代前半で大きな成功を勝ち取る運気にある。  反面、父親との縁が薄く、生別死別を含めて、早ければ四~七歳くらいで別れてしまう人が多い。遅くても、十二歳くらいで父親の庇護がなくなり、社会の荒波に飛び出していかなければならなくなる。  こうした宿命的な環境が、前へ前へ

          三碧木星の特長

          二黒土星の特長

          二黒土星の宿命自然界の象意は「大地」で、季節は晩夏から初秋、時刻は一時~五時。母なる大地ともいうように、二黒土星は母親であり、人体では腸を意味する。  あらゆる食べ物を受け入れて消化してしまう腸の強さ、忍耐力、従順さなどを秘めており、九星の中ではもっとも人間的な星であるといっていい。    母になる前は、妻として夫に従い、子供を産んで母となってからも、つねに夫や子供に尽くして、喜びも悲しみも夫や子供と一緒に味わうことから、通称『従い星』ともいっている。  従い星である以

          二黒土星の特長

          一白水星の特長

          一白水星の宿命「流れる水」が、一白水星の象意である。象意とは、その星の持つ性格や特質を自然界の現象や物質などを借りて表現するもので、それにはさまざまなものがある。その数ある象意のなかでも、一白水星を象徴的にあらわしているのが「流れる水」ということになる。 季節は冬、方位は北、時刻でいえば真夜中の午前零時。一白水星の『一』は物事の始まりを意味しているように、そこには産みの苦しみがある。こうした特質を宿命として背負って生まれてくるのが、一白水星といえる。 位置するところが北で太

          一白水星の特長

          東京オリンピック開会式冒頭1時間の演出について思うこと

          東京オリンピック2020はコロナ問題で延期になり、2021年の今日、開催されることになった。史上初の無観客の中での開催だ。開催決定以後、様々な問題を抱えながら呪われたオリンピックという忌み名も名付けられていた。 普段TVをほとんど見ない私も、開会式に興味があり、冒頭1時間の演出を見てみた。元々は、企画演出の仕事をしている私にとっては、ツッコミどころが多く、思うことがたくさんあったため、思わず記事にしてしまった。 開催準備には多くの人々と多大な労力がかかる。だからこそ、他人

          東京オリンピック開会式冒頭1時間の演出について思うこと

          「象は鼻が長い」について

          昨日、Youtubeでこのような動画を発見し興味深かった。 要するに、「象は鼻が長い」という文はどれが主語かということで大正から日本語研究者の間で長い間、論争が続いていたという。 これについて、考えがまとまったため、文章にまとめて残しておこうと思う。 「象は鼻が長い」論争の略歴まず、この論争は橋本文法と呼ばれる二重主語説で一応の決着はなんとなく着いているらしい。 [橋本文法](二重主語説) 全体の構造 主語:象は、述語節:鼻が長い 述語節の構造 主語:鼻が、述語:長い

          「象は鼻が長い」について