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毒きのこ今昔

毒きのこのニュースが続いた

昼休みに興味深いニュースが目に留まりました。


北海道で誤って毒きのこを販売

北海道札幌市の無人販売所で、誤って毒きのこである「テングタケ」が販売されてしまいました。

テングタケはテングタケ類特有のカサのツブツブ、茎(柄)のササクレ、地面に近い所に受け皿のようなツボがあるので、判別しやすい部類のきのこなのですが、場合によってはシイタケなどと見間違えたのかもしれません。

報道によると保健所に持ち込もうとして無人販売所に置いておいたら買われてしまったとありましたが、一筆書いておけばここまで大事にならなかったと思います(糾弾したい訳ではありませんが、そもそも紛らわしい場所に置かなければ良いのに)。

きのこの判別は難しく、毒きのこのカキシメジやツキヨタケは食用のシイタケ、ムキタケ、ヒラタケと非常に類似していて玄人でも間違えることがあります。
今回問題となったテングタケは毒性も強い部類なので、購入してしまった方が無事であることを祈ります。

テングタケ類は「破壊の天使」と呼ばれるドクツルタケを初め猛毒きのこが多いです。
今回のケースで悪用されないことを祈ります。ただ原則的にきのこは食べなければ害はありません。

発見例が増えたカエンタケ

例外的に触れただけでも皮膚に炎症を起こすきのこもあります。
カエンタケという文字通り火炎のような形状のきのこです。

私が大学時代の時はそこまで騒がれていませんでしたが、近年ナラ枯れの拡大と比例して発見例が増えているようです。

食べれば死に至るきのこはありますが、触れただけでも皮膚炎になるきのこはカエンタケだけです。
カエンタケが漢方薬で使われている♪なんてデマを耳にしたことがありますが、絶対に食べてもいけません。

最後に

2024年から森林環境税が1,000円課せられます。
伐採適齢期を超過したスギ、ヒノキなどの針葉樹林の管理の他に
ナラ枯れマツ枯れなどの対策にも充てて欲しいです。

また、本記事は私が大学時代勉強した内容をベースに注意喚起のために書きました。
記憶違いや研究の進歩で内容が誤っている可能性がありますので、その点はご了承ください。
最後に毒きのこは扱い方を損ねれば、取り返しのつかない事態になります。
屋外に生えているものは無暗に持ち帰らない。少しでも同定に自信が無いなら食べない勇気を持ちましょう。


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