【囲碁】棋聖戦5局目封じ手予想
千葉県の勝浦で囲碁棋聖戦の5局目が行われています。ここまで挑戦者の井山王座の2勝、迎え撃つ(打つ)一力棋聖の2勝ずつのイーブンで、5局目の勝者がタイトルに王手をかけます。今回も1日目の最終局面を「公表された事実として」捉えて「表現の自由」のもと「個人的なアイデア」として封じ手と2日目の予想を記事にします。
封じ手予想と感想
4局目までの展開は井山王座が実利を稼ぎ、一力棋聖が厚みを築き迎え打つ展開でしたが、5局目は序盤から殴り合いをしている展開です。野球で終盤までもつれる投手戦だと思ったら打撃戦になっていたみたいな展開です。
弱い石がたくさんあって予想が困難
左上を中心に殴り合いが繰り広げられていますが、弱い石(2眼がなく取られる可能性のある石)が黒白お互いに複数あるので、封じ手予想が困難です。弱い石をマーカーしてみましたが黒〇vs白×vs黒□vs白△&白aです。
黒〇を取れる手があれば白の勝ち
白としては白×は絶対に取られる訳にはいきません。取られたら黒〇と黒□を攻めることができなくなり、白△&白aも苦しい展開になります。一番良いのは黒〇を全部取れれば実利的に大きいですが…
白88から白92まで部分的に黒〇を切断できますが、黒95が気持ちよくて実質両アタリを打つことが出来ます。黒Aのサガリも効くので、現時点で強引に黒〇を取りに行く手は無さそうです。
封じ手予想
直接黒〇を取りにいけないなら、他の手段がが必要ですが難しい。例えば白88と黒☆をアタリにします。黒☆は取れませんが、白94まで白aを犠牲にしつつ白△を補強して、黒□を攻めにいきます。2つ上の図の白aと黒□を交換するイメージですね。
白としては白X→黒Y→白Zの味を突きながら、黒Aのサガリの味を消せれば黒〇を攻めにいく展開も考えられます。もう少し穏やかな展開なら封じ手予想もしやすいのですが、乱戦模様なので封じ手予想が難しい1日目でした。
目を離すと局面が目まぐるしく変わりそうなので、2日目もダイナミックな展開に期待したいと思います。
追記
封じ手は四10で左上を取りに行く手でした(汗)
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