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note囲碁ドリル20 シチョウアタリ

今回は「シチョウ」の続きです。そして「両アタリ」の復習もあります。


問題

黒1からの「シチョウ」は成立するのか?という問題です。
「シチョウ」はアタリをジグザグに続けて相手の石を端に追い込む手筋でしたね。
問題図のヒントは黒が「シチョウ」にしたら白□がどう影響するかです。

黒1からのシチョウは成立するでしょうか?白□が邪魔になりそうですが…

結論:シチョウは成立しない

結論から書くと問題図で「シチョウ」は成立しません。

白14までシチョウが成立しない

シチョウを続けると白14まで白×2つと白□が繋がってしまいました。

この白□のようにシチョウを妨害する石を「シチョウアタリ」と呼びます。

結論の補足

無理やり黒15と続けてみましょう。
しかし「シチョウ」にしていた白石を見るとダメがAとBの2つ空いているので、黒15と置いても白は「アタリ」になっていません。

アタリでは無いので、白はすぐに取られません。
そのため白は1回手を抜くことができます。
今度は視点を変えて白で反撃できるか考えてみます。

黒15と置いても白はダメが2つ空いているので「シチョウ」ではありません。白から反撃します。

上の図で白から黒を「両アタリ」できる場所が複数あるのが分かりますか?

両アタリを用いた白の反撃

黒15の時点で白から黒を「両アタリ」にできる場所が4カ所もあります。

白から黒を両アタリにできる場所が4カ所あります

反撃の続き

白の反撃の一例を掲載します。
両アタリが4カ所もあるので、白は反撃することができます。
黒は成す術がありません。

白の反撃例。黒△も助かりません。

シチョウは失敗すると取り返しがつかない

今回のように「シチョウ」に失敗すると相手から複数の「両アタリ」を置かれて立て直せなくなり、負けに直結します。

「シチョウ」を仕掛ける場合は、「シチョウアタリ」が無いか・「シチョウ」が必ず成立するか確かめてから実行に移しましょう!次回から練習問題を出題します。

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