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#38 ラジオと手間

  一か月以上書いていないこのnote。毎日アルバイトや大学の授業に追われ、ここ最近はとても忙しい毎日。とてもnoteを書く余裕がないというのが正直なところ。今もアルバイト終わりで明日が休みという事で今回久しぶりに書いている。毎日刺激的な何かがあり色々と思う事はあるのだが文字に起こそうとするとこれまた難しいもので、対した内容にもならなそうだし難しい所。改めて人を魅了する文字を生み出す大変さも同時に感じている。

 そんな日々でも毎週欠かさず聴いているのが、僕がこの世の誰より好きな訓市さんの「Traveling Without moving」。「旅に出て、ある場所で何かを思い出す。」訓市さんのそんな言葉から始まる約一時間のラジオ。毎回リスナーから届くお便りとリクエストされる音楽を掛ける何ら変わりない普通のラジオだが僕にとってはそれが凄く心地よい。リスナーから届くお便りは千差万別。日ごろの悩みや恋愛相談、はたまた誕生日を祝って欲しいなど沢山の種類のお便りが届く。芸人さんのラジオも面白いが訓市さんのラジオはそれとは違ったジャンルの面白さがある。僕が特別訓市さんの事が好きという補正もあるのだろうけれどこのラジオだけはどんなに忙しくても毎週聴いている。

 リスナーからのお便りに自分の体験談を交えて返答する。この体験談が世界各国を旅してきた訓市さんならではの普通の生活では味わえないような回答が返ってくる。友人のトムがどうとかヴァージルはどうだったとかファッションが好きな僕にとっては更に興味深いエピソードが沢山出てくる。落ち着いたトーンの声と話し方、忙しい毎日に安らぎをくれるのは間違いなくこのラジオ。

 InstagramやTiktokなど動画が主流の今日でラジオを熱狂的に聞いているという人は僕の周りには見受けられないがラジオにはラジオの良さがある。
動画にはない解釈が生まれるという事だ。流れてくる言葉を理解してそこから頭の中で想像する。これはリスナーの数だけ想像が生まれるもので正解はない。一人ひとりのリスナーが想像した事全てが正解なのだ。どの解釈も間違いはない。

 ラジオは言ってしまえばひと昔以上前の情報ツールなわけで聴くにはアプリを利用したりするなど今は少し手間がかかるもの。でも今聞いている人は確実にいる。話は変わるが、となると僕が好きな紙媒体のファッション誌がもう一度脚光を浴びる日がいずれ来るのではないかと僕は思う。最近だと僕の大好きな「SENSE」が休刊を発表した事がとても悲しかった。どんなに魅力的な雑誌もスマホの持つ手軽さには勝てないのかもしれない。ただ、雑誌を買うというひと手間がとても重要で、そうして得たものは確実に手元に残るし記憶に残る。手元に残ることがとても重要なのだ。古臭いと言ってしまえばそれまでだが今後ラジオのように誰かに手間を惜しんででも読みたいと思ってもらえる文を書けるように頑張ろうと思う。


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