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きつねの映画館

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観た映画の感想記録。なあ君、映画館を享受せよ。光も闇も満ちに満ち、ポップコーンだってあるんだ。
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記事一覧

『ゴジラ×ウルトラマン 新たなる帝国』

人類は絶滅の危機に瀕していた。マルチバースの扉が開かれ、各時代の、各時空のゴジラが世界各…

傘籤
5日前
33

『異人たち』

登場人物の数は少なく、舞台となる場所もアパートと実家以外はほとんど登場しない。しゃべる台…

傘籤
2週間前
44

『オッペンハイマー』

引き裂かれるようだ。 生み出された映画に罪はない。作品を作った監督にもスタッフにも罪はな…

傘籤
3週間前
59

『アメリカン・フィクション』

風刺もりもり、盛りだくさんのコメディ映画。アメリカにおける黒人やゲイ、家族間の在り方につ…

傘籤
4週間前
39

『落下の解剖学』

ある雪山の山荘でひとりの男が落下して死んだ。これは他殺なのか、自殺なのか。夫殺しの嫌疑を…

傘籤
1か月前
42

『アイアンクロー』

実在のプロレスラー一家に起きた悲劇的な出来事をもとにして作られた映画です。フリッツ・フォ…

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1か月前
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『パスト ライブス/再会』

三人という最小限度の人数でお話を進め、上映時間は106分という短さ。しかしショットや視線から濃厚に登場人物たちの心情を描き、情景の美しさを心に焼き付ける。そんな切なくもロマンティックな「縁」の映画『パストライブス』。 時間や場所が大きく変化していく映画なのですが、話の運び方が丁寧なので、後半に進むにつれ段々とエモーショナルな気分になっていきました。特に音楽とショットがそういうエモさに拍車をかけています。電車の中で柱を持つシーン、再会してハグするシーン、観覧車の前で見つめ合う

『デューン 砂の惑星 PART2』灼熱の砂漠に撃て、約束の銃弾を

この、ジョーゼフ・キャンベルが唱えた神話論にあてはめて考えるならば、『デューン 砂の惑星 …

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1か月前
44

『瞳をとじて』立ち現れる映画の表象

「映画についての映画」。『ミツバチのささやき』にしても『エル・スール』にしても、ビクトル…

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2か月前
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『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』プロジェクト・アース・シンフォニー

そういえばドラえもんの映画に「音楽」がテーマの作品ってまだなかったんですね。内容はどんな…

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2か月前
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『ボーはおそれている』こんな里帰りは嫌だ。どんな里帰り?

あらあらあら、どんな映画になっているのかいまいちわからなかったアリ・アスター監督の新作で…

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2か月前
61

チネ・ラヴィータのおもひでぽろぽろ

仙台駅の東口を出て徒歩1分の場所に映画館がある。 ショッピングモールの2階に併設されたその…

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3か月前
49

『哀れなるものたち』おとぎ話を伝える”威力”

美しい。 にしても美しい映画だ。画面の隅々に至るまで”世界を形成したい”という欲望があふ…

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3か月前
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『アクアマン/失われた王国』とDCEU振り返り

『アクアマン/失われた王国』観てきました。タイトルから期待するとおり、海の中をめっちゃ泳ぎまわります。戦いも海の中が中心となりますし、登場するキャラクターも海にまつわるものが多い。なので美しい海の中でファンタジー要素を入れつつ豪快にドンパチする映画を観たいならこの冬マストな一本かと。 また、今回は前作で敵だった弟オームくんとの兄弟バディムービーとして仕上がっており、海だけでなく陸上での活劇もたくさん用意されています。てか、オームくんのチャーム度が高いです。大雑把な性格の兄貴