近年ハンドメイドばやりだからというのは関係なく、昔から主婦は様々なハンドメイドを楽しんでいたと思います。ただ今と違って、それらをInstagramや旧TwitterのようなSNSで手軽に広く世間に発信するなんて方法がなかったし、ましてやネットショップなんてものもなかったので、狭い世界での個人的な趣味の域から出ないことが多かっただけのことなのではないかと思います。

私もその時代に生きていたら、もちろんそんな中の一人であったろうと思います。一人でひっそり編み物をしたり描いたり作ったりして、親戚やお友達にあげて、喜ばれたり迷惑がられたりすることに喜んだり悲しんだり、していたことでしょう。

作りたい欲求の強い系人間にとって、今は良い時代であるはずです。作るだけで100％満足という一部の人を除いて、苦労せずに世界に向けて作品を発表することができるのですから。
最近ではむしろそれをやらないという選択肢はないような気さえしています。

そんな時代の小さな波に乗って、ついに私もyoutubeを始めるに至りました。
現状、制作活動にが思うように進める事ができず、今できる何かをしなくてはという気持ちが強まっていた事もあります。
Instagramでも短い動画は出せますが、時間のかかる制作に対して合わない短さのような気がしていたし、長い動画を撮ればタティングレースの良さをもっと伝えられると思ったというのもあります。
ただ、その考えがいかに間違っていたかを今痛感しています。

タティングレース制作の楽しさであれ大変さであれ、何を伝えるにしてもそれは編集力やセンスがあってこそ。動画の時間の長さではありませんでした。
単にレースを編んでいるという様子を撮影するだけなのに、なぜこんなにヘタに映るのか、なぜ私の指はこんなに太い、なぜに私の声はこんなに眠い、そもそもこの動画は何が言いたい？

どうやらYouTube制作は、タティングレース制作よりもさらに労力がいるツールだと思われるのです。
Instagramを始めた最初も写真撮影が難しく、どうしたらよりよく撮れるのか散々悩んだ事を思い出します。youtubeも同じなのかも知れません。
Instagramは1年ほど続けていたら楽しくなってきましたから、youtubeも続けている内に何かを掴んで楽しくなるかもしれません。
昔SNSなどなかった時代を思えば、今好きな事を世界に発信する自由を私達は手にしているのですから、不出来な動画を量産することも楽しむ精神で続けていけたらと思っております。

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タティングレースで主にアクセサリーを作っています。
InstagramとYouTubeもありますので、ご覧いただければうれしいです。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　禾皐音kasane