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自分の畑を持つしあわせ

「ウチの畑が〜・・」と言う暮らしをするようになって、我が家に小さい幸せが増えたと感じております。

小さい畑です。夫婦二人で作るには丁度いいと思える程度の小ささです。多種類の作物を作ろうとすると、ちょっとづつしか穫れない程度の小ささです。イノシシが一晩でサツマイモを全滅させる事ができる程度の小ささです。これから歳を取ってもキツくない程度で、健康的に身体を動かせる程度の小ささです。

夏の暑さの中では30分作業を続ける事が厳しく、雨が降れば沼地のようになって足を踏み入れることができない畑です。雨が降らないと、すぐに土の表面がひび割れて、小石がゴロゴロ、荒れ地のような様相になる畑です。表は渇きやすく水はけが悪い、まるで私の皮膚のような畑です。

水はけが悪いため、畝は高く作らなければ、大抵の作物は根が水に浸かって腐り、ちゃんと育ちません。雨の日の我が家の畑は畝間に水が溜まり、畑に足を踏み入れる事ができなくなります。明日収穫すればいいやと放置した野菜、夜中の雨のせいで翌日畑に入れず収穫できない、なんてこともあります。

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雑草の生育は素晴らしく旺盛で、野菜の世話の8割は除草作業。カエルも沢山。カエルの餌の虫達もいっぱい。蜘蛛の巣もびっしり。土の中にはミミズとモグラ達。近所の猫と野生のウサギの足跡。キジの横断。カラス達と人間の攻防。この小さい畑にいる生き物との楽しい共存も、私にとっては畑を持つ面白さです。

また、畑仲間が沢山いることも楽しみを大きくしてくれています。仲間といっても、会ったこともない、直接はなしたこともない方が多いのですが、noteや他のSNS発信を通して反応をもらったり勉強させて頂く事が嬉しくて楽しいのです。月の満ち欠けが作物に影響を与えるなんて、大変気になるお話も知りましたし。

そんな畑に週一で通う暮らしが、もう数年続いております。将来、しっかり根を下ろして畑の側で暮らせるようになる予定です。楽しみです。


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畑をしながら、タティングレースのアクセサリー作家をしています。

インスタグラムに新作や過去作品を載せています。見て頂けたらうれしいです。https://www.instagram.com/kasane_act

                            禾皐音kasane





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