見出し画像

日本人ですか?はい、日本人です。


野良ママ活動をしていると、いろんな日本人に出会う。

現地の集まりなので、英語で話が始まるのだが、ちょっとした日本語訛りですぐピーンとくる。
多分相手もそうなんだろう。

『What is your baby’s name?』
『She/he is Aoi(仮)』
『日本人ですか?』
『はい、日本人です。』

急に日本語がくると、
ハッと我に帰るような気持ちになる。
そして身構えてしまう。

人格迷子になるからだ。

英語だと、人格がハッピーで外向的だ。
英語人歴が短いので、中身が若いといったらいいのだろうか。

日本語になったとたん、30ウン年分の知恵の重さと落ち着き、腰据えた感じが急に出動する。

ちょうど裏付けしてくれる本があったので紹介する。

外国語で話すと、社会の規範や迷信からより自由になるとともに、負の刺激から生まれるネガティブな影響が減少し、潜在的な危険性というリスクを感じることも少なくなる(p.138)「言語の力」/ビオリカ・マリアン

代弁ありがとう…

プラスして、海外在住ママとしてあるあるなのが
『どこに住んでるんですか?』
は、いいとして、

『旦那さんの仕事は?どこの会社?』
と続くときがあり、苦手だ。

東京に住んでたら初対面でそんなぶしつけな話するゥ〜?って日本語の自分が思う。

だから、思いがけず日本語で話すとき、
どのパターンが来るかドキドキする。

あと、これは文句になるが、
3人で話しているときに2人が日本語の会話をすると、もう一人のママがかわいそうではないか。

せっかく中国語(たぶん)を封印して、英語で話してくれてるのに。

まぁそれはいつものことだ。
これ以上文句を続けるつもりはない。
現地で生きるには、それくらいの鈍感力が求められるのだ。

しかし今日は危なかった。

日本人のママは
『エンジェルスが好きなんですか?』
と質問してくれた。

我が子の胸には"Angels"とデカデカかかれている。

スタイは昨年大谷がエンジェルスにいたから、生まれる子のために買った。

交流を深めるありがたい質問だが、
エンジェルスは大谷が移籍したのでたくさん観に行くことはもうないだろう。

『はい』、のあとの言葉につまった。

多分今年、ドジャースのスタイを買います。とは言えない。

そして、その日本人のママはドジャースのキャップをかぶっていた。

何を隠そう、わたしも先週ルンルンで買った。

言う必要もない、大谷が移籍したからだ。

わたしが量産系カリフォルニア駐妻街道を爆走していることに気付き、
『あぶなかった、今日かぶってなくてよかった』と安堵した。

帰宅して、その話をすると、夫は
『次かぶっていったらいいじゃーん』
と笑っている。

そんなことしたら鬼強メンタルだが、
それを笑ってするくらいの人のほうが気持ちいいかもしれない。

カリフォルニア在住の日本人、
大体みんな同じです。(飛躍)


<あとがき>
在住15年の美容師さん曰く、現地人は野球は箱推しだそうです。日本もそうですよね。ちなみにドジャースのファンは地域的にちょっとガラが悪く、阪神ファンと似たものを感じる、だそう。

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?