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何が出るか分からないというサプライズ性は大人も子どもも魅了する。のちのギャンブルである。

ふと甘いものが食べたくなった私は以前大人買いをしたセボンスターのお菓子に手をつけた。
というのも、先日母から借りた漫画がきっかけで、久しぶりに現物のセボンスターを見たくなったので、私がまだ幼女先輩だった頃に出来なかった「大人買い」をしてきたわけなのである。

毎回おじさんのKawaiiものに対する知識がすごい。

今日、駅で見た可愛い女の子。 - pixivコミック
https://comic.pixiv.net/works/9314
著者 さかなこうじ 制作 COMICポラリス編集部
2023年5月25日 初版第1刷 発行


残念ながらチャーミーコンパクトはもう手に入らないが、セボンスターのあの輝きは現役だった。

この手の食玩、子どもはおもちゃに夢中になりお菓子を食べ忘れることが多々あるが、私はもう成人済みのれっきとした大人なので、ちゃんとお菓子の方も楽しむべきなのである。
4本もあるので早めに消費せねばいけない。

懐かしい包装だ。

ん?

反射するものの撮影って難しい

星のチョコレートだ……

なんとも可愛らしいチョコレートに、思わず微笑んでしまったが、とある疑問が頭をよぎった。

ん?待てよ……












セボンスターのお菓子って元々チョコレートだったか……?



なんていうかこう……









こんな感じじゃなかった??????


スマホの指描きの限界である。

私の思い出の中では、なんかこう…ボロボロ食べこぼしがちな白くて細長いウエハースだった気がする。

一本だけでは満足できず、謎の解明のためにも、私はもう一本にも手をつけた。

私がもう少し大きくなると、こういうハートの形の石が出てくるアーケードゲームもしていた

ハートだ……


まさかのバリエーション付きでますます驚いている。
もしかして、と思い残りの2袋も開けたが両方ハートだったため、チョコレートの形は2種類なのかもしれない。

これは数ヶ月に手に入れたセボンスターのガチャガチャ
一応3種類の柄があるようだ

なんとセボンスターのお菓子は正真正銘のチョコレートだった。

ああ、昔の思い出とはなんと曖昧なものか。
図らずも、「思い出修正」というものをセボンスターを通じて実感した気持ちだ。
幼少期、私はあまり物を欲しがらない無欲な子どもだったようで、私が「あれが欲しい」と言った際には、それを珍しがった両親は特段「ダメ」ということもなく、高価なもの以外は買い与えたらしい。
セボンスターも当時私が欲しがっていたものの一つのはず。

幼少期にこんな大当たりを当てたら絶対にどっかに失くして大泣きしてたに違いない

(おそらく)そこそこ定期的に買ってもらっていたはずのセボンスターコレクションはどこへやってしまったのか。
風の中のスバル、砂の中の銀河と同じように消えてしまったのかもしれない。
人は空ばかり見ていては目的のものを見失ってしまうのだ。

……とかなんとか考えながら私は、触った感触は柔らかいが、溶けていそうで溶けていない、なんとも絶妙な食感の甘いチョコレートを飲み込んだ。
何もない、穏やかな午後である。