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「海を愛する人が増えるといいな」思いが言葉になる瞬間

「ほしい未来」って何だろう

鹿嶋市に移住して丸2年
「海のある町に住みたい」という単純な理由で、鹿嶋市を選んだけど、海としっかり向き合ったのは、恐らく1年前の7月だと思う。

私はそれまで、「いつでも綺麗な海に行けるって良いな!」と思っていた。
でもそれが誰かの努力だということをまだ知らなかった。

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砂浜に入る重機と二人がかりで持ち上げる流木

「砂だらけの足」「こげた肌と水着」「かき氷をこぼす子ども」「パラソルの下のカップル」皆さんの思う海水浴場ってどんなものですか?
海が大好きで、沖縄に毎年行っていた私は「白い砂浜と青い海」というすごくありがちなイメージをもっていました。

2019年の夏、初めて鹿嶋で丸ごと過ごす夏が始まるころ、
鹿嶋市 海岸一斉清掃」という行事が行われた。海水浴場開設前に毎年行われている行事で、市の職員やサッカー少年たち、近所の人から市内の企業さん、多くの人が集まり海水浴場開設に向けて、いわゆる「ゴミ拾い」を行う行事です。私はその日初めての参加で、小雨が降る中集まった数千人の人たちを見て、衝撃を受けました。誰のためにゴミを拾ってるんだろう。市民は海水浴場を使うために海をきれいにしているのだろうか。

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私は、その日、カメラマンだったこともあり、木の枝くらいしか回収しなかった。

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砂浜に大きな重機が入り穴を掘る。流木や流れ着いた自然の物は埋められる。何台ものトラックがゴミを入れて砂浜を出ていく。中には二人がかりで持ち上げるほどの大きな流木。小さな子供も袋を持ってお父さんの後ろを拾いながら歩いている。

「彼らは何のために、ゴミを拾うのだろう」

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さとのば大学で気づいた「本来の自分」

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そんなことを思ったものの、気にしないまま一年が経ちました。
6月から始まったさとのば大学3期生としての生活の中で、過去を振り返ることが多くなりました。正直私は「過去のことは考えない主義」です。振り返りが苦手なこともあり、良いことも悪いことも蓋をしてしまっていました。

「どうせ鹿嶋にいるなら、鹿嶋らしいマイプロを進めたいな」
「私にしかできないことと、好きな海を繋げたいな」
「海が好きで来たんだから、海のために何かしたいな」

そんな思いがあるものの、なんだかモヤモヤしていました。そもそも、海ってでかすぎる。スケールも、問題も、多すぎる。私がどう解決できるものでもない、一人じゃ無理

「そうじゃん、私、一人で活動するの無理だったじゃん」
「仲間がいなくて続かなかったじゃん」

そうおもうと、プロジェクト化に向いているであろうことも。何故か前向きになれませんでした。それでもさとのばの学びは進んでいく。そんなとき、LAのりーちゃんと二人で話すことがありました。

「仲間がいなくて、いや、あの時は探し方もわからなかったんです。でも、さとのばの学びの中で自分のモヤモヤは他人のモヤモヤとどこかでつながっていて、自分のモヤモヤが社会問題に繋がっていることもあるって考えると、私が求めてる物って、何なのかわからなくなったんですよ。だったら、このプロジェクト自体が、仲間集めになったら素敵ですよね。海に興味がある人が増えるとか、海に立ち寄る人が増えるとか、

海を愛する人が増えたら…いいなぁ…

とか言って、やっぱり壮大すぎるかな…」

「それ、すごく素敵な言葉だね、
 海を愛する人が増えたら、ユウナさんもうれしいし、仲間もうれしい」

あ、そうか
言葉にすると、腑に落ちる
思いが言葉になる瞬間 ってこれか…

言葉を拾ってくれるLAの存在

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さとのば大学の魅力は、素敵で面白くて、学びの多い講師陣だけではなく、アシスタントの方の言葉にもあると思うんです。私の中で、ココでの出会いはすごく大きかった。「言葉にすることの難しさ」そして「言葉を拾ってくれる人のありがたさ」。さとのば大学の講師・LA・そしてさとのばの環境を感じているさとのば生の「フィードバック」は救われるばかりです。

「私、そんなこと言ってたのか…」

と気づかされる、さとのば大学、
救われる人は多いと思います。

※つづく


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