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【明け方目覚める直前】

朝起きる寸前。
そう目を覚ます直前。

夢うつつのあの気持ち良い時間。
うにゃうにゃしてる時間。ごろごろしてるとき。

わたしの頭には同じ言葉が浮かんでは消え浮かんでは消えていた。覚えていたのでここに書くことにしよう。

場面はわたしの脳内
どこからともなく本をめくる映像がみえる。
小声も聴こえてきた。

ぱら  ぱら  ぱら …...….ない。
ぱら  ぱら  ぱら …...….ない。
ぱら  ぱら  ぱら …...….ない。

何かたとえはとても古いが、「1ま〜い、2ま〜い」の番町皿屋敷みたい。
脳内で響いた声のトーンをより詳しく書くと

ぱら  ぱら  ぱら …...….ない?
ぱら  ぱら  ぱら …...….ない?
ぱら  ぱら  ぱら …...….ない?

そいでもって、

ぱら  ぱら  ぱら …...….ない!
ぱら  ぱら  ぱら …...….ない!
ぱら  ぱら  ぱら …...….ない!

…最後には「ない」の部分が一段と強くなっていた。

そして脳内反響言霊の最後の最後は、

わたしのへそくりどこいった?

...

わたしは気だるくこうつぶやきながら布団をでた。

「知らんがな。へそくりなんてないし」

朝からとっても疲れる寝起きだった。

こうして2023年12月12日火曜日の朝がスタートした。


…っていうお話。

[投稿にあたりfeaturecompassさんのイラストを使用させていただきました。ありがとうございます。]

20231212



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