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チームとしてじゃなくて、個々での戦いが結果チームとしての勝ちに繋がる話

リーグ戦も残り2節。結果が出ているチームでは特に、光と影がはっきりしてくるこの時期。ピッチでの戦いに目が行きがちだけど、そうじゃないところでの戦いがある。

チームの試合は週末にしかないが、選手は1日1日の全てが戦いだ。トレーニングの流れの中で、チーム内での自分の立ち位置を感じ取りつつ、例えそれがポジティブなものではないとしても自分を保ってやり続けなければならない。

ロボットではなく、人間がやることなので当然好みもでる。頭では理解しているつもりでも、納得はできない。今やっていることはいつ報われるのか、報われる日はやってくるのか。答えが見えない中で精神は削られていく。

やっていることはチームスポーツであっても、こういった個々での戦いが当然存在する。そして強いチームっていうのは、個々でも強い。

正直言って、強さのあり方なんてなんでもいい。「自分が納得できる自分でいたい」「絶対にピッチに立ってやる」「仲間と一緒に戦いたい」矢印の方向が内でも外でも、自分の進む先が定まっていればきっとどこかへはたどり着く。

やると決めた期間はやり切って、そのあとは自分が輝けると思う場所にいくなり、もう一回頑張ってみるなり自由にやればいい。でも、「そのあと」は今と向き合って生きない限りは存在しない。

高校生のとき、私はワールドカップ本戦中にスタメン落ちした。チームキャプテンの立場もあったから、なんとか自分を保ったが、そこに精一杯だった。チームを鼓舞しようと一杯一杯で、チームメイトのみんなを笑顔で送り出す余裕はなかった。

そんな当時の私と比べて、スフィーダのみんなは本当に強いと思う。それぞれで抱えている想いがあるなかで、自分のできることで一緒に戦っている。「チームの雰囲気がいいよね」外からそう言ってもらえることがどれだけすごいか。笑えなかった時の自分を知っているからこそ感じる。

常にポジティブ全開なマインドかと言われれば、もちろん私自身も含め、そうじゃない時もあるけど、基本的にスフィーダの空気は澄んでいて、それがチームとしての結果にきっと繋がっている。

プロサッカーではなく、なでしこリーグだからこそ。仕事としてではなく、いろいろなものを抱えながらプレーすることを選択しているからこそ。ピッチ上だけの現象にとどまらず頂点を目指したいし、うちはそういうチームになれると思う。

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