Serina Kashimoto

Footballer 藤枝順心高校 / Butler University / MSV…

Serina Kashimoto

Footballer 藤枝順心高校 / Butler University / MSV Duisburg / マイナビベガルタ仙台L. 🐾 スフィーダ世田谷FC #20 🐶🌙

マガジン

  • くそがき日記 -ACL保存でいってみた-

    オペじゃなくて、保存でいくにはどういう道があるのか。 前十字断裂の当事者になったのでやってみた。 *この道のプロどころか、ビギナー断裂者ですので、こういうこと考えてやなーってくらいに読んでいただければ🐶

  • スフィーダ世田谷FC

    スフィーダのあれこれ🐶

  • Journey of Space Dawg

    昔から宇宙人やと言われてきましたが、思ったより感情とか人のことを知らなくて、やっぱ人じゃなくて犬だったんだなと。 ボールが大好きなのでサッカー得意です🐶⚽️

最近の記事

原点: 最強の初心者

「敵は己の中にあり」 当時まだ17歳。 いまよりもっと蒼く、だけども、もっと広いフィールドで生きていたときに口にした言葉。 その存在を敵として定義してしまったからだろう。 とてつもなく巨大で、飲み込まれそうに真っ黒いなにかとして現れるようになった。 なにかを掴み、突破口が開けそうになる度に現れるそいつがようやく、他の誰でもない自分自身だったことに気づいたのがつい最近。 自己中、ワガママ。 ずっととらわれ続けてきた言葉を、でもそれが自分だからしょうがないと笑い飛ば

    • よわくて、つよい

      これまでの人生ではいつも、姿のみえない、真っ黒ででっかい「なにか」と戦い続けてきた。 その度に、なんで?なんで?と、アホみたいに同じことを幾度となく問い続け、ようやくそのなにかが「自分自身」だったことに気付いた。 「どうせプロにはなれない」 「チームを乱してしまっていないか、一人で暴走してないか」 体裁を保つためにも必死こいて余裕ぶってきたが、実はそのうちでは常に「わからない自分自身」への不安でいっぱいだった。 その不安を理解するための自分史振り返り。 自己理解と

      • 「何者」 - ピッチという社会を彷徨い歩いて

        「何者かになろうとしている」 「何者かになろうとしてなれなかった」 よく聞く例えやけど、一体誰になろうとしとるんやろ。 何者かになるというか、自分でしかなくね? でもあれ、自分って誰なんやろ。 樫本芹菜って誰。 - - - - - - - - - - 1年の終わりに振り返り記事を書くのがお決まり。 アスリートとしての生活が板についてか、よくもわるくもを持ち越すことなく、新チームで気持ち新たに進むための儀式と化していたのだろう。 それが去年に限っては行動を起こす気

        • ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(3)ー受傷は新たな可能性への挑戦権ー

          オペの判断に関して、coperとnon-coperという考えがあり、coperとはACL再建手術を行わなくても動きに対応できる人といったところか。 coperは持って生まれたギフトのような認識だったが、個人的な経験を経て、受傷によるトラウマ的経験の有無も大きく関係するように思う。 私も強烈な痛みを感じていたらサクッとオペをして安心できる道をとっていたかもしれない。 オペが関係する工程すべてを省けたので、リハビリ段階をかなり早められ、その心の余裕がスピードより質にこだわる

        原点: 最強の初心者

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        • くそがき日記 -ACL保存でいってみた-
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        記事

          ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(2)ー身体と道具のチューニングー

          昨年9月13日に左膝前十字靭帯を完全断裂。そこからちょうど3ヶ月後、12月13日にチームトレーニングの全メニューに復帰。受傷から復帰までの3ヶ月間を振り返る。今回は身体と道具のチューニングにフォーカスしたリハビリ期間について。 リハビリ初期と膝の位置感覚受傷から2回目の診察。 階段の上り下りができるようになったらジョギングをしていいと言われたので、リハビリ計画を考え始める。 ドクターに言われた、復帰までのざっくりとした流れが以下の通り。 階段 → ジョグ → 加速走/

          ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(2)ー身体と道具のチューニングー

          ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(1)ーオペをしない選択ー

          昨年9月13日に左膝前十字靭帯を完全断裂。そこからちょうど3ヶ月後、12月13日にチームトレーニングの全メニューに復帰。受傷から復帰までの3ヶ月間を振り返る。(記事内で触れるもののすべてのリンクは記事最後にまとめて貼っておきます。) オペするか、しないか9月13日、チームトレーニング中、ノンコンタクトプレーでの受傷。 痛みは一切なかったものの、その日はその場でトレーニングから離脱。 歩行もスクワットもできる、引き出しテストでも問題はなさそうということですっかり安心しきっ

          ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(1)ーオペをしない選択ー

          サッカーにおける視点、視野、視座

          友人とのプライベートでのやり取りで、視点、視野、視座の話になり、整理すればサッカーでの理解にも繋がりそうなので考えてみる。 パッと考えつく、自分なりの解釈でしかないので、それぞれでいろいろ議論しながら深堀りしていきたいところ。 まず視点とは物事のどの部分を見るかであり、全く同じ現象を見ていたとしても人それぞれによって異なる。 その人が育ってきた背景や、現時点での立ち位置などでも異なってくるので、「なんのために、なにを見るのか」などのようなチームとしての前提がないとバラバ

          サッカーにおける視点、視野、視座

          サッカーというゲームの攻略法

          ぼくはサッカーが好きなのか。 少なくとも好きな人に感じたような、理由もなくただ好きのような感情とは違う。 たぶん好きってたくさんあるし、とても複雑だから自分ではわからない。 だから、一旦他の人に置き換えて考えてみることにした。 ぼくの見た目は母、中身は父そっくり。 父は「自分のこどもだろうと、サッカーに足して舐めた態度をとるやつは許さん」と、それくらいにサッカーが大好きな人。 基礎技術習得、体力づくり、戦術理解など、サッカーのイロハを叩きこまれ、日々の練習の意図を

          サッカーというゲームの攻略法

          パフォーマンスの解剖

          去年からぼんやり考えていたことの一つ。 思考と身体的動作の両立。 おれ様イケイケモードの時でも、いかに思考の質を維持できるか。 逆を言えば、冷静に周りをみながらも身体はいつでも俊敏にかつ正確に動かせる状態づくり。 今日はこれについて深掘りしようと思ったけど、ここまで書いて気付いた。 要はゾーンの入り方ということか。 時の流れが変わって周りの動きがゆっくりに見えるというやつ。 アメリカの時に経験があるけど、どうやってゾーンに入っていたのだろうか。 ここ最近の状態

          パフォーマンスの解剖

          道半ば

          ぼくにとってのサッカーとは、攻略すべきゲームであり、人や社会についてを学ぶ学問であり、人生そのものだ。 ここに至るまで長い道のりだったけど、このような言葉に辿り着けたのは、アメリカでリベラルアーツでの学び方に出会えたことが大きい。 日本語では教養と訳されることが多いが、アメリカの先生には一つを追求するのではなく、幅広く学びを広げていける分野だと教えてもらった。 ぼくにとっては絶対的な答えが存在しないこの世の中を、自分が納得して進むために必要な思考法となった。 「女子サ

          基準のつくり方

          受傷前の自分とは違うという前提で動いているので、ここで大事になってくるのが基準のつくり方。 今までの自分にとって正解だったものが変わっている可能性もあるし、そもそも間違った解釈も多々あったと思う。 まあ変わったものはしょうがないので、これからまた自分のものさしをつくればいいのだが、問題はそのやり方。 人に見てもらうことで物理的な客観視を入れながらみっちりとやれればいいが、チームのリソースも限られているし、なんなら前十字は切れたままなので、そもそも客観的基準でつくってよい

          基準のつくり方

          感情の手綱

          昨日の振り返りでやることは決まっていたのだけど、今日はもう一つ大事な作業も行なった。 自分の感情の整理だ。 昨日の出来事も、受傷前の自分と比べてしまったが故に心が揺らいでしまったが、はっきりいってそれは論理的な行為ではない。 ただ、気にしないように心がけるというのが唯一の対策ではあまりに心許ないので、まずはいつものように感情を正しく把握するところから始める。 これはあくまでぼくの場合だけど、感情に関してはものすごく大雑把に捉えていて、本当に細かく噛み砕いていくと、パッ

          頭の中からキックが消えた

          キックの変化も掴めてきて、少しづつやれることも増えてきたと思ったけど、やっぱり動きの中だとキックがハマらない。 キック動作がハマらないというよりは頭の中が静かになってしまった。 頭の中からキックが消えた、いなくなってしまった。 なんでもないただの真っ直ぐのパスが全然狙ったとこにいかなかったのは驚きを通り越して、さすがにちょっとはショックだった。笑 まあでも、今までは勝手に目の前に見えるパスルートにボールを乗せるだけのオートマ運転化していたし、日本に戻ってきてからはそこ

          頭の中からキックが消えた

          恐怖心なんか噛み砕いときゃいいんよ

          前十字切れたままで競技復帰を目指す上で、一つの懸念となるのがいかに恐怖心を克服するか。 仮に順調に復帰できたとして、ビビりながらのプレーになってしまうようであれば意味がない。 だから、今のうちに恐怖心なるものを噛み砕いておこうと思う。 そもそもとして私は恐怖心というものが欠落している分類の人間だと思っていた。 痛みにも鈍感な方で、目的遂行のためであれば躊躇なく身体を投げ出すのが昔からの癖。 まだ男の子たちと混じってプレーしていた頃。 土のグランドでも構わずスライデ

          恐怖心なんか噛み砕いときゃいいんよ

          緊急クエストかと思ったら、生涯続く挑戦だった件について

          *全文読めます。 ーーーーー 先日の診察でリハビリなどのこれからについて確認してきた。 リハビリのざっくりとした過程に関しては以下の通り: 階段(登り下りをスムーズに)→ ジョグ → 加速走/基礎練(ボールタッチ) → フィールドワーク(アジリティ)→ 部分合流 → 完全復帰 流れとしては大体が予想の範囲内だったことに対し、驚いたのはこれらの過程が順調に進めば年内には復帰できる見立てだということ。 「え、そうなの?」 前十字靭帯断裂という言葉からのダメージを少なからず

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          緊急クエストかと思ったら、生涯続く挑戦だった件について

          最終章突入が前向きでええですな

          *全文読めます。 ーーーーー 選手とゴールを結ぶラインに対して、いかにボールの軌道を交わらせるか。 うまく障害物を回避しながら、ゴールまでの最短ルートを見つけだす。 自分のパスで人を動かし、ゴールを演出する瞬間がなによりも好きだった。 「まためくらパスしたやろ?」 父が試合に来る日はその日の内容を一緒に振り返るのがいつもの決まり。 余裕を持てず、意図なくパスを出してしまう当時のクセに関しては耳タコほどに指摘を受けてきた。 中学からは一列下り、ボランチでプレーする機

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          最終章突入が前向きでええですな