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自分に自信を持ち、教養を磨く教室

2月開講講座を感嘆詞多めで進めております。
つまりとっても楽しいのです。

先日の講座では「知識があると、見えるものが拡大する」を
実体験させていただきました。
皆様もきっと体験したことがある、そんなお話です。

◆和の文化の醍醐味とは

今週の講座では上巳の節供について
様々な「いわれ」や「行事の歴史」のお話をさせていただきました。

今回ご受講の方は、その辺りの知識は私以上にある方。

別分野で先生をなさっている方なので、
話の中心は上巳の節供にまつわる武家故実の文献等のお話となります。

その際、上巳の節供にまつわる日本画をご紹介くださいました。
六曲一双の素晴らしい屏風です。

私はその絵を存じ上げず、ありがたくお話を伺い、
Zoomで共有してくださっている画像をしばし鑑賞・・・。
すばらしい。実際に美術館に伺って観ようと決めました。

その絵を見た後、私からは中国の書をご紹介させていただきました。

その書をご存じないとおっしゃってくださったので
今から1600年以上前の書の詳細を説明したあと、
互いにもう一度日本画の方を見ると・・・

風景・人が、書の情景を詳細にオマージュしてあることに気付き
「きゃー」「すごい」と興奮する出来事となったのです。

知識を持ち寄った結果、新たな発見がある。

先人たちのオマージュや仕掛けに気付く瞬間こそ
なによりの、和の文化の醍醐味であることを再認識いたしました。

◆洛外図屏風図は映画!

リスキニングで大学に再入学し、3年以上卒論に向かっていたことは
繰返し申しあげる事ですが、

(それほど大変な出来事で、
同じゼミの仲間は6年以上卒論に没頭するほど。
社会人になってから自分の興味ある分野を
突き詰めようとするとキリがないのです。それはまた別の機会で。)

卒論作成期間は、ありとあらゆる故実書を

Excelに落とし込んでおりました。
作業は朝方までおよぶことも。

何百何千にもおよぶ、当時の細かいマナー、ふるまい、故実を繰返し繰返しデータにまとめます。
すると、当時の思想や社会がありありとイメージできるようになるのです。

あるとき、美術館で洛外図屏風を目にすることがありました。
何千人にも及ぶ京の町の人々が、季節や年中行事ごと細かく描かれています。

鑑賞していると、彼らが何をどう動いているのか分かり、
動き出すような感覚を得ました。
馬の乗り方、御供の作法、武具の扱い、お酒の饗応、蹴鞠を用意している人々・・・

洛中洛外図屏風(上杉本)

当時の人のふるまいを四六時中勉強していた副作用か、
屏風の中の人たちが鮮やかに動き出し、まるでオペラや映画を見ているような感覚になったのです。

中世・近世の大名たちは洛外図屏風を前に座り込み、
数時間見入ることもあったそう。

当時の状況を知っていれば、あの屏風は面白くて仕方がないのではないか。
オペラや映画を見るごとく楽しんでいたのかもしれない。
そう感じた瞬間でした。

◆知識が備わっていると、見えるものが変わる。

知識が備わっていると、見えるものが変わるのです。

前述の美術鑑賞の話だけに留まらず、様々な場面で

「知っているから大いに楽しめた」
「知っているから心に余裕ができる」
と感じる事は多いのではないでしょうか。

「知識」があれば

・余裕をもってものごとを俯瞰でき、
・千里眼のように先々を見通せ、
・物事を深く追求できる視線を持つことができます。

加えて、ある分野で知識があるという自信があれば、
別の分野のことを知らなくても
「知らなかった、教えてください」と素直な態度が取れます。

自分の自信になるまでの知識の習得こそ「教養」なのです。

◆自分に自信を持ち、教養を磨く教室

自分の自信になるまでの知識の習得が「教養」とお伝えしました。

当教室では、真の教養を磨きたい方々が集まり、
日本の礼儀作法を中心に学び、美しいふるまいを習得いたします。

日本でマナーをお伝えする際に
欠かすことのできないマナーの変遷を
流派にこだわらず、学術的なエビデンスを持って知ることが可能です。

「学術的」「エビデンスが明確」であることは
必ずご自身の自信につながり、いつまでも色褪せることはありません。

これこそ「真の教養」なのではないかと存じますが
皆さまはいかが思われますでしょうか。

ご共感いただける方は、ご一緒に追体験しませんか。


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