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自分のものには名前を書くように

学生の時分は、よく物をなくしたものです。だから、その物の機能を損なわない程度に1部をわざと欠損させたものです。例えば、シャーペンの胸ポケットに引っ掛ける部分を少し欠けさせたり。なんでこんなことするかっていうと、あまり自分の名前が好きじゃないから。

嗚呼

SM、とくに主従関係では、身体に治りづらい傷をつけることがよくあります。痕をつけていただくんですね。行為の最中にできてしまった痣や引っ掻き傷、咬み傷。僕はこの咬み傷が特に大好きです。そもそも、僕はお相手様の本能をぶつけられるのが好きです。「興奮しすぎて思わずうなじを噛んでしまった」なんて言われたら、たまらなくてたまらなくてしょうがなくなります。 行為後、帰宅中、お家に着いたあと。軽く撫でてやればズキズキとする甘美な痛み。日常のふとした動作から引き起こされる痛みに、その人の存在を感じずにはいられません。両肩をひしと掴まれついた引っ掻き傷は、見えないあなたに後ろから抱きしめられてるようで、寂しい気持ちにもなりますが、背中を押されてる気分にもなって、会えるまでの長い長い時間。日常を頑張ることができる。 やがて傷は消えてしまう。いやに傷の治りが早い自分の身体が、あまり好きじゃない。とてつもない喪失感におそわれて、泣いてしまうんです。ほんとうにどうしようもないな。僕という生き物は。

だから次は、消えない傷が欲しくなる。

身体に穴をあけてもらう。ピアスをつける。でも、外から見えるところにはあけないのも、いけない秘密の共有をしている感覚で好きです。ピアスホールはなかなか消えない。傷跡っていうのはもちろんですが、開けた時の痛みは場所によっては想像を超えるものがあります。自分からあけてほしいと懇願したのに、いざニードルを目の前にしたら怖くてガタガタ震えてしまって。肌に刺さったら、痛くて痛くて……自分の手を血が出るまで嚙んでしまってました。とっても無様ですね、僕。余談ですが!高校生の時分には、うなじにあけられてしまって、年中学ランでしたね。結局、うなじと腰と右の乳首。年の割に穴だらけの体にされてしまっていましたね。余談の余談ですが、今はもうすべて塞がっています。誰かと関係を持つたびに穴があいて、塞がっていく。いつか塞がることが分かっていつつも、ついあけてしまう。難儀!ああ難儀!あああああぁぁぁぁぁ……

さて、今更ですが僕の名前は『どぶかす』です。これはいつか関係を持っていた人に呼ばれたことのある言葉です。ひらがな四文字にしたらなんか可愛かったので、源氏名のように使っています。自分の身分と、なんとなくの可愛さが組み合わさったいい名前だなと思っています。フォロワー様には『なんて呼んだらいいですか』って言われますけどね。お好きに呼んでください。幸せになれた暁には、どぶかすというお名前はおしまいです。幸せとは真逆の単語ですから。幸せになりたいな。あ〜〜〜〜‼️‼️‼️

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