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「マッチングアプリのプロフィール撮影の舞台裏」(長文注意)

「それ、いいですね!、はい、それです!」

初夏の某日、昼下がりの恵比寿にある大型ショッピングモールで、I Phone 14 Pro のカメラを逆さまに構えた田中美咲さん(30 代前半仮名)が小気味よく撮影している。

美咲さんは、目元がぱっちりとした小柄ながらもファッション誌の読者モデルといってもおかしくないようないでたちの女性。 ファッションチェックから撮影までを手がける人気のマッチングアプリ専門の女性カメラマン。今回は、美咲さんが 30 代ということもあって 30 代からみたアラフィフ男性は、はたしてどう見られてるのかと30 代と付き合ったり、あわよくば結婚できるのかという体で取材する予定だ。あとは私自身がマッチングアプリ撮影についての知見を増やすためにも OJT 的にお願いしている点もある。

平日ということもあり人はまばらだが、時折すれ違うアッパー層と見られる外人のファミリーに見られるのは気恥ずかしい一面もあるが、慣れてくると悪い気もしない。これがモデル気分というやつか。 その後、場所やボーズをチョコチョコ変えて、テンポよく撮影していく 「この角度で、ちょっと笑ってみてください。いい感じです!」

彼女の指示に従い、私はぎこちない笑顔を浮かべてみる。少しポーズが若い気がするが、美咲さんの映える背景の切り取り方によって、ショッピングモールの奥手にあるオシャレな建造物の中で全身ユニクロだが奇跡の 1 枚が撮れる期待しかない。 この日の服装はユニクロのオーバーサイズのポケット付き白 T シャツにユニクロのブルーのストレッチデニムに GU で買った白のレザー靴。全身ユニクロだが、「アプリでは万人受けを狙いましょう!」といった美咲さんの見立てでこの服装で撮影するに至った。

一週間前、オンラインでの打ち合わせでは、アプリ受けするファッションの話から、なぜ希望の女性とマ ッチングしないのか、その原因を追究するべくオンラインミーティングが始まった。

【さかのぼること一週間前 zoom にて】

一週間前、オンラインでの打ち合わせでは、アプリ受けするファッションの話から、なぜ希望の女性とマ ッチングしないのか、その原因を追究するべくオンラインミーティングが始まった。

「最初に、どういうことを、お話しさせていただきたいかみたいなところを、お聞きしたいなと思うんですけども」

「はい、ありがとうございます。こういった写真撮影を、過去 2 回ぐらいしていただいてまして。 1 度目に撮影してもらった時に、洋服を私の判断で、私好みの洋服で撮影してもらったのですけども、 やはり、ちょっといまひとつだったかなという感じで、2 度目は、旅行のついでにファッションチェックを入れて撮ってもらったんですけど、やはりその時の方が、おしゃれに見えたっていうのがあって、ファッションチェックは入れた方がいいなって思ったので、今回、ファッションチェックを入れての撮影の予約をさせていただきました」

「ありがとうございます。かしこまりました。お洋服の、ご相談ですね?」

「そうですね、お洋服と、撮影場所はもう決まってますもんね。恵比寿にあるラグジュアリーホテルとその近辺ってことですよね?」

「はい、恵比寿のショッピングモール内で撮りますね」

アッパー層が集うマッチングアプリ「東カレ」攻略法


「今回の依頼した目的のひとつなんですけど、東カレという審査制のマッチングアプリにも何回か写真出したんですけど、 審査落ちして、その原因を知りたいというのも理由です。美咲さんが東カレ用の写真をお得意とされていたことも今回お願いしたところになります。 落ちた理由って、写真が足りなかったとか、そういうケースはありますか?それか、写真自体か?あとは、プロフィールの方で足切りされたのかな、とか、そういうところをわかる範囲でお聞きしたいです」


「一応、募集条件みたいなもので、引っかかってたら落ちてしまうんですけど、もう 1 個あるじゃないですか、中の会員さんの審査で落ちてる場合。 どっちで落ちてるかにもよるんですよね。会員さんの審査で落ちてる場合は、写真だったりプロフィールを見て、印象があんまり良くなかった場合は落ちます。 運営側で落ちてる場合は、何かしら理由がありそうな気はするんですけども。そこは公開されてないので、運営側に問い合わせて、分かるケースと分からないケースがあるっていう感じなんですね。運営側からもう少しこういう風にした方がいいんじゃないですかっていうアドバイスが来るケースがあるみたいなんですね。 その場合は、例えば、写真とか変えてみてくださいとか、プロフィールとか変えてみてくださいっていう場合は、多分、そこに原因があるんですけれども、そうじゃない場合は、理由が言えない場合だったりとか、あと、過去にこのアプリを使ってたことありますか?」

「初めてです」

「じゃあ、プロフィールか写真しかあり得ないかなと思うんですけれども。
例えば、ちょっと粗相してしまって、女性から通報されてるとか、 そういうケースで、ブラックリストに乗っちゃってる場合は、もう入れなかったりするんですよね」

「なるほど」

「だけど、そうではないと思うんで、あと、 写真、どういうのを載せられてたかと、プロフィールの条件ですよね。東カレの場合。クリアされてるとは思うんですけれども、そういうところが、一応、審査の基準にはなってるっていう風に言われてるので、、、」

「確か、東カレって、あれですよね、年収でも、800 とか 1000 とかからですよね、確か 1 番下の選択肢が、800 か 1000 しか選べなくて、で、800 にしてたんですけど、そこですかね?」

「あ、それは大丈夫だと思います。年収証明とかは必要でしたか?」

「特になくても大丈夫でした。自己申告で大丈夫だったんですけど」

自分が好きな服=モテる服ではない

「写真は自分が気に入ったのが1枚しかなくて、アプリ用に撮ったのは何枚かあって、東京で1回撮って、旅行先で1回撮ってもらったんですけど、旅行先のはどっちかっていうとカジュアルっぽかったので、 カジュアルじゃない方がいいかなって思ってて。東カレってどっちかっていうと、ネットで調べた情報だと、白系統の服が通るとか、そういう傾向はありますか?」

「それはないと思うんですけど、おそらくその、書いてる意図としては、柄ものだと、好き嫌いだったりとか、言い方を選ばずに言うと、ダサい服が多くなってくるんですよ。女性から見たり一般的に見て」

「なるほど。柄物ではなかったんですけど」

「あと、なんで白がいいかって書くかっていうと、その、無難に全員が、落とせないじゃないですか。白ダメとか言えないじゃないですか」

「そうですよね。で、僕は黒の服で出したんですよね、洋服が」

「全然関係ないと思います」

「ほんとですか?」

「はい、白って書いてる理由はそれだと思っていて、別に白じゃないといけないってわけじゃ全然ないと思います」

「そうなんですか。東カレ攻略法みたいなネット記事を書いてる人が、白系のハイブランドの洋服を着たやつがなんか通りやすいみたいな。白のパンツにハイブラのTシャツ。ああいう系統のよくあるじゃないですか」

「わかります、ロエベとかサンローランとかですよね。 たぶん、なんですけど、それを書いてる人はそういう講座をやってる人なんだと思うんですけど。男性から男性にそういうコンサルをする先生みたいなのやってる人にめちゃくちゃ多いです。それがいいかはまた別の話なので、あんまり気にしなくていいと思います。 でも別にそれを着たからと言って落ちるわけではないと思いますし、通るわけでもないと思います」

「なるほど。あとマッチングアプリで、出会った女性にも、旅行先で撮影した写真とかは、なんかオシャレに見えたみたいで、マッチして自分の普段着の服を着てデートした場合は、オシャレじゃないとか言われて、女性って思ってる以上に男性の洋服を気にしてるなって思ってるんですけど、僕がいいね押してマッチした人が、服装に敏感な人が多いのかもしれないです。 だから、洋服がやっぱネックになってるかなって」

「んー、なるほど。逆に、え、今のお洋服は普通のTシャツじゃないですか。はい、それではなく、もうちょっとなんかこう、 他にお好きなお洋服があるんですか?」

「じゃあ、ちょっと写真見てもらってもいいです?」

「もちろんです。画面出せますか。それとも、画面越しに見せてもらうか」

「では画面共有させてもらっていいですか?今3つやってるんですよね。アプリ。withとPairsとTinderと」

「withとPairsとTinder。はい、わかりました」

「withで出してるやつは今これで、これ、旅行先で撮ってもらってるんですけど、これ見えてますか?」

(ストリート系のカジュアルな写真)

「はい、見えてます」

「はい、これだと。僕、 別に好みうるさいわけじゃないんですけど、ライフスタイル的に、クリエイターだったり、自営業されたり、いわゆる普通の人ではない人が、いいなって思ってます。ですが、よくいいねがくるのが、看護婦さんとか保育士さん、変わったとこだと秘書の方とかと、マッチングしやすいんですけどくてで、そういう人じゃない人とマッチングしたくて、withはこれを載せてるんですけど、これだと希望の職業の人とたまにマッチングはするけど、それ以外の人からほとんどされなく全体的にいいねは少な目です」

「うーん」

「これ、やっぱ顔がわかりづらいからってことですかね?」
(写真は横顔だったり、下むいたりしている)

「まあ、それはあると思います」

「あ、でも雰囲気的にはこういう感じで、おしゃれな雰囲気でいきたいかなって、、、」

「なるほど、いくつか聞きたいことが出てきたんですけど。 この感じよりも今の感じの方が絶対モテると思います。あの、ご自身が好きかどうかじゃなくて、女性目線で言うと。今私もお話ししていただいてるこの感じが、モテると思いますよ。 その方がまずいっぱいいいねくると思います。そこだけに特化するなら」

「そうなんですね!?。入会してすぐの時はそこそこは来るんですけど、じゃあもう1枚見てもらえますか? このPairsの写真は自分で自撮りしたものなんですけど、 こっちのはwithより全然来るんですけど、自分が狙ってる職業の人やいいねが多い人からはやっぱ来ないんですよね。ダメなんすよね」

「んー、なるほど。ちょっとそれも、じゃあ拝見します。要素がいっぱいありすぎます。いいねが多い人から来てほしいとか」

写真黒のアウトドアブランドのマウンテンパーカーを着た写真(snowアプリ使用)を見せる

「なるほど、この写真の感じならTinderでも使えそうですね」

「あ、Tinderでもこれでやってます。まあ、何人かはマッチするけど、自分がいいねしたい人からは来ない感じなんですよね」

「なるほど。ちょっとまとめますね。私の方で。ちょっと、頭の中がごちゃごちゃになってきました。

(考えている様子)

うーん、、、、なるほど。わかってきました」

結婚したいのか、彼女がほしいのか、遊びたいのか?


「ちょっとお伺いしたいのが、ちなみに、目的というか結婚がしたいか、彼女がほしいか、遊びたいかで言うと、私、何の偏見もないので、正直に言っていただきたいんですけど、今回こう、マッチングアプリをされるにあたっての、目的を教えてもらってもいいですか?」

「えっとですね、その質問以前に撮影してもらった方にも聞かれたんですけど、それってやっぱり 写真の撮り方が結構変わるってとこですかね?」

「写真の撮り方が変わるというより、どういう女性とマッチしたいかによるって感じなんですよね。 今の2つの写真、それこそマッチングする人が違うっていうのはすごくわかるんですよね。そこを、もっとお話したいなと思ってるんですが。 最終的に、今その見せてる世界観、自分はこういう写真を見せたいのとこういう人に好かれたい。ここが今マッチしてないからうまくいってないっていう状況が生じてると思うんですよ。なので、まずそのゴールですよね。目的。 どういう人とマッチしたいのかっていうところに合わせて、写真だったりとかプロフィールっていうのを作っていかないと。マッチしないというところではあると思います」

「それだったら、自分のタイプの人とマッチしたいっていうのは強いですね」

「じゃあ、その、自分のタイプの人ってどんな人かって、言語化していただけますか?」

「性格と顔とライフスタイルっていう、この3つあるんですけど」

希望する女性のタイプ


「ライフスタイル的には、同世代の方だと生活感がありすぎな方が多いなってイメージあって、生活感あり過ぎな方って、異性として見れないです。中には努力して、維持しようとされている方もいるのですが、圧倒的少数で。 主婦希望の方よりもビジネスをガンガンやって、外見にも気を使っている方がいいです。極端に言うと人生2周くらいした達観した感じの人が理想です。 性格はまだ言語化が難しいなと思ってるんですけど、自分の好みで言うと、なんて言うんですかね、 ま、素直な人だったら。リアクションが大きかったりとか、ご飯を食べて美味しいってすごくリアクション大きい人とかいるじゃないですか?見てて楽しくなる人」

「うんうん」

「美味しいもの食べてるのにあんまりリアクションが少ないと美味しくないじゃないですか。他には、純粋にピュアな人ですかね。天真爛漫な人がいいって感じですかね」

「陽キャな感じとか?」

「そうそうそう、どっちかっていうと、そうですね、陽キャというか、ギャルみたいな感じとはまたちょっと違うんですけど、なんか普通の感じで、気が使えてっていうか。例えば映画「モテキ」の時の長澤まさみさんみたいな、、、、上今まで自分のタイプの方(外見を気を使っててビジネスをしている人)だと、どうしても、上からというか、相手に主導権握られるパターンが多くて、それだと、相手が主張を譲らないことが多くて、合わなかったりするんですよね、で、喧嘩になってしまって、最初は僕の方が言うことを聞いて従っているんですけど、 付き合いが長くなってきてちょっと言い返してしまう、その結果いつも喧嘩になってたことなどありました。 で、逆にあまり主張しないおとなしい人だと、それはないんですけど、なんかちょっと物足りなくなってしまったり。まあ、わがままなんですけど、わがままっていうか、中間くらいの人がいいかなっていう」(笑)

「なるほど。よく、わかりました」(苦笑い)

「外見はそんなにはこだわりはないんですけど。ま、理想を言っちゃうと、やっぱ細い人がいいですね。 細いっつっても、あの、めちゃくちゃ細い人じゃなくて、ニットのワンピースみたいのが似合う人」

「うん、体のラインが綺麗な人ってことですね」

「って感じです」

「なるほど。えー、わかりました」

「で、そうやって考えたら、やっぱpairsはなかなかいなくて、withはいるんですけど、なかなか相手にされないっていうのが現状です。 で、東カレを、今度ちょっとやってみようっていうとこだったんですよね」

「いいと思います!」

「今アプリの話が出たので先にお伝えすると、アプリによって、いる属性っていうのが違うと思うんですね。見ていらっしゃってたのでわかる思うんですけど。のでアプリによっている属性が違うなる withに関しては、、 まず、年齢めちゃくちゃ若いんですよ。なので、20代がメインです、はい。 てなると、ま、20代の女の子はいるんですけど、戦う男の子も20代なんです。 私も、もう20代のそのアプリを使えない、使えないというか、私もマッチ多分しないと思いますし なんだろう、ちゃんと自分が戦える土俵で戦う、うまくいく土俵で戦うっていうのはめちゃくちゃ大事だと思うんで、withはあんまりおすすめしないかもしれないです。可愛い子多いですけど。 これ皆さんに言ってます。20代が多いです。もう30代の女性は相手されないです。がいpairsに関しては、幅が広いので、言ってしまえば、誰でも使えるとは思うんですけども、その分、いろんな人がいるというか、 ま、良いなと思う人がいれば、あんまり良くないなっていう人の割合も増えてしまうっていうところが、pairsの特徴かなとは思います。 あの、趣味だったりとか、なんかこう、こういう人がいいみたいなのが、強くあれば、その人たちとマッチングすることはできるんですけれども、 pairsは固定の趣味があるとかでなければ、結構マッチング難しいっていうのはちょっとあるかもしれないですね ってなってきて、東カレと、あとね、dineとかもいいかもしれないなと思います」


「あ、dineもやってたんですけど、 最初若い人とも選べてたんですけど、最近アルゴリズムが変わってから、こちらから選べる人の幅がほぼ同世代の人だけになってしまって、 だから40から上くらいの人の方が結構多くて、そっからだとやっぱどうしてもちょっとなかなかって感じですね。」

※dineはマッチするとメール交換無しですぐに食事デートができるアプリ

「なるほど。あ、40代もちょっとNGですか。じゃあ、世代っていうと、30代とかがいいなとか?」

「あ、そうですね。30代の方が理想ですけど、40代でも、 人によるとは思うんですけど、なかなか難しいかなって。その、さっき言った条件に当てはまる人がなかなか。性格は会ってみないとわからないんですけど、その、見た目の段階でちょっとなかなか。いることはいるけど、 よくあるのが写真でタイプだなと思ってもシンママの方で小さいお子さんがいて、お会いしたり、遠出する計画を立てる時も、お子さんの予定や体調に左右されたりとか、、、

「それで言うと、ごめんなさい、もう1回言うんですけど、目的は?結婚はあり得るんですか? 女性からすると、結婚してくれる人かどうかってすごく大事だとは思うんですよね。たぶん感じられてるとは思うんですけど。会ってみて、ちゃんとこの男の人が先のことを考えてるのかっていうところを見てます。その点だとどうですか?」

「そうですね。結婚に関して言うと、もし相手からクロージングしてきた場合は結婚も前向きに考えようと思ってるんですけど、相手からそこまで熱意を感じないと難しいと感じてますね」

「なるほど。じゃあご自身からで結婚の意思が、めちゃくちゃあるってわけではないって感じですね」

「もちろん、すごい自分と話があって、お互いなんか盛り上がって、例えば何回か会ってからって結婚するかどうかを決める感じじゃないですか?
私の場合、大体1、2回か長くて3回で終わるパターン多くて、付き合いましょうってまで全然ならないので、ちょっとわかんないですね」

「わかりました。2、3回目っていうところで結婚の話をするかどうかっていう、お相手次第の結婚の話というよりかは、 女性が見てるのって、この人自身に今結婚っていうものが人生の中にあるのかっていうことが、見えてほしいなっていうところがあるんですね、女性目線で言うと。

そこがあれば、恋愛をしたい人と結婚したい人で、この人と恋愛したいっていうのと、この人結婚がしたいっていうの、ちょっとだけ違う人も多いかなと思うんですね。この人恋愛だったらありなんだけど、その先の結婚の生活が見えない人だなって思ったら、その時点でどれだけ可愛い女性もなしになったりする可能性があります。

なので、女性側の結婚の意思みたいなところで絞ってみるのもありかもしれないです。もう全く結婚とか考えてない人がいいっていうのか、結婚とかも考えてる子でいいから可愛い子がいいみたいな。
で言うと後者になりますかね。
結婚とか考えてもいいから可愛い子がいいですか?」

「そうですね、はい」

もし写真で万人受けするものに変えないと無理


「そうなると、もう写真で万人受けするものに変えないと無理だと思います。 言い方悪いかもしれないですけど、『いいねはいっぱい来るんですけど』っていうの、すごい大事なんですよ。

あの、先ほどおっしゃってたタイプの人が来るっていうのは。 もっとも、こういう人がいいと絞るのは、結構難しくて。というのも、マッチングアプリの特性上数はマッチングさせることは得意なんですけど、クオリティを担保する機能はないので、 とにかく多くの人とマッチングして、自分がその中から選ぶっていうのをやらないとなかなか難しいっていう特性があります。どんなマッチングアプリも基本的に。

なので、万人に受ける、もうイケメンになると、そしたら、 まあ、その、人気の会員さんからいいねが来るようになるじゃないですか。 なので、そっちを狙っていかないと多分きついと思いますね。個性を出したり、おしゃれな人が来てほしいみたいな感じで、おしゃれな写真ばっかり載せてると難しいです。

相手側がその写真を見てどう思うかはまた別の話になってくるので、まず万人に受ける、 もう誰が見てもこの人素敵だよねみたいな人にしておくと、オシャレな人からも来ます」

「そういえば、以前2年前くらいに撮った凄く良かった写真があったんですけど。 それが、会う度に、なんか違う、なんか詐欺ってるっぽい感じで会った後気まずくなったり。、その辺の選び方も難しいなと思いました。

さっきお見せしたマスクした写真、マスク補正で顔が下半分隠れててちょっと良かったんですけど、会ったら違うっていうのあるじゃないですか」

「そうですね。マスク。あと思ったのは、マスクの写真でマッチするっていうのは、完全に女の子側も遊び目的です」

「あ、そうなんですね」

「はい。なので、それもちょっとお聞きしたかったんですね。さっきの真剣度というか、女の子側が遊び目的でいいのかっていう。 で、マスクしてる人を選ぶ女の子って、やっぱり真剣度としては低いですよね。女性側も なんで2、3回までしかいけないとかっていうこともあると思います。ご飯奢ってもらって、まあなんか自分の欲求を満たせたら終わりみたい。 でも正直言うと、今こうやってお話してるこの感じが1番モテると思います。何回も言いますけど」

「これ見てもらえますか?東京で撮ってもらった写真で、今喋ってる感じで撮ってもらった写真が自分的にはダメだったんですよね。 なんか普通で、温厚で性格良さげな人には見えるんですけど、自分の好きな層には刺さらなかったんですよね。 なので、いいねはあんまこなかったんですけど」

「あー、うん、来なさそう」

「でもさっきの方がやっぱよかったですかね?」

「その写真だとちょっと年齢が上に見えちゃいますね」

「だからやっぱ洋服ですよね、この写真は僕のチョイスで、一応ジャケットやコート、冬の時期でこのジャケットとコートと2つしか持っていかなかったんですけど」

「服装もですし。表情が硬すぎるのと背景が、ちょっと綺麗すぎる。写真が綺麗すぎるので、撮った感がすごいあります。自然ではないって感じですかね」

友達に撮ってもらった写真ではないって感じがするので、 うん、ちょっと、そうだな、なんか垢抜け感は感じられないかもしれないなとは思いました。なので、それこそ、おっしゃってたような、年齢が近い方からは来ると思うんですよ。清潔感があるので。で、なんかこう、真面目そうで 稼いでそうみたいなイメージからいいねは来るかなと思うんですけど、若い女の子からは確かに来ないと思います」

「そうなんですね、僕も年相応に見えると思うのでpairsとwithでは使ってないです」 、いいなと思ってる女性がいるとするじゃないですか。そういう女性って、どういう男性が好みだと思いますか?」

「どういう男性って、あの、見た目ですか?」

「見た目もですし、中身もですし。何がわかればマッチすると思います?こういう人に出会いたいと思いますか?そういう女性って」

性格が合うとか、話が合いそうな人。見た目がタイプかそんなに嫌じゃなくて、価値観が合いそうな人かなと思いますけど」

「お相手の女性がそう思ってると?」

「はい、それでいいねするかなって思います」

プロフィール写真の重要性


「うんうん。おっしゃる通りだと思います。 見た目がタイプというところがプロフィールを見るにも、プロフィールの中身のとこにたどり着くにも、絶対写真でいいと思わないと ダメなわけですよね。これは男性もそうだと思うんですよ。あ、かわいいと思ってからプロフィール見るじゃないですか。女性も一緒なんですよ。かっこいいとか会いたいって思ってプロフィールを見るんですよね。 なのでまた、やっぱ写真が大事です、入口 で。それはもう、ご存じの通りだと思うんですけれども。そこでかっこいいと思ってもらえる見た目の男性だったり、会ってもいいかなと思ってもらったり。

あと、怖い。例えば女性の場合は、「会ってみて嫌な思いをしないか?」とか。ま、男性も一緒だと思うんですけど、「怖い思いをしないか」とか、 「安全かどうか」、「ワクワクするかどうか」こういうところを見てるんですよね。 だから、その写真から、そういう怖いと思われる要素をやっぱ省くことがすごい大事。

なので、マスクをしてるだったり、下を向いてるとか、顔が見えてないとか、あのー、そういう写真っていうのはあんま好まれないですよ。」

「なるほど。雰囲気イケメンはダメですかね、やっぱり」

「それは2、3枚目に載せる写真。ダメというわけではないですけれども。で、 かつ、垢抜け感が結構大事。女性からしても、女性目線での垢抜け感が大事なので、男性のおしゃれと女性のおしゃれはちょっと違います

「そうなんですね、もう1枚写真見てもらっていいですか? 1番評判良かったのが2、3年前で、多分年齢もちょっと若かったんで、 これが良かったんですけど」

「はいはいはい、なるほど。」(写真を見る)

この写真そこそこマッチしてたんですけど。会った女性にすごい違うって顔されて

「うん、確かに」

「あ、違います?」

「はい、写真はいいですよ。確かにわかりますよ。写真はいいんですけどご自身とちょっと相違がありますよね

「やっぱりありますか?お会いした同世代の別の女性に『この写真別人だから』って言われて、やはり別人に見えます?」

「今のお話してる感じとはちょっと違うかなと思いますね」

「あー、なるほど。垢抜け感的には、ありですかね?」

「僕の理想の写真のテイストとしてはこういう撮り方がいいかなって思ってるんですけど」

「わかりました。ではお写真をこんな感じで撮ることはできるので。こんな感じで爽やかな、爽やかなという言い方だとあれですけど、今の春日さんに合うような雰囲気で撮るっていうのはできます」

「あと、笑ってる写真は、自分的にどうかなと思って、さっきの、1個前にお見せした、自然体の笑ってるのはあんまり合わないかなって。どうですかね?」

笑ってるかどうかより多分角度の問題だと思います、写真を撮る。」

「そうですね、はい」

「お話してる感じの笑顔がすごく素敵なので。今の全体の感じを撮るのがいいと思います。角度とポージング
斜めから撮るというより、多分、前から撮った方がいいタイプの方なので。はいはい、自然な感じで笑ってる感じはすごいいいと思うんで。はい。
うん、そこは全然。私が多分撮ろうと思えばと撮れるところだと思います。担当として」

「はい、お願いします。」

「もちろんです。

撮影場所のラグジュアリーホテルがちょっと、シックな感じで。でも、ご年齢的にも雰囲気的にも似合われるとは思うんで。
でも、あんまりカチッとしすぎた服装よりか、カジュアルでもいいのかな、と思うんですけど。当日どういう洋服で来ようかなとかって考えてらっしゃるのはありますか?」

こうして、美咲さんのファッションチェックが始まった。



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