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やる気・才能・向き不向き

 やる気ってのは気分の問題で、本人次第と言われがちですが、周りから影響を及ぼせる唯一のものでもあります。励ませばその気になる、課題を置かれると集中するなど、個性があるようです。やる気はその後の努力に直結しますので、やる気=努力と解釈してもいいのかもしれません。
 やる気がないのはよくないけど、やる気がありすぎて空回りする人もいる。やる気はほどほどに持つもの、だといえますが、やる気の一番のメリットは、長く努力を続けようと思うことでしょう。長く続かないと大成しません。うまくいかないというのは途中でやめたからだと、後になってわかります。
 この厳しい努力をあとどれくらい続けたらいいのか、時間でわかると人生設計もうまくいきます。世間的には30年とか10万時間とか言われているようです。アスリートやアイドルなどが本人の努力のみではできないことが分かります。

 才能はやる気を補完するものであって比肩されるようなものではありません。才能は幸田露伴も言っているように、明らかに親の努力の継承に過ぎません。親より体がでかいのも、頭がいいのも多分親は自分が持って生まれた素材以上に訓練したからでしょう。それで自分の素材が決まってきます。
 健康を受け継ぐ人も財産を受け継ぐ人もいますが、才能を受け継ぐ人はそういうことです。また、親の作った生活環境からの影響が初期の自分を作るためそれも後天的ではあるものの才能として受け継がれると思います。(思っているだけで研究論文ではありません)

 最近気になっているのが向き不向きの問題です。やる気があるとじっくり成長し大成しますし、才能があれば一足飛びに成長できます。ですが、向いてる人はというと、普通です。でもメリットが一つだけあります。後になって、これ自分に向いてるなって思うことです。人生の充足感に関わります。才能がある人が後になってその仕事や立場を選んだり任されて苦しんでいるのを見ると向き不向きこそが人生を決定するべき要因なのかなと思います。

 本当は自分は作家よりも俳優に向いている気がします。やりませんけれど。

 

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