映画感想『キネマの神様(2021)』

表題の通りです。というわけで、2022年日本アカデミー賞優秀賞作品を見ていこうのコーナー。今作は崇拝する山田洋次監督作品です。
洋画よりも邦画が好き、とはっきり申し上げている私ですが、これは両親のせいであるところが非常に大きいです。幼少の頃からずっと『男はつらいよ』と『釣りバカ日誌』を劇場とレンタルビデオで観る、そんな家庭で育っているんですもの。当然ですよね。なので山田洋次監督には毎回泣かされています。ええ、今回もボロ泣きです。

さて、この記事の目的ですが、映画に興味を持っていただければ映画制作側に協力できてありがたいのですけど、私自身が思ったことろつらつら書いてるだけなので、どうぞお気軽に読んでくださいね。

◆作品説明

https://www.youtube.com/watch?v=rjge_lrdWpQ

出演:

沢田研二 菅田将暉
永野芽郁 野田洋次郎/リリー・フランキー 前田旺志郎 志尊淳
松尾貴史 広岡由里子 北山雅康 原田泰造 片桐はいり
迫田孝也 近藤公園 豊原江理佳 渋谷天笑 渋川清彦 松野太紀 曾我廼家寛太郎
北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
主題歌:「うたかた歌」RADWIMPS feat.菅田将暉(Muzinto Records/EMI)原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
脚本:山田洋次 朝原雄三
音楽:岩代太郎  VFX監修:山崎貴 撮影:近森眞史 美術:西村貴志
照明:土山正人 編集:石島一秀 録音:長村翔太 
プロデューサー:房俊介 阿部雅人 監督:山田洋次
配給:松竹株式会社
©2021「キネマの神様」製作委員会 

◆興味を持ったきっかけ

そりゃ、山田洋次監督ですし?
あと個人的には菅田将暉氏の演じる役柄の幅広さには以前から注目していて、菅田将暉なら問題ないと勝手に確信しておりました。
他には志村けんさんが主演をするというニュースに驚いたんですね。志村けんという人はそもそも演技の仕事はしないと公言している人だったので、どういう心境だったのだろうというのも興味がありました。いよいよ、長さん(いかりや長介)のようになっていくのかな、と思っていた矢先の訃報。その後、沢田研二さんが演じられたわけですが、がっかりするようなこともなく、映画の完成度はまったく曇ることはありませんでしたね。

◆率直な感想(ネタバレは、ないよ)

いやあ、泣いた。主人公が人生をやり直してうまくいく、みたいな簡単なストーリーではないと思っていたけれど、こんなどんでん返しがあるんだなってびっくりしました。涙があふれるように流れてしまったシーンは悲しいシーンではなく、ああ、よかった、と心から思える、幸せをみんなで喜ぶっていうシーンでした。ネタバレになるから言えないけど、寺島しのぶ演じる娘が手紙を読んだとこで涙腺壊れました。
山田洋次監督の描く、家族の温かみが大好きで、本人だけじゃなく、子供、そして孫の代までも家族っていうんだなと感慨深かったです。
監督を目指してた過去と、ギャンブルとお酒で家族に疎まれる老後である現代、まったく別の人生かと思いきや、それはちゃんと映画という軸でつながっている。
そして一緒に連れ添った妻が幸せだったかどうか、主人公は最後にどういう答えが出るのかな、と思ったりもしました。

◆驚きのキャスティング

野田洋次郎さんって『君の名は』の主題歌の人よね???素朴な青年役がぴったりだったなーと思います。今回、新人賞でノミネートとかされなかったんだ。俳優としても、よかったよ~!
あと北川景子さんの華のある女優役が大変ハマり役だったなと思いました、はい。

ただ、ちょっと思ったのは松竹100周年記念作品だったり、志村けんさんのエピソードがあったり、いろいろとのっかりすぎていて(笑)
この作品が受賞すると、なんかいろいろ言われてしまいそうなのがつらいな。
あと今作品、裏方と呼ばれる方々のノミネートが多いので、ぜひ受賞してほしいなと思いました。
山田組のベテラン勢を評価してあげてほしいな(n*´ω`*n)

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