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P&Gの対応

こんにちは。
今日もジャニーズ関連。社名変わるとのことだけど、まだジャニーズなのでそのまま使っていきます。
今日のニュースはこれ。

ジャニーズをめぐる各企業の対応については過去のnoteでも考察しました。

昨日の会見を受けて真っ先に動いたのはやはりP&G。9月の会見後も他の横並び契約切り日本企業とは異なるスタンスで自社の見解を述べていました。
おそらく昨日の会見の着地も予想して、ジャニーズ事務所と交渉を進め、今日の発表の準備をしていたのでしょう。
P&Gとしては、ジャニーズ事務所がエージェント会社へ転生し体裁を整えるためには時間がかかると判断し、とりあえず個人との契約に切り替えたのではないかと見ます。P&Gの求めるスピード感では体制を立て直すことができず、P&Gとしてはジャニーズ事務所との契約を解除する判断をしました。ただし、今まで自社と個人的に関係を築いてきたタレント達との個別の契約の許可をジャニーズから取り付けることに成功しました。
ジャニーズ事務所とタレント達との間の現在の契約はどうなっているのかわかりませんが、エージェント契約に移行していない今の状態で個別の契約を結ぶということは、日本では異例の措置でしょう。圧倒的に交渉力を持ったP&Gが認めさせた契約であることは間違いありません。

私がP&Gがさすがだなと思ったのは発表のタイミング。P&Gはマーケティング巧者として世界的に有名であるがこれはIRにも通ずるのかもしれないですね。
タレントとの個人契約の話をしたのはアフラックが最初だったように思います。ただし、アフラックはタイミングが悪かった💦まだジャニーズがジャニーズとしての存続をあきらめておらず、日本企業が横並びで契約解除する中、櫻井翔氏との個人契約の話をしたために、櫻井翔氏のバックグラウンドも相まって忖度の毛色を感じさせてしまいました。しかも検討内容を述べたのみでその時点では個人契約には至らなかったと記憶しています。いわゆるお気持ち表明になってしまいました。
一方でP&Gは昨日の会見を受けてジャニーズ事務所自身が廃業をアナウンスし、タレントともエージェント契約を結ぶことを表明した後に、個人との契約を締結した事実を発表しました。
同じことを表明するにしても、表明するタイミングが重要であることがよくわかる事例でした。

さて、横並び日本企業の皆さんはどう動くか?エージェント会社の概要がもう少し明確になってからの動きになりますかね~今後も追っていきたいと思います。



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