見出し画像

【2024年新作】劇場版名探偵コナンの次回作を真剣に推理してみた!!!!

この記事には、映画名探偵コナン『黒鉄の魚影』を始め、『時計じかけの摩天楼』『14番目の標的』『世紀末の魔術師』『瞳の中の暗殺者』『ベイカー街の亡霊』『迷宮の十字路』『業火の向日葵』『純黒の悪夢』『から紅の恋歌』『ゼロの執行人』『紺青の拳』『緋色の弾丸』『ハロウィンの花嫁』のネタバレが傍若無人に含まれています!あ、あと古畑任三郎『すべて閣下の仕業』も!よろしくどうぞ!

皆さん観ましたか『黒鉄の魚影』?
本当にずーっとウォッカさんが可哀想でしたね……だってあの潜水艦、コナンサイドの奴しかいないんだもん。キールに一生懸命、魚雷発射口からの脱出方法と注意を教えてあげてるシーンとか涙が出そうになりました。みんながウォッカさんの邪魔をする……。
ピンガさん。村瀬歩さんという当代一流の女声声優、えっちなショタとえっちな男の娘の声しかやらない男、そこらの女性声優より男にオカズにされている怪優を起用した、「ならでは」のどんでん返しには痺れましたね。この「ズルい配役」には、古畑の『すべて閣下の仕業』の田中要次さんを思い出しました。「村瀬歩って成人男性の声出せるんだ……!」と、エンドクレジットを見て驚愕したという声多数。

さてさて、本編の話をしていたらそれだけで5000字くらいいってしまうので本題です。
毎年、コナン映画は本編終了後に来年の作品の特報が入るのですが、今回は「服部登場回かつキッド登場回」「舞台は函館らしい」という情報が開示されています。
この2つのポイントと近年のコナン映画の傾向から、来年の映画の内容について推理していこう!というのがこの記事のテーマです!冒頭で書いた通り縦横無尽に過去作のネタバレしていくのでよろしくね!

『純黒の悪夢』から確立した、コナン映画の櫻井-大倉体制。近年の7作品は、櫻井武晴先生と大倉崇裕先生が交互に脚本を執筆しています。
今回もこの体制が続くなら、次回作の脚本は大倉先生。
過去の服部平次回を考えると、主役級での登場回『迷宮の十字路』『から紅の恋歌』はいずれも京都が舞台であり、それほど大きな役でなかった作品でも、『探偵たちの鎮魂歌』以外は京阪神エリアで起こった、あるいは起こる可能性のある事件にかかわる形で登場しています。
服部の出演傾向、そして自身も京都のご出身で『から紅』の脚本家である大倉先生の作と考えると、おそらくは「最初の事件は京阪神で起き、それにまつわる次の事件が函館で起こるのを防ぐためにみんなで移動する」という流れ……怪盗キッド出演作でもあることを考えると、「大阪もしくは京都で、キッドが狙った宝石にまつわる事件が起こり、それを未然に防げなかったことを悔やんだ服部が、舞台が北海道に移ってからもついてくる」的な筋書きの、過去作で言えば『世紀末の魔術師』に近い舞台移動型の作品になるのではないでしょうか?

①次回作のテーマ

京都(大阪)→函館の移動と考えると、本作のテーマについて仮説が立てられます。
そう、土方歳三です。
京都の警護にあたりながら数多くの女性と浮名を流し、そして戊辰戦争の最末期・いわゆる箱館戦争で五稜郭に散った新選組副長。その死にはいまだに不明点が多く墓所も分かっていないことから生存説すらある(近年の作品だと『ゴールデンカムイ』が土方生存説を引いていましたね)あたりのミステリアスさも、コナン映画のテーマ人物(過去作で言えばニコライ皇帝一家やジャック・ザ・リッパー)にぴったりです。
そして、コナンで新選組と言えば『YAIBA』からの派生人物である沖田総司くんがいますから、今回は彼の劇場版初登場作、そして前代未聞の「同じ顔の人間が3人(工藤、キッド、沖田)ナチュラルに登場するコナン映画」になる可能性があります。老若認証システムオワタ。

②ありえそうな爆破スポット

コナン映画は『紺青の拳』のシンガポールでタガが外れてしまって以来、実在の建物をそのままの名称で作中に登場させ、時にはぶっ壊すようになりました(おそらくはうなぎ登りの興収と人気が、許可を下りやすくさせているのでしょう)。
さすがに五稜郭を爆破する許可は下りないと思いますが、前項の京大阪―北海道2大舞台説を引いてくると、「やられそう」なスポットを二つ、挙げることができます。

ひとつはあべのハルカスです。日本最高層ビルという肩書はもちろん、キッド絡みの事件であることを考えると16階に美術館を持っていることもポイントです。「あべのハルカスには鈴木財閥が出資していて、その美術館で次郎吉おじさまが新選組にまつわるお宝を展示する展覧会を開催している」という筋書きは容易に想像できるでしょう。
そして、あべのハルカスは『純黒の悪夢』以来、毎年コナン映画とのコラボキャンペーンを実施していて既に制作陣とツーカーなのです

そしてもうひとつ。こちらは櫻井脚本回ですが、『ゼロの執行人』での湾岸カジノリゾート、『緋色の弾丸』でのリニアモーターカーなど、コナン映画では「現実ではまだできていない、将来できるらしい施設」を登場させるパターンもあります。
それを考え、函館が舞台になることを踏まえると、「札幌まで延伸が済んでいる北海道新幹線」が登場することもあり得ます。中盤のアクションパートとして、「大阪から函館に移動するために、鈴木財閥が出資している新北海道新幹線に乗り込む一同だったが、犯人によって新幹線が暴走させられ、あわや札幌駅に突っ込んで札幌市が終わっちゃう」といった展開です。

③ゲスト声優と主題歌

ここ数年のコナン映画の主題歌は、従来のビーイング系の定番アーティストさんのみならず幅広い人選が取られています。なので、舞台が函館になるということで、それに縁のあるアーティストさんが起用される可能性もあります。函館出身のアーティストと言えば、そう、GLAYです!しかも、GLAYさんは来年メジャーデビュー30周年なんですよね。何か記念で地元に関わるでっかいタイアップをしても良いような気がします。
そしてゲスト声優。北海道が舞台の作品でそれにちなんだ人を呼ぶなら、スポットでの声優経験が豊富という意味でもこの人しかいないでしょう!北海道の星・大泉洋さんです!
お兄様が函館市長(おそらく今回の映画を作り始めた頃にはまだ市役所職員だったと思いますが)というご縁もありますし、頑張ってくれると思います。
大泉さんの格と演技力ならばゲスト犯人役でも間違いないですし、日本テレビの系列局のSTVで放送されている人気番組『1×8いこうよ!』に絡んで、木村洋二さんも一緒にダブルで刑事役もしくは本人役で登場する『沈黙の15分』『紺青の拳』パターンもあり得そうです。

④初期作品オマージュ

『純黒の悪夢』以来の櫻井-大倉体制のコナン映画の特徴として、初期作品(こだま監督-古内脚本の初期5作品、もしくはそれにプラスして『ベイカー』『迷宮の十字路』のこだま監督7作)のオマージュが織り込まれていることが挙げられます。
色々あったと櫻井先生のインタビューなどで漏れ聞こえる『業火の向日葵』を経てここからシリーズをリスタートする意味で、原点回帰の意図があったのではないかと想像しているのですが、

・『純黒の悪夢』→『瞳の中の暗殺者』(ヒロインの記憶喪失が、遊園地の夜のイベントによって蘇る)
・『から紅の恋歌』→『天国へのカウントダウン』(崩壊する建物から、向こうの「水面」へ車両を爆風に乗せる形で飛び移る)
・『ゼロの執行人』→『時計じかけの摩天楼』(ゴールデンウィーク中の連続テロ事件、最後は蘭のいる高い建物の崩壊を防ぐ)
・『紺青の拳』→『時計じかけの摩天楼』(自身の設計した新都市計画を潰された復讐でテロに走る犯人)
・『緋色の弾丸』→『世紀末の魔術師』(自身の「敬愛する親族」の名前をアナグラムにした偽名を名乗る犯人)
・『ハロウィンの花嫁』→『世紀末の魔術師』(特定の殺害方法に執着する、ロシア出身のテロリスト)
・『黒鉄の魚影』→『14番目の標的』(人工呼吸という形のキスシーン)、『ベイカー街の亡霊』?(女性に成りすましている殺し屋)

と、『ゼロの執行人』以降は、2年ごとに櫻井・大倉両先生が同じ作品を引用元に取り上げていることがわかり、並び的には次回作も『14番目の標的』オマージュになるかと思います。
「大阪から始まって舞台が移動する」「怪盗キッド回」なので前述の通り『世紀末の魔術師』に近い話になるかとも考えられるのですが、これまでの傾向から行って、あえてそこは外してくる気もしますね。『世紀末』オマージュはもう二回もやっちゃってるし。

※近年のコナン映画に初期作のオマージュが見られるのは、それら作品を小学生の頃リアルタイムで見ていた世代が、今ちょうど小学生の親世代でまた一緒にコナン映画を見に来てるからそこに向けたサービスもあるのでは……?と友人から言われたのですが、同世代で早めに子供産んだ人はもう小学生の親だという事実に耐えられなくて聞かなかったことにしました。

まとめ!!!!!!!

ということで、私の考えた2024年劇場版名探偵コナンのあらすじがこちら!

たぶん冒頭から、「新選組の主要メンバーと同じ苗字の人物が次々殺される」みたいな事件が起きてる。それはそれとして、あべのハルカス美術館で鈴木財閥が開催する「恋する土方歳三」展に招待されたコナンたち。
土方の手元にあった大量の恋文が展示されたりしているが、目玉は、戊辰戦争に敗れた幕府軍が大阪から撤退する際に、土方が恋人だった芸妓に託したという宝石の首飾りだった。
その宝石を盗むと宣言したキッド。いろいろあって爆破されるあべのハルカス。ひとりくらい殺される。逃げるキッド。なんか服部との因縁が生まれる。
宝石に傷がつくなどし、函館にある美術館で修復と鑑定の作業が必要になる。鈴木財閥のパワーで貸し切りにした新北海道新幹線で大阪から函館北斗まで移動することになるが、車内でひと悶着起こって列車が暴走してしまう。ここでもひとりくらい死んでる可能性がある。いろいろサスペンダーとかボールとかあの辺の道具で札幌がぶっ飛ぶ危機は避けることができる。
函館に着く。函館の美術館には、土方が死の間際に小姓だった市村鉄之助に託したという「もうひとつの宝石」があるとかそういうの。で、それら宝石が、土方が来る幕府再興のために隠した埋蔵金のありかを示すカギになってるとかそういうルパン的なやつ。
で、その埋蔵金こそが犯人(大泉洋さんが演じるあべのハルカス美術館の館長)の目的であり、埋蔵金の独り占めに邪魔な人物を殺すカモフラージュで名前による連続殺人を行ってたとわかる(14番目要素)。犯人は捕まるがやっぱり美術館は爆破されてしまう。らーん!!!からの、服部とキッドが思わぬ共闘。そしてキッドがピンチの時には「その手離したら殺すで」!!!!
丸く収まってGLAYの曲が流れる。

……結局、ほぼ『世紀末の魔術師』になってしまった。
まぁまぁまぁ、私なんぞが大倉先生より面白いコナンを考えられるはずがないのでね。
ただ、「あべのハルカス美術館爆破標的説」が合ってたら、次回作のテーマはもしかしたらけっこう早めにわかるかもしれないんですね。
あべのハルカス美術館の公式ページの「これからの展覧会」のページでは、現在のところ2024年4月7日まで開催予定の「円空」展が公開されてる一番先の予定なのですが、これの次、4月下旬から始まる展覧会が会期的に「実はコナンとのコラボ企画」の可能性があるので、おそらく6月末くらいに公開されるだろうその展示会内容が、次回作のテーマって可能性は十分にあります!
ていうか7月やる予定の「超絶技巧、未来へ!」展、三井美術館でやってた時に見逃しちゃったから普通に見に行きたいな……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?