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かすみを食べて生きる66:動物あつまれ!

脳梗塞 発症2か月と3日目:リハビリ病院2か月目⑬
食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食と鼻からの経管栄養。首を左に向けると飲める。食事以外の時間はスプーン飲みであれば水分を飲んでもよい。
状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。きょろきょろすると少しめまいがする。

昨日から始まった3回食はなかなかハード。
楽しげにするために、おかゆアートで動物シリーズをスタート。

これまでの記録はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』
<発症2か月と2日目:リハビリ病院2か月目⑫
 
発症2か月と4日目:リハビリ病院2か月目⑭>


お花を贈らなきゃ

もうすぐ母の日。
夫のお母さんには毎年お花を贈っている。
遠方に住んでいて大したことのできない嫁だけど、これだけは毎年欠かしていない。
せめて、これだけは。
スマホでいくつか候補を見つけて、夫にお花の色を相談する。
決まったらそれを母の日に届くように期日指定で購入。
入院しながら、母の日のお花も手配できてしまう。
なんて便利な世の中。
ほんとは会いに行きたいけれど、今の私は病院も出れない。
コロナで県境越えを控えるよう言われていることが少しだけありがたい。
今年もなんとか、年に一度のミッションを完了した。

包丁練習

調理訓練に向け、作業療法士花井さん(仮)のリハビリでは包丁練習。
とはいえ実際の包丁ではなく木製のおもちゃのような包丁。
リハビリ用のシリコンパテを伸ばして切っていく。
パテに包丁を押し込むと、手のひらに包丁からの圧力がかかる。
軽いぞわぞわしたしびれが走る。
ひぇー持ち悪い。
軽い悲鳴をあげつつ耐えて、切る、切る。
何度か繰り返すと最初ほどのしびれはなくなってくる。
まだぞわぞわ感は残るけど、練習すれば何とかなりそう。

バトンを回そう

理学療法士さんのリハビリ。今日は代打の南さん(仮)。
以前入ってもらったときに、南さん(仮)は小さい頃バトントワリングをやっていたという話をしてくれた。
南さん(仮)「バトン、ちょっとやってみますか」
恐らく私が理学療法で気分転換ができないか田中さん(仮)に相談していることが共有されていたのだと思う。
やってみたい!
腕の長さ程度の棒でいくつか回し方を教えてくれた。
やってみると、これは!発症後やったことのない手首の動き!
右手首にぞわぞわ感が走る。
バトンを縦に回すのでも前回りに回すか後ろ回りに回すかでぞわぞわする筋肉の場所が違う。
横に回すとまた違う場所がぞわぞわ。
おもしろい!
南さん(仮)は手の5本の指の間をくるくると回しながらバトンを移動させるのも見せてくれた。
すごい!全然まねできないけどおもしろい!
まだまだ発症後やっていない動きはありそう。
回すときに手首からひじにかけての筋肉を感じるのが興味深かった。
ありがとう南さん(仮)。
普段やらないこともやってみると発見があっておもしろい。

動物シリーズスタート:朝ごはん#9

おかゆアート:うさぎ

うさぎ、なかなか上手にかけた気がする。
献立はこちら。

  • 豆腐ハンバーグ

  • マンゴーペースト

  • ソフール

  • おかゆ

豆腐ハンバーグ、朝のおかずの中では味が濃い目でおかゆと食べやすい。
所要時47分。よし!

お昼ごはん#22

おかゆアート:きつね

おかゆアートはしばらく動物シリーズでいこうと思う。
献立はこちら。

  • むつの照り焼き

  • 小松菜の煮びたし

  • 南瓜のそぼろあん

  • おかゆ

奥のお皿がむつと小松菜で、手前右が南瓜のそぼろあん。
そぼろは鶏肉かな。
どれもしっかり味でおいしい。
所要時間40分!
持参のおかゆのお供も手伝って、最速記録更新!

夕ごはん#2

おかゆアート:ぶた

ぶたはちょっと線がぶれてしまった。
献立はこちら。

  • 松葉焼き にんじん・ブロッコリー添え

  • 白菜の和え物

  • 茄子の煮物

  • おかゆ

茄子、発症後初めて食材。トロトロ系で食べやすい。
松葉焼は少しのどに引っかかる。鶏肉かなぁ。
何かのどでざらつく感じがする。
所要時間は1時間。
一日の疲れが出ていたけど頑張った!


ーー振り返って

母の日ギフトもそうですが、生協の注文や幼稚園の写真購入など、スマホでできる家のことは入院中もやっていました。
でも食事が経鼻から経口になるにつれ、私がのんびりスマホを見れる時間が少なくなり徐々に夫に任せるようになりました。
この頃は食事が最重要の訓練。
その時間は日にもよりますが合わせると3時間弱。
朝一番と夕方にもある、なかなかハードなリハビリでした。
にぎやかしにおかゆは楽しく、動物集まれ!
さてさて何個描けるでしょうか。

包丁、最初はほんとに声をあげながら切っていました。
一番最初は「ひゃ!」。
徐々に「ぅあ゛あ゛あ゛・・・」と気持ち悪さを耐える唸り声になっていき、終わるころには黙って切れるようになる感じでした。
おかげさまで今では多少ぞわぞわ感はありますが、多少固いものも騒がずに切れています。






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