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【かすみを食べて生きる 16 一般病棟⑫ 】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

脳梗塞 発症14日目:一般病棟12日目
・食事:飲み込みができないため絶飲食。鼻からの経管栄養と点滴での水分栄養を併用。
・状態:歩行訓練中。日中、車いすで看護師付き添いでトイレ可。嚥下訓練は首を左に向ければ水分が少量飲み込めることがある。

降圧剤で下げている血圧が少し低すぎて軽いしんどさを感じる。
平均95-75くらい。
リハビリ生活が日常化していく中で、余暇の必要性を感じ始めた。

<発症13日目:一般病棟⑪   
発症15日目:一般病棟⑬>


左の失調

私の症状で右半身はしびれがあるが、左半身も少しおかしい。
理学療法士の九里さん(仮)の言うことには、私の左半身には若干の失調があるらしい。
バランス感覚が悪くなっている感じ。
失調のある左足と、しびれのある右足で歩こうとすると、どうしても違和感がある。
でも右のしびれは少しずつ慣れてきている。左の失調の違和感も少しづつなくなっている(こちらも多分慣れてきている)。
九里さん(仮)から、左右のバランスは目で見て調整をしていくことを教わった。
歩くとき足元だけを見ずに目線を少し先にする。
足の左右で感覚は違うけど、同じ床を歩いている。

車いす移動解禁!

これまで車いすに移乗はできても、看護師さんを呼んで押してもらわないと移動することができなかった。
それがいよいよ、自走が解禁された。
日中車いす自立!夜は看護師見守りのもと移動可。
これで日中は一人でトイレに行ける。
好きな時に洗面所に行って発声練習できる。
夜も付き添いありならトイレに行ける。
私は、失ったものをまた一つ取り戻した。

民放ドラマを観てみよう

余暇の充実を考える中、好きな作家の作品がドラマ化されていることを思い出した。
でもテレビはグルメ情報が多すぎる。でも観たい。
思い立って観てみた。
うーん、微妙!!
話の内容が微妙すぎて、作中出てくる食事シーンもCMも全く気にならない。
ありがとう!ひさしぶりに自分と全く関係ないことを、1時間ひたすら考えることができた。
思いもよらない効果。ある意味で気分転換になった。

介護脱毛

今日から夜もトイレにいけるようになる。
夜はおむつで用を足さねばならない生活ともおさらばできる、はず。
ここで私自身が忘れないように書いておきたい。
(以下、下の話失礼します。)
大人になっておむつをはいた際、おむつが汚れた時、アンダーヘアがとてつもなく不快で、おむつ替えをする時(途中から自分でしていた)、これまたとんでもなく邪魔だった。
私のおむつ期間は点滴がメインで、大便がなかったからなんとか耐えきれたけど、これにうんちも入ったら。
想像するだけでつらすぎるが、そのうち来る未来だと思う。
介護をされる側になる前、もしくはおむつ生活になる前に、かなうならやっておきたい、VIOの永久脱毛。
Webで調べた結果「介護脱毛」という言葉にたどり着いた。
すでに市場はあるらしい。対象はアンダーヘアの白髪が目立たない40~50代前半とのこと。(白髪になるとレーザーが反応しなくなるらしい)
介護者に負担にならないようにと書いてあるけど、自分自身の不快さも大幅軽減できると思う。
そしてそのお値段を確認して、私はそっとスマホをオフにした。
介護脱毛をするために、働かねばならない。
勤労意欲が沸いた。


ーー振り返って

右半身は軽いしもやけのようなしびれがあり、発症当初からそれがとても苦痛で眠れないこともありましたが、左もずっと違和感はありました。
歩き出すと左のバランス感覚の悪さはどうしても気になり、歩行練習の最初は怖さがありました。
身体はバランスの悪さを感じていると脳はいうけど、実際は両足に不具合はなく、左右どちらも同じように同じ床に立っているので、目で見て「ほーら脳さん、同じだよ~大丈夫だよ~」と教える感じでした。

まだまだ制約の多い生活の中で、いつまで続くかわからないリハビリを続けていくために、ちょうどよい気分転換になるものを探していました。

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