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【かすみを食べて生きる 31 リハビリ病院1か月目⑧】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

脳梗塞 発症29日目:リハビリ病院8日目
・食事:飲み込みができないため絶飲食。食事は鼻からの経管栄養。
・状態:歩行訓練中。日中、歩行器自立。終日、車いす自立。
・嚥下:嚥下訓練中。首を左に向ければごく少量の水を飲み込める。

ここ数日げっそりしている私の様子を、リハビリチームの皆さんは見逃さなかった。

これまでのお話はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』
発症28日目:リハビリ病院1か月目⑦
 
発症30日目:リハビリ病院1か月目⑨>


中庭、解禁!!

この喜びを、どう伝えたらいいだろうか。
今日の理学療法士田中さん(仮)のリハビリにて、中庭と売店へ一人で行くことが解禁となった。
行く際はマスク着用、歩行器ではなく車いすで行くこと、夕食時間の前まで、他の場所にはいかないこと。
いつでも中庭に行けるということは、いつでもウクレレを弾ける!!
そして病室を出て一人になれる場所ができる。
これは大きい。うれしい。

私はここ数日理学療法士田中さん(仮)に、過密スケジュールでしんどいことを自転車こぎをしながらぼやいていた。
中庭が解禁になれば私がウクレレを弾きにいくことを見越して、メンタルケアとして手を打ってくれたのだろう。
ありがとう田中さん(仮)!

デイルーム、解禁!

この日作業療法のリハビリは代打の吉本さん(仮)。
病棟で作業療法士チームのリーダーをしている役職のある方だった。
代打の方には担当の花井さん(仮)がしっかり申し送りをしてくれているようで、初めてお会いした作業療法士さんは必ず「ウクレレ弾かれるんですよね」と言ってくれた。
吉本さん(仮)も、リハビリをしながらウクレレについて聞いてくれて、
「手のリハビリにもいいからどんどんやったらいいよ!」と勧めてくれた。
「そうだ、ここで練習したらいいよ。いいよね山本さん(仮)!」
ここはデイルーム。山本さん(仮)は看護師さんでその時デイルームの見守りをしていた。
「いいかどうかわかりませんけど、吉本さん(仮)がいいと言うならいいんじゃないですか」
と山本さん(仮)。
「じゃあ怒られたら吉本(仮)と山本さん(仮)がいいって言ったといえばいいから」
吉本さん(仮)押しが強い。山本さん(仮)完全に巻き込まれとる。
こうして中庭に引き続き、なんとデイルームもウクレレ解禁となった。

ガリガリチャレンジ#1

この日は暑かったので、届け物をしてくれる夫に氷菓子を頼んだ。
(連絡を取ったのは朝で、まだ売店が解禁になる前だった)
氷菓子、なにがいいかしら。
甘すぎず、量感もあって、貴族食べ(口に入れて噛んで飲み込まずに出す)にピッタリな、あれ!

がりがりさん

ガリガリ君!
夫は病院の売店で買って届けてくれた。
ありがたい。
当たりが出たらもう一本!
ガーグルベースを横に、いざ!

はずれ:その1

うーん、残念。
この後の理学療法で売店が解禁になった時、私は思った。
しばらく入院が続くということは、日々ガリガリ君を食べれば入院中に当たりをひいちゃうのではなかろうか。
そうして私のガリガリチャレンジは幕を開けた。


ーー振り返って

中庭、売店、デイルームの解禁。
振り返ると私がしんどくなってきたところで、リハビリチームの皆さんが共有してしっかり手を打ってくれたんだなということがわかるタイミングでした。
理学療法士の田中さん(仮)、恐らくしっかり段どってくれたのだと思います。
作業療法士の野中さん(仮)も担当の花井さん(仮)から私の状況を聞いていたと思いますが、その場でぐいっと物事を決める感じが頼もしかったです。

ガリガリチャレンジ始まりました。
さてさて退院までにあたりは出るのでしょうか。

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