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死なないって決めた話

こんばんは。
3連休をお楽しみ中の皆さん。
片野でございます。
サザエでございます、みたいに始めたくないなあ。キショいなあなんか。
YouTuberみたいな挨拶ほしいなあ。
一番参考にしたいのはスカイピースさんですね。
もう、無の状態から陽の気を100%まで、はち切らさんばかりまでブチあげるあの感じ。

パン!(なんか手を叩く)スカイピースですッッッッッ!!!!

って挨拶があるんすよ。
僕は、あのチャンネルは陽の気に充てられて見れないんですが。
あ、でもこんな記事を読んでる皆さんもまあまあ陰か。
スカイピースさんは見ないか。分からない例え話出しちゃってすいません。本当。
僕の陰に充てられてしまった皆さん。
お久しぶりです。
片野です。

今回は話すべき内容が多すぎるので一旦、もくじをね、作っときます。先に。
・コロナ陽性になった話(なうでホットです)
・自殺をやめた話
・これからの話

まずコロナ陽性になった話からですね。
もうね、各位、超ごめんなさいとしか申し上げられないですが、わたくし7/9、7/10に行われた「ラストフレンズ」という歌王子あびという大先生とのソロライブのイベントをね、やらせていただきました。
その際にですね、わたくし自身もコロナの悪の根源を吸い取ってしまったようでして、7/9から7/10にかけてそれを大拡散するような歌をね、披露してしまったわけでございます。

演者でも感染者を散見しますし、お客様でも両日来ていただいた方だと陽性の方もいらっしゃるようでして。

ええ、いわゆるあれです。皆さんご存じの、インフルエンサーってやつですね。わたくし。
大迷惑インフルエンサー、片野です。
ちゃうやん、クラスターだろ。もう、本当に。すいません。どうしよう。
然るべきお叱りを受けるべきだと思います。ごめんなさい。
母には陽性であることのみ伝えてご飯を送ってもらいました。本当にすいません。保健所にもご飯送ってもらいました。
ご飯ありすぎて太ります確実に。食欲はちゃんとあるから。

そういう訳でございますのでわたくし、大迷惑ウイルスを大拡散してしまい、いらっしゃっていただいたみなさん、体調に変化があった場合、片野を心の中で殺しつつ(実際にボコボコにするのも可)、病院に加速ダッシュして行ってください。
本当に申し訳ありません。

当の本人はどうだったのかと、申し上げますと、
発症当日は39.8℃と高かったものの
2日目は39.6℃まで下がりまして、
3日目は39.5℃まで落ち着き
4日目、なんと39.5℃と平坦を保ちつつ、
5日目にしてようやく38.5℃くらいまで下がった訳です。
もう全然すごい死んでもおかしくないですね。カロナールいいっすよ。オススメ。
5日目に38℃台となった瞬間に超寝ることを決めて、1日費やしてぜーーーぶん投げ出して寝に寝倒し、寝すぎ倒して、おかげ様で6日目である今日ようやく36.4℃まで下がりました。
自宅療養期間って10日間あるんですよ。
正確には21日までが自宅療養期間って訳でござあますね。折り返し日過ぎてようやく熱が爆下がりました。
本当にご心配をおかけしました。
まって、誰も心配してないかな?え?してたよね?して?Twitterであんなにつらいって言ってたのにも関わらず?誰もしてないってことないよね?
俺もおかげ様でとか言いたいんだから、おかげ様って言うために心配してください。もう結構良くなってますけど。

っていう感じです。孤独感とか暇とか、そういうの感じる間もなく(嘘です。処方薬が効いてる時にゲームしてました。)今日まできたって感じですね。
そういうわけでございました。

あと、そう。通販が始まりまして。
『風景』っていうタイトルの30曲も入った僕の全部ぶっこみましたよCDみたいな感じのやつを会場で発売させていただきまして、それがインターネッツで買えるようになりました。おかげ様で、熱が下がってる間にちまちま何件か発送させていただきました。
(僕がポストに投函する時にちょっと外に出たことは黙っててほしい。)

もしもね、あれでしたら、あれしてください。あれで、あれで、あれしてください。送料がかかっちゃいますが、ちゃんと僕が1枚1枚、購入してくださった方の宛名を書きまして責任もってお送りするので、あれであれして、あれしてください。ヨロシャス。下記からいけるんで。シャス。

手紙のようにしたくて、僕がジャケットの右上に自分の名前を書きまして、左下に購入してくださった方の名前を書きます。これはもう絶対に書きます。書かないでくださいって言うんであれば書きませんけど、傷つきます。
書かないでほしいって方がいたら、購入する時に言ってください。もしくはインターネッツの購入時にそう書いてください。ガチで書いてしまうので。傷つくけど、人それぞれだからそういうのって。

なんか宣伝してすいませんでした。そういう感じでした。
職場のバンドマン先輩にはTwitterブロックされてるので、届かないかもしれないですけど、僕の気持ちを皆さんに届けたいという僕のエゴですね。それだけです。


え~~ひとつの話題だけで記事1つになるくらいになっちゃいましたがまだまだ続きます。すんません。
大人って回りくどいからさ。みんなも大人になったら分かるよ。
嘘です。僕が自己主張つよつよ芸人なだけです。
んで、2つ目の話題なんですけど、これは結構大事に話さないと反感をすごい買いそうなので丁寧に話しますね。

結論から言うと、自殺するのをやめました。
というわけでございました。

何が起きたって、彼女ができたとか、ペットを飼うとか、そういうんじゃなく、しっかりと出来事があって、あ、死なないなって、思ったんですね。
それを語らせてください。すんませんね付き合わせて、YouTube見たいでしょ?スカイピースさんとか。すいませんね。語りますから。

ええと、7/9と7/10にソロでイベントをやったって話はさっきしましたが、
まあ僕にとってはね、他の人は知らんが、大きな2日間だったわけです。

まずどういう経緯であの日が出来上がったかっつー話ですけれども、
まあ過去の記事を読んでいただければ済む話ではあるんだけど、死ぬって決めた時にとにかくまあ歌王子あびという男に1回会いたいと。
彼のやっているVERANPARADE(べランパレード)というバンドが僕にとっては超最高バンドで、引きこもってる間もずうっと追っていたわけだ。
インターネッツを駆使してね。
んで、奇跡的にその歌王子あびという男と僕は友だちなわけだ。

もうこれが奇跡。だからそのラッキーを駆使して連絡をとった訳だ。
最初に送った内容は、超久しぶりに連絡するくせに
「パンという曲のサビ後”今も残ってるのさ”という歌詞は、Aメロの甘噛みの跡のことを言ってるのかい?」
という、いかにも文学家気取りのうんちぶりぶりかっこつけ歌詞考察厨みたいな内容だ。

簡単に言うと僕がワンピースの作者、尾田栄一郎と友だちだったとしよう。
それまで何年も連絡とってなかったくせに急に
「50巻で出てきたあのセリフはここの伏線だったのかい?」
とかって連絡してくるやつがいたらどう思う?
ちょっと、え?なんか先に1個久しぶりとか言わない?って思うと思う。

僕は1も2もなくまずそっからぶっ込んだわけだ。そら驚かしたことだろう。
正直に言うと僕なりのなんというか、照れ隠しだったんだと思う。
作家気取りの照れ隠しだ。かっこつけマンだ。ひいい。許してくれ~

でも、まあ彼はそれに対してちゃんと答えてくれたし、それから色々と話してくれた。僕は次のライブがいつなのか聞いて、9月以降だと言われて、
「実は僕はその日にはもう自殺しているかもしれないんだ。だからその前に会える日はないかな」
と半ば脅しのように会える日を決めさせようとした。
その結果一緒にイベントをやろうという、恐れ多いことこの上ないことになり、出来上がった日なのだ。

なんというか、簡単に言うと尾田栄一郎と島袋光利(トリコの作者)のような感じだ。
第一線で戦い続けている尾田栄一郎の同期で、世紀末リーダー伝たけし、トリコ、BUILD KINGなどを生み出しつつもあまりうだつの上がらない島袋光利、のような。
いや僕は島袋光利のように戦う意思さえ、ファイティングポーズさえとっていなかったんだからそれすらおこがましいんだが、まあとにかくそんな感じだ。この例え伝わる?もう分からない人はググってください。すいません。
ジャンプ大好きすぎてすぐジャンプの話しちゃう癖やめたい。助けて。

例え話なが太郎です。どうもこんにちは。
そんな感じで、僕は彼と肩を並べるために沢山の準備をしなければならず、
ギターを買い、歌を作り、いい機材を買い、CDを作り、沢山の人と出会い、全部を糧にして、死ぬと、それでも死ぬと決めながらその日を迎えたわけです。

そして彼と会ったのは実は7/9ではない。7/8の夜だ。彼が宮崎から東京に来たタイミングで会いに行った。
その時話した内容は大体恋バナとかエロい話とかなんだけど、“なにか始まる予感“だけ感じながらその日は解散したのだ。
場所は新宿、花園神社。僕らが初めて出会った新宿JAMというライブハウスのすぐ近くの神社だ。予感だけをひしひしと重厚に感じさせるにはぴったりの場所だった。

そしてきたる7/9「ラストフレンズ」SOLD OUT、場所は東新宿LOVE TKO
昨日あび君と会った花園神社、新宿JAM(今は潰れてなんかのビルになってる)のすぐ奥だ。

スタッフは当時新宿JAMの店長だった石塚さんという男。熱いおっさんだ。めちゃくちゃお世話になった人である。
アイアムアイという、これもまた僕らには欠かせない2人組と一緒に、当日僕と歌王子あびはまた出会った。
もう久しぶり!の挨拶は終わっている。今日はよろしく、とヘラヘラ笑いながら僕は昨日とは全く違う感覚でその日そこに存在していた。
当たり前だが、今日僕はエンジン全開になるために今までのすべてを糧にしてきた男な訳である。自分の中の全てはこの日の為にあったのだと、恐ろしい勘違いをしてしまうくらいには精神が入り込んでいた。
正直に言うと僕はめちゃくちゃビビっていたのだ。自分が無敵かどうかなんて自信がないのだから。
アイアムアイが終わり、2番手に僕だ。3番手にあび。
全部出し切らなければ、僕は今まで培ってきた感覚や人格や歌に対しての姿勢、音楽に対しての姿勢、祈り、願いすべてを無駄にしてしまうと思っていた。
結果から言うと恐ろしくいい歌を歌った。ただそれだけだ。
良かったと思う。それだけなのだ。
出し切れた。そう思うだけなのである。
もっと繊細に表現すれば沢山言葉を尽くせるが、もうあえて言葉にはしない。
僕は出し切った。あとはあび君に託す。それだけだったのだ。
あび君も最高だった。そんなことはもう悪いけど言わずもがな。
尾田栄一郎なのだから。そりゃ言わずもがな。

ライブが終わり、アンコールで可愛い歌をみんなで歌った。ワハハのハ。

そして終演後、話もそこそこに、演者同士、語りたいことは山ほどあったが、次の日もある。
22時半頃にはもう解散し、次の日に備えておやすみ、と言葉を交わして解散した。

家に帰ってすぐ寝た。確か僕は床で寝てしまうくらいに疲れていた。僕の中に存在する全てを出し切ったからだ。だが、次の日は昼の部。昼からなのだ。おうおう大丈夫か?
全部出し切っちゃって大丈夫なのか?
翌日行ける?寝坊しちゃうんじゃないの?回復しないんじゃないの?
え~~?せっかく来てくれるお客さんに失礼な状態になっちゃうんじゃないの~~????
結論から申し上げよう。超全回復した。寝たら全回復した。
道半ばで折れるようなことは絶対にあってはならぬ男。体もそれを知ってか「寝たら全回復するよ」の魔法を使ってくれたわけである。あざーす!あざす!

そして7/10である。タイトルは「ラストフレンズ2巻」

ソールドアウトしたと聞いて連絡をくれた、これまたお世話になりまくった新宿Marbleの店長鈴木さんの提案でできあがった1日。ほりえだいすけ、彼もまた大きな存在であり、親友でもある彼に1番手をお願いした。

この日は僕が最後だ。2番手は歌王子あび
この日の僕の気持ちは、1日目の全部出し切った、をもう一度やる、というただそれだけの気持ちだった。自信があるかとかではなく、昨日と同じように願いを歌とし、それを舞台でまた願おうと、それだけの気持ちであった。
同じようになるではなくて、7/9とはきっと違う形になるとは分かってて、この日はこの日の願いを舞台の上で形にしようと、それだけの気持ちであった。

実は演奏中、途中で弦が切れて、舞台上で張りなおすという痴態を繰り広げたてまつったのだがまあそれは一旦置いとくとして、置いとける?
置いとけそ?置いといてください。
とにかく僕はこの日、スポーツ選手で言うところのゾーンというものに入った、ような気がする。
なんというか、やっている瞬間のことは自分でなんとなく分かっていたけど、少し覚えてないし、俯瞰して見てるもうひとりの自分がいた、という状態になった。
それはいいことなのか、聞いている人にとってどうだったのかは知らないけど、僕は僕なりの願いを、恐らく、いや間違いなく、舞台上で解き放つことができた。と思う。多分。どうだったかはちょっと分からん。でも願いは間違いなく解き放った。それだけだ。
この日のことも多くは語らない。語れば語るほど嘘くさくなるからだ。
とにかく僕は僕なりの人生を全部、そこに置いてきた。そして、誰かが少しでも幸せになってくれと、そう願うことをやった。
言えることはそれだけだと思う。

こうして、僕とあび君、アイアムアイ、ほりえだいすけの「ラストフレンズ」は終わった。

もうこの時にはほぼ確信に変わっていたわけだが、もう少し話は続く。
すいませんねえ、早く寝たいみなさん。YouTubeを見たいみなさん。
もう少しだけ続くのじゃ。

それはその日のイベントが終わった後の話になる。
言ってしまえばお疲れ様会、ただの打ち上げだ。いや、こんなご時世に打ち上げすな。はい。その後陽性になりましたし。するな。はい。すいませんでいた。ボコボコにしてもいいですよ。DMですからね。あ、ドMという意味です。

普段僕は打ち上げなんか絶対にしたりしない男だ。俺はそういう男だ。(ビッグダディ)
だし、自分のバンドのイベントですら「じゃあちょっとみなさん、本当ありがとうございましたってことで。ウイス、チス、カンパーイ」とかやって帰るような男だ。
そして人のバンドの打ち上げに参加もしないような男だ。なんて協調性がないのだろう。そりゃお前、引きこもりにもなるわな。は?うるさ。

ほいで、まあでもその日はね、なんかフレンズ大集合ということで、話し足りない今までの全てを少し話そうということで俗にいう「打ち上げ」をね、させてもらいました。

ほりえだいすけ、あび、僕、ヤハタトシキ、望月秀記
あとはちえしのねおん君、RUNAちゃん。この二人は何年も前から僕を慕ってくれていた大事な二人なのだが、
とにかく今はみんなアーティストである。

多く語ればいくらでも、なのだが、それは野暮だ。人物紹介に多くを割く物語は大抵つまらないと相場は決まっている、要はその中身が重要なのだ。

とにかく僕らは集まって、話をした。エロい話や真面目な話。
くだらない話やくだらなくない話。
今までの話や、今日この日の話。
そして、これからの話。

何年も会っていなかった僕たちには、積もる話と同時に、語り尽くせないほどのそれぞれの今までがあったのだ。
僕たちは何年も会っていなかった。だが、こうして集まり、それぞれが歩んできたなんとやらを持ち寄って言葉にしたのだ。
少し変わったり、何にも変わってなかったり、沢山変わったり、やっぱり何も変わってなかったり。
僕はその時間がとても愛しく思ったのだ。
そして、僕はこうも思ってしまった。
孤独、孤独だと嘆いて終わろうとした自分が、なぜか友人に囲まれて語り尽くせぬほどの話をしている、と。
そしてこれを作りあげたのは自分自身だと。

そして、また会おうという約束もしたのだ。
僕は、今までずっと、確実に死ぬと決めていた自分の感覚がこの時、瓦解したのを確かに感じたのだ。
自分は孤独ではない、と結局自分から作った日に、自覚してしまったのだ。

もう絶対にブレない軸、「自分」という感覚。
自分の願いは少なくとも誰かにはちゃんと届いているという感覚、
自分が歌で、誰かに願いを送り続けるべき存在だという確信
求められなくても、求められても、自分は誰かに願い続けるという強い意志
孤独でないと、友人がいると、心で感じ取れるようになった成長

僕は3年引きこもってその一番大事なものをこうしてようやく手に入れることができたのだ。

死ぬとか、言ってる場合ちゃうで、と。ただそう思っただけなのです。
ただそれだけで、僕は大きな自殺宣言を撤回することになったのです。

ごめんなさい。沢山心配をかけてしまった方々。恐らく怒っているであろうどこかの誰か。
僕は死なないと、きめました。ただ、それだけなのですが、
少しだけ時間をいただきました。

きっと地獄にいくことは確定していると思う。分かっている。人に心配をかけてお騒がせして、結局死なないですすみません。なのだから。
地獄行きは確定だ。間違いない。
だが、地獄からでもちゃんと願い続けなければならぬと、例えば僕が今地獄に行くとしてもそれでも願い続けなければならぬと、そう決めたわけであります。
申し訳ないと、本当に思いますが、僕は生き続けて、願い続けることを選びました。
ごめんなさい。でも、まだこれからも願うね。
ただ、それだけの報告です。


そうして、全部全部やりきって、全部出し切って、生きると決めて、ただのなんでもないはずの2日間を過ごした僕は緊張の糸が切れて、崩れるようにドンドコ体調を崩しまして、現在に至るわけであります。

生きることにはたくさん代償が必要ですね。でもその代償を払ってでも、僕は積み上げてきた、これから積み上げていくものを大事に守っていくと決めました。
まあツケがだいぶたまっています。罪もね、たっくさんあります。でも、ちゃんと清算しながら生きていきます。僕は僕を全うします。

これからの話をしますね。
THE君に話すよというバンドが昔々にありまして、
このバンドがね、また始まるんですって。
どんな形かはまだ内緒だけどね、
また、君に話すよがたっっっっくさん色々携えて、また戻ってくるんですって。
その時はよろしくね。

死にたい男が死ななくなるまでのお話でした。
以上。めでたしめでたし

そんで、はじまりはじまり


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