121.「カタカムナ文明 ソトヨニギスム エミノタマ」

 カムヒビキの中で「ソトヨ ニギスム エミノ タマ」のと言うことについて今日は書いていきたいと思います。
 「ソトヨ ニギスム  エミノ タマ」とは、ヒコネクラの中ではそれぞれのアサヒ「太陽」の外側「ソトヨ」に、太陽との引力関係を保って、多くの星が和やかに集って「ニギスム」一つの形「太陽系の如き」を成して居る。その相「スガタ」を表わして居るのが「エミノタマ」です。という意味です。ニギとは「和」の古語です。エミとは、笑みであり恵であり愛であり美であり、要するに「魅力のある存在」を意味する、つまり、太陽の引力のもとに多くの星が集り笑みあう様を「エミノタマ」によって表象して居るわけです。
 「アキツヒコネノ  ホシ マ クラ」とは「そのように、それぞれの太陽「アサヒ」にはヒコネ、則ちアマのフトヒの子孫の系統に属する星の集団があり、エミのタマがそれを表わして居る」という意味でアキツはここでも前後の歌詞にかかっていて、ホシマクラとは「星の集まって居るマのクラ」則ち太陽系銀河系の如き大小の星の集団の意味になります。
 ホシとは「正反親和(ホ)の示し(シ)」の思念「ウヅシマ ヒコユヅ ウヅメタマ」とは、「ホシマクラの中でウヅシマ渦巻流の星雲(ヒコユヅ)が放出されて居ることを、ウヅメタマが表象して居る」という意味です。ヒコユヅとは、ユは水が沸いて湯になるように湧き出す思念、ツは個々、ウヅシマとはウヅの縞、則ちアマの渦巻き流「ウヅメ」の意、ウヅメシマヒコユヅ
とは、アマのウヅメから、アメノクソ「中性子、陽子、陰陽電子等」が無数に放出されるスガタの相似象を表わして居るのです。
 「アキツ ホシ マ ノ サタテクラ」とは、前の歌詞をうけてウヅシマから出たヒコユヅが分かれて独立した星のクラ「サタテクラ」を、いくつも形づくって居る」ことを述べています。則ち、恒星空間「ホシマ」には、大小無数の星団や渦状星雲や讐星等があり、あるものは太陽系に入りこんで流石や順石となり、あるいは月のような衛星となって地球や木星等の惑星の周囲をめぐって居る。そのような天体のスガタの相似象のモデルとしては、原子内の原子の軌道に更に軌道殻が幾重にも伴って運行して居る相を想起すればよいと思われます。
 天空には、光輝やくアサヒ「恒星」や、そのヒコネクラ太陽系などのニギスムエミのタマ「惑星」の他に渦状の星雲とヒコユヅをはじめ大小の星団の存在することを示しています。さきのヒコユヅは、アマの渦巻流から新しく発生しつつある星の集団であり、実は、我々の太陽「アサヒ」も太陽系の星々も、もとはと言えばそもそもヒコユヅとしてアマのウヅメの流れから放出されたウヅメクソから発生した微粒子が、集合し変遷したものです。従って満天の星は、我々の目に同じように光って見えるけれども、その中には、ヒコユヅのように生まれたての星もあり、太陽系のように崩壊の方向に向かいつつある星もあることを彼らはつとに知って居たのです。
 彼らの直観によれば同じような大小の星の集団と見えても流星群はヒコユヅではなく、それは、かっての太陽系のようなヒコネクラが崩壊して、い
よいよ最後の段階に近づきつつあるスガタという事になります。宇宙には、このように、さまざまな過程にある天体が、消滅しながら、タカマクラ全体としてはバランスのとれた、八軸の展開体系「ヤタチホホデミ」を保っていることを、次の歌詞で表明して居るのです。
 「ヤシキ ハルホシ ナリマ タマ」とは、「満天の空に張りめぐらされた八軸上に、数々の恒星が展開して居る相の全貌をナリマタマが表象している」という意味です。ヤシキとは「極限(ヤ)まで広く敷かれて居る(シキ)」則ち宇宙球全体をさすところから、後世、大きな邸宅「屋敷」の意味が出たのであろうと思われます。ナリマとは「マのナリ」則ち、「マの本来性のスガタ」という意味でありナリとは、「ヒトトナリ」「ナリフリ」の「ナリ」であり「私ナリに」とか「それナリに」などとも、又「ナリユキ」「ナリワ
ヒ」等にも使われます。「アリマス」と「ナリマス」とを言いわける日本人の心情には「ナリマ」というヒビキをきけば何となく、安定した、落ち着きが感じられるのです。しかし固定的ではなくイキイキとした「進行形のバランス状態」としてうけとられるものがあります。従ってそのような「ナリマ」の中心核となって居る「フトヒ」も、決して固定した存在のように考えてはいけません。要するに、タカマクラが全体として、大きく八方八軸上
に、正反対応して、つり合って居る象(カタチ)が「ナリマ」であり、それが、ヤタノカガミに表象されるオクテットタイプであり、タカマに発生するすべてのモノ、則ち、銀河系や太陽系の星団にも、地球にも、又人体の構成にも、分子、原子の構造にも、あまねく、そのバランス状態の相似象がみられるわけです。
 「アキツ タカマノ フタセ クラ」とは、「天空には、正反性の相反する二つの系統のクラが存在する」という意味で前の歌詞にかかってナリマタマの表象する内容を説明して居るのです。フタセクラとは「二つに分かれた星の座」という事でありますが、その「二つ」の意味は、歌詞の前と後に二重にかけられて居ます。ナリマタマの表象する方のフタセクラは「正反性」を意味し、則ちまわり方が正反の反対になって居ることで、相似象としては地球の北半球と南半球のように正と反に対称しつつ球心部では重合して居る相です。
 およそモノの保全自衛のスガタは球状であり、ソモソモ一つ一つのマリも、正反に働く偶力によって旋転(マワリ)が始まり、その場のカ主としては渦流に応じて動き出し、周囲の天体との引力関係によってメグリの運動が起こる、と観じたカタカムナ人は、そのサトリを四十八文字のウタに示して居るのです。


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