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扁平足と変形性膝関節症とおすすめ後足部評価3選

今回は後足部の評価についてです。
足部の疾患だけでなく、膝疾患を見ていく上でも重要なので、確認していきましょう!

変形性膝関節症と扁平足

変形性膝関節症の人には扁平足が多いですよね。

今回は、扁平足と変形性膝関節症の関係性を例に変形性膝関節症の人におすすめの足部評価を3つご紹介致します。ぜひ最後までご覧ください。

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○変形性膝関節症
変形性膝関節症(膝OA:OsteoArthritis)
は、生体の退行性変化に伴う代表的な慢性進行性疾患です。高齢化社会の発展に伴い、膝OA患者は増加し、国内有疾患患者数は2400万人とも言われています。

膝関節は大腿脛骨関節の内側と外側、膝蓋大腿関節の3つに分けられます。膝関節の障害部位は荷重X線画像で関節軟骨の摩耗変性の指標である関節裂隙の狭小化(3mm以下)を示すことで分類されます。分類としては、関節裂隙の狭小化がない初期型、内側型、外側型、膝蓋大腿型、内外型、全型6つの型がありますが、内側型の頻度が最も高いと言われています。

膝OAと足部(後足部)

変形性膝関節症内側型の後足部に着目して、後足部アライメントと膝関節の関係を調査した報告によると、膝OA内側型の後足部は膝内側裂隙との関係が示唆され、膝内側裂隙が狭ければ狭いほど後足部が回内位となっていたと報告しています。また膝OA内側型の後足部は疼痛との関係も示唆され、膝内側裂隙の疼痛が強ければ強いほど後足部が回内位となっていたと報告しています。これらの現象は膝OA内側型の裂隙と疼痛との関係があることを意味し、後足部の回内外による荷重線の移動があることを推察しています。

よって、後足部の評価をしっかりと行うことが、後足部の回内外による荷重移動が歩かないかをみるための目安になります。また。測定装具を製作する上でも重要になってきます。

踵骨二等分線角

床面から垂直に立てた線を基準として踵骨が内側へ傾いた場合を後足部回内、逆に踵骨が外側へ傾いた場合は後足部回外となります。この床面から垂直に立てた線の傾きをゴニオメーターで計測した角度が踵骨二等分線角となります。

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