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「お砂糖」の演出性(2023/12/15日記)

普段自分が見ていない分野の進歩を見る度に、時代が平等に進んでいるのを感じる



▼知り合いとの話の流れで久しぶりに昔のコロコロコミックの冊子見たけど、あまりにも分厚すぎない??こんなに分厚かったっけ…

▼私はどちらかといえば単行本を読むタイプの人で実は一度も漫画雑誌を購入したことがない(なので時々話題作のネタバレを食らう)。なので改めてこの分厚さに衝撃を受けてしまった。みんなこんな六法全書みたいなのを毎月買って読んでたのか…ほんとに??未だに信じられないのほうが全然勝つ。いや、この分厚さを毎月購読してたのも衝撃なんだけど、それ以上に毎月この質量が読後廃棄されていたことに驚いているかもしれない。

▼コロコロでいえば、そういえば小学生ぐらいの頃、近所のごみ捨て場でコロコロコミックを二冊見つけて持ち帰ったことがあったのを今思い出した。多分当時頼めば親も買ってくれたとは思うけど、どちらかというとそこに捨ててあったから拾って読んでみた程度の気持ちだったので。内容は覚えてないが全体的に面白かったと思う。

▼あの「全然知らない物語の前後の出来事やキャラ同士の関係性を推測しながらふんわりと読む」感じ、かなり好きだったな。

▼じゃあ今どうなってるんだろうと思い気になって調べてみたら、今のコロコロコミックは逆にとても薄くなっていた。コンビニで売っている一般的な雑誌ぐらい、見る影もないほどに薄くなっていた。聞いた話では付録と本編をオンラインで読めるシリアルコードが載っているらしい。進化してる…

▼一応分厚い版もまだ健在らしい。それを聞いて少し安心する自分がいる、これはコロコロコミックを拾って読んだあの頃と今の時間的な断絶の感覚から抜け出すことが出来た安堵からだろうか。




▼「お砂糖」という隠語があるらしい、ということを聞いた。麻薬の隠語かと思ったが違うらしく、VR上のアバター同士の(擬似的な)恋愛を指す言葉とのこと(だと解釈してる)。調べたが定義は当事者間でもいまいちハッキリしてないらしい。個人間での「てぇてえ」のようなものだろうか。

▼VR上のアバターは多くの場合美少女の姿をしているが、一方でVRの利用者層の7,8割は男性が占めていると言われており、実際には美少女になりきった男性同士による疑似恋愛が殆どとなるらしい。

▼これはすごく個人的な考えだけど、お砂糖には自分の恋愛欲の解放という側面も存在するが、どちらかというと美少女を「演じる」事で、自分の見たいシーン(例えば美少女同士の恋愛)を演出・参画するというある種とてもクリエイティブな欲望を満たすものなのではないかと思う。勿論本気で恋愛したい、そもそも男女など多様なケースが考えられるが(実際恋愛の多様化は大賛成)、何れにおいても理想を演出する、その演出に参画する、という点にはお砂糖の醍醐味のようなものが含まれているような気がする。そしてこれは多分映像制作に似た欲望だと思う。

▼つまり自分の理想の容姿をした美少女達の「てえてえ」を創り出す側面がある、と思ったんですけどどうでしょうか、かなり適当なことを言っている気がして不安なってきたな…



▼街頭でティッシュを配っている人からティッシュを同時に2つも貰った。今日はいい日だ。

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