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鉄鐔の手入れをちまちまと。

鉄鐔や茎など赤錆を除去する手入れをちまちまはじめました。
私もどんな感じで赤錆を除去すれば良いのか当初分からない事も多かったのですが、色々調べてみて今のやり方に落ち着きました。
恐らく最もオーソドックスなやり方だと思いますので紹介します。

因みに手入れする目的ですが、「より綺麗な錆色にする」事です。その為にはもし表面に赤錆が出ていれば除去する必要があります。

①用意する道具

赤錆を除去したい鐔、鹿角、歯ブラシ(毛の硬すぎない物)、木綿布。
鹿角?!と思うかもしれませんが、amazonでも売っています。


②オーソドックスな手入れ方法

鹿角を使い、鐔をこすると赤錆が浮いてきます。(但しこれは赤錆が酷い場合のみやればよく、酷くない場合は木綿布で拭くだけでOK)

これを歯ブラシを使って表面に付いた赤錆の粉を落とします。

その後、木綿布で拭きます。

するとこんな感じで赤錆のみが取れます。

あとはただこれを地道に繰り返します。
赤錆が大体落ちると、鹿角で擦ると白い粉のようなものが出てくるのでそうなったらその部分は終了。(この白い粉は鹿角の粉と思われる)


③終わりに

やり方は諸説あるようですが、一番オーソドックスと思われるやり方を紹介しました。
これがとても根気のいる作業で1日では到底終わりませんので、気が付いた時に気長に(数か月数年単位)やる位が良いかもしれません。
また、一通り赤錆を落とせたつもりでも、天日干しをする事で新しい赤錆が浮き出てくる事があるようです。そのように赤錆を出し切ってから、定期的に木綿布で拭き続ける事で艶やかな黒錆が育っていくようです。
因みに鉄鐔は空気に触れておくことも大切。
鐔箱の中にずっと閉まっていては錆が育たないようです。
鼻の油を付けるのが良いと仰る方もいらっしゃいます。

余りに地鉄の荒れた鐔は丁子油や椿油をつけて暫く置くと錆が浮きやすくなるらしいです。
昔の鐔は手間ひまを掛ければ掛けただけ良くなるとも聞きます。
錆を育てるのも鉄鐔の面白さなのかもしれませんね^^


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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