見出し画像

プレシーズン5週目を終えて~開幕まで後5日~

 振り返ると長い1週間が終わりました。
 先週水曜日から監督とアシスタントコーチが指導者ライセンス講習のため不在。もう1人のアシスタントコーチが引き継いで練習を行いました。

監督不在の影響

 練習内容が大きく変わることはなく、今まで作ってきたモノの精度を上げていく事を狙いとし練習を行いました。主にボールポゼッションとスペースを狭めた中での11対11が中心でした。ただ、ここまでみんなの共通理解の中で繋がっていたボールが繋がらなくなり簡単にボールを失うシーンも多く攻撃の組み立てができない。いわゆる"みんなバラバラ"な状況が現れ始めました。

 好き勝手にやってる!戦術を理解していない!という声も聞こえてきたりミスに苛立つ選手も出てきたり、そうなると現場は大変なんですが、僕が見たところ戦術を理解してる選手は新しいオプション(連携)を作りたくてその動きをしているだけで、理解が追いついていない選手がそれに対応しきれていないように見えました。中には理解の追いついていない選手が勘違いして俺も自由にやる!ってなってるので厄介なんですが…苦笑

 そこでコーチにそのオプションが有効であれば状況を整理して"それもありだよね。そしたらこういう時は周りはこう動こう"みたいに選手に落とし込んでくれると次に進めるんですが、そうは行きませんでした。笑
 なので、僕はその選手の周りの選手たちに声をかけ、状況整理とその時の動き方を伝えました。それでも監督やコーチが伝えた方が遥かに効果があるし、僕が1~2回同じ事を伝えてもすぐにできるようになる訳ではないので、根気よくできるまで伝え続けるしかありません。

 また選手間のプレーの精度を上げるにはどうしたら良いと思いますか?

 僕はプレーの判断基準を乱さないためにパターン練習を繰り返し行う事だと思います。戦術を理解していないのであれば尚更です。その上でゲームで確認する。試合中はボール保持者と相手の状況でプレーが変わるため、判断基準に個人差が出ます。できる、できない、こんなのもできる、これは絶対にやっちゃダメを合わせる場がゲームです。

 また、攻撃の形作りに時間を咲いている中で、僕としては4週目の課題で出た守備の構築をしなくてはいけなかったので練習が止まった時に、その状況下で誰がどこに何のためにいなくてはいけないのか?を選手に声をかけ少しづつ守り方の共通認識を取っていきました。


Rayong FC 5-0 PTT Rayong Academy

40分 x 2本、30分 x 1本

 膝に痛みがあったので試合には出ませんでした。そのため守備のマネジメントをしました。練習中からみんながストレスを抱えていた部分なので、ボードを使って4つの状況を設定して守備のポジショニングを確認しました。 

 浸透していない中でも良いシーンが何回か見られました。その形をちゃんと作っていけるようにしたいです。なぜなら守備は常に主導権を握っていないといけないからです。相手の仕掛けが先か?こっちが先か?はそれほど大切ではないですが、最終的には相手の持つ選択肢を1つにしていかなくてはいけません。なので慌ててプレスに行く事がない状況をいかに作れるかが課題となります。

新しいチームで守備を構築する難しさ

 数シーズン共に戦って来ている選手たちが多くいるこのRayong FCを見ていると、チームがうまくいかない状況の時にこういう風に解決してきたんだなと思う場面があります。正確に言うと解決ではなくて、そのやり方が当たるか当たらないか?です。なぜなら起きている問題に対してアクションが適切ではないからです。
 僕としては、ほぼ毎シーズン同じメンバーで戦って来て、結果が出ていない要因の1つはココにあると思っているので、このチームとしての悪しき風習みたいな流れは変えた方が良いと思っています。
 落ち着いてちゃんと問題に向き合えるようにする事、選手同士で話せるようになる事、そして問題に対して適切な対応を取っていく事が大切だと思います。そのためには練習中から気分任せにプレーするのではなく"考える・話し合う"という習慣をつけていく事。これしかありません。

 正直、あと4日間でどこまで守備を構築できるか不安しかないです。でも、やるしかないです。
 先ほど結果が出ていないなら変えた方がいいと言いましたが、各選手の良い部分と悪い部分は表裏一体です。なので、なんとかしたい!と思って起こした行動をプラスにできないか考えています。
 難しいからこそ今までの経験を活かして行動したいと思います。絶対に失点したくないし良いチームを作りたいから。今いるスタッフと何度も確認しながら中心になれる選手たちも巻き込みながらやっていこうと思います。

 開幕まで残り4日間、頑張ります!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?